今回もsixprizesから。WCS振り返り系の記事の中では、かなり早い段階で出たものです。
 ちなみに元記事の後半はいわゆる会員限定記事なので、以下は無料で読める前半部分のみの翻訳です。それでも十分な分量があり、内容もなかなか面白いです。
 デッキリストも訳出しましたが、人名は英語表記のままで統一しました。

 いつもどおり、訳語の至らなさや誤訳の責任は、すべて僕うきにんに属します。
(今回も例によって無許可翻訳なので、何かあればすぐに削除します)

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

You Don’t Say? --Interesting Decks from Worlds 2013
by Zach Bivens
Friday, August 16, 2013
ttp://www.sixprizes.com/2013/08/16/you-dont-say-interesting-decks-from-worlds-2013/


 2012-2013シーズンは正式に終わりを迎えた。たくさんの素敵な理由から、今期は僕にとって忘れられない1年になった。みんなも同じであってほしいと思う。今期もたくさんのチャンピオンが生まれた。新しい優勝者に、帰ってきた王者。けれどもこのシーズンを歴史の本の中に永久に仕舞ってしまう前に、議論をしてみよう。この週末、どれだけのトッププレイヤーたちが、過去にはなかったようなとびきりのベストなものを見せてくれたのかを。

 この種の記事は、たいていの読者から見れば、僕のNationals振り返り記事ほどはピンとこないかもしれない。けれどもこの情報からは、誰もが将来のデッキ構築にとってためになるものを得られると思っている。

Takuya Yoneda-ダークライEX/ダストダス

2 ヤブクロン(BW2)
2 ダストダス(BW5)
4 ダークライEX
2 ケルディオEX
1 アブソル
1 ヤミラミ

4 アララギ博士
4 N
2 アクロマ
2 フウロ

4 ポケモンキャッチャー
4 ダークパッチ
3 どくさいみん光線
3 ハイパーボール
3 かるいし
2 悪のツメ
1 学習装置
1 まんたんのくすり
1 パソコン通信
2 タチワキシティジム
1 トロピカルビーチ

11 悪エネルギー

 Yonedaはこのデッキリストの中で、たくさんの面白い選択をしている。たとえばヤミラミを1枚しか使わないといったものだ。もうひとつ興味深い点をあげれば、1枚挿しのトロピカルビーチとパソコン通信を除けば、12枚のサポーターしか入っていないというところがある。デッキを安定させるカードがこんなにも少ないと、自分ならあまり使いやすそうには感じない。とはいっても、多大な成功を収めたこのデッキにあれこれ言うのは難しい。

 今週末、Yonedaの素晴らしいパフォーマンスを見ているのは楽しかった。あとひとつ勝てば来年の招待が得られるトップ8で彼が負けてしまったのはとても残念だった。日本での世界大会の権利獲得システムは、信じられないほど困難なものだ。YamatoやYuta、Yonedaといった伝説的なプレイヤーたちが平然と招待の権利を逃し、LCQからの挑戦を強いられるような国では、僕ならプレイしたいとは思わないね。

Johnny Rabus-プラズマ

4 デオキシスEX
2 ボルトロスEX
2 ルギアEX
2 キュレム
1 アブソル

4 アララギ博士
4 N
2 アクロマ
2 ベル
2 フウロ

4 ポケモンキャッチャー
4 アクロママシーン
3 ポケモンいれかえ
2 ハイパーボール
2 プラズマ団のモンスターボール
2 まんたんのくすり
1 スクランブルスイッチ
3 凍てついた街

4 ブレンドエネルギー水雷闘鋼
4 プリズムエネルギー
4 プラズマエネルギー
2 ダブル無色エネルギー

 Johnny Rabusは今週末、非常に風変わりなプラズマのデッキで、信じられないほどの快進撃を見せた。Johnnyが僕に、凍てついた街3枚、いれかえ3枚、まんたんのくすり2枚を使ってると教えてくれたとき、最初に思ったのはこうだ。一体どうやってそれ全部をデッキに入れてるんだ?

 最初に気づくのは、彼のデッキにはかの悪名高き毒タチワキコンボが入っていないということだ。とはいえ、そのことについて考えてみたら、それはそれでかなり強いのではないかと思えた。確かにどくさいみん光線がないのは対ダークライのマッチアップでは痛手だが、凍てついた街の追加は対カメックスのマッチアップをかなりやりやすいものにしてくれる。

 こういう場面を想像してほしい。あなたはたった今、トロピカルビーチを凍てついた街に張り替えた。対戦相手は、あなたのバトルポケモンを倒そうとベンチに置いたブラックキュレムEXを起動させないといけないのだ。そしてそうすればブラックキュレムは80ダメージを受ける。最初からブラックキュレムを一撃で倒せるようになるというわけだ。

 たいていのカメックスデッキはトロピカルビーチを3枚入れていて、1ターン目にスタジアムを置いてくるわけで、Johnnyはスタジアム合戦にはほとんどいつも勝っていたんじゃないかと思う。

 まんたんのくすりはスクランブルスイッチと物凄いシナジーだし、2枚めの存在は対ダークライのときなんかにはかなり大きいだろうね。

 何だかんだ言って僕はJohnnyのデッキが好きだし、友達が初めて参加したWCSで6位になるのを見られるなんて、こんなにうれしいことはない。

Jason Klaczynski-ダークライEX/ヤミラミ

4 ダークライEX
3 ヤミラミ
2 ケルディオEX
1 バリヤード

4 アララギ博士
4 N
3 ランダムレシーバー
2 じてんしゃ

4 ポケモンキャッチャー
4 ダークパッチ
4 どくさいみん光線
3 エネルギーつけかえ
3 ハイパーボール
2 改造ハンマー
2 悪のツメ
1 エネルギー転送
1 ツールスクラッパー
1 パソコン通信
2 タチワキシティジム

10 悪エネルギー

 僕はNationals後の記事の中で、今年の直前予選でJason Klaczynskiが権利を取れるよう願っている、と書いた。そしてJasonは権利を取っただけでなく、3度の優勝に輝いた最初のプレイヤーになった。2度勝ったプレイヤーすら他にいないというのに。

 改めて僕は、13枚しかサポーターを入れないという彼の選択に驚いた。ヤミラミが3枚あればトラッシュからランダムレシーバーやじてんしゃを拾い上げるチャンスはかなりある。とはいっても、死んだ手札を何とかするためにジャンクハントを使ってしまって、ナイトスピアを撃つ1ターンを無駄にするのは僕だったら嫌だ。

 Jasonの優勝デッキは、彼がずっとCitiesを通して使ってきたダークライ/ヤミラミのリストとよく似ている。あの時点での彼のデッキには、フウロやベルといった普通のアプローチを入れる代わりに、9枚のサポーター(アララギ4、N4、ベル1)と4枚のランダムレシーバーが入っていた。

 今年のWCSに臨むに際して、Jasonは他の大多数のダークライプレイヤーたちとは違ったアプローチを選んだ。このデッキではアブソルが大して役に立たないことにJasonは気づいていた。ベンチに30ダメージを飛ばせるからには、どんな場面でもダークライで攻撃するのが望ましい。ベンチへの30ダメージは、対プラズマでは本当に大事だ。後のターンにEXを2体同時に倒して、サイドの4枚取りができるようになるのだから。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 以上になります。このあとの後半部分は、会員限定記事になっています。
 記事の内容にどう思うかは別としても、WCSの環境を振り返る上でもなかなか役に立つ記事だったのではないでしょうか。そういえばここで紹介されているプラズマは、マスター2位のプラズマとはけっこう違っていそうですね。

 余談ですが、日本の環境についての記事が海外で多く書かれるにつれて、日本の大会システムのこともずいぶん海外に知れ渡るようになりました。文中の言葉を借りれば、毒タチワキコンボなんかよりも遥かに悪名高い(infamous)ものでしょう。
 マーケティング事情の違いがあるとはいえ、海外勢に「プレイしたくない」とまで書かれる日本の運営レベルって一体……。
【WCS2013参加記】~⑥:帰国編+その他~
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■最後の朝ごはん、空港行きスカイトレイン

 飛行機の時間に余裕があるので今日もまったり起床。去年は5時半起きとかだったのでずっとましです。最後の朝ごはんを食べたあと、詰めておいた荷物を再確認してついにチェックアウト。本当にいいホテルでした。高いけど。
 スカイトレインの駅に行くと、入り口付近で何かを配っている人が。広報誌かローカル新聞に見えるのですが、そこには……【写真1枚目】

 空港行き路線のスカイトレインは、新しいだけあって駅もそこそこ綺麗。切符購入の仕組みはいい加減ですが。電車は数分おきに来てくれるので助かります。【写真2枚目】
 30分ほどでバンクーバー国際空港に到着です。そういえば去年はタクシー移動だったので運転手のおっちゃんとしゃべる機会がありましたが、今年はそれがなかったんですね。あれはあれで結構楽しいのですが、お金もったいないし……。

■日本まで8時間、カナディアンビール、そして帰国

 バンクーバーはけっこう日本語が通じる場所です。色々なところに日本人や日本語のできる人がいます。
 帰りの便の座席が未定状態だったので、出発ゲート前のカウンターに行き、そこの人に英語で話しかけたら実は日本人で日本語が通じたという一人ギャグをかましつつも、問題なく日本へ向けて出発。

 バンクーバーではお酒を飲む機会がなかったので、機内食のドリンクでカナダのビールを注文。可もなく不可もない味。食事以外は徹底して寝てました。それでも時差ぼけが凄いのだから帰りは怖い。

 そして成田で同便の日本勢ともお別れ。またいずれよろしくお願いします。
 札幌便を待つあいだもポケカトークし続けるポケヲタ2人。どんだけカード好きなんだ。でも札幌便のなかではほとんど爆睡していました。よっぽど疲れていたんだね。

■その他もろもろ

・現地ではとてもたくさんの方々にお会いしました。ただ50名を超えていたらしい日本カード勢のうち、恥ずかしながら顔と名前が一致したのは半数くらい……? 北海道民に全国は遠いです。
・某動画のインタビューですが、一連のインタビューの冒頭部を抜き出したものでした。LCQの日にインタビューされていて、実際は、出身、その日の結果、好きなポケモンなんかを訊かれました。好きなポケモンを訊かれたとき隣にいたクーポソ先生にそれを振ってみたら「ユレイドル」と即答され、困った末に「ポケモンの英語名わかんない!」とカメラに向かって答えたら当然まったく採用されませんでしたが……。
・WCSのサイドイベントの運営ってやたら適当な気が。土曜にあった60枚のサイドイベントは直前まで告知がないし、土曜日の時点でサイドイベントスタッフに「このイベントって明日もあるの?」と訊くと「あっちのインフォメーションで訊いて」ときた。んでインフォメーションに行くと「たぶんあるわ」→実際は日曜は開催なし。いったい誰が情報持ってるんだ。
・会場そばのフードコートにあった謎の日本食店。ほかの日本勢のあいだでも話題になっていたけれど確かにマz略。果たして舌が味付けに合わないのか、それとも。【写真3枚目】
・バンクーバー中心街の風景はいろいろ写真に撮ってきたのですが、ここの街並みは本当に絵になります。その理由は現代的できれいな建物が多いというだけではないでしょう。いずれまたここで開催してほしいものです。
・長文レポもここまで。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 というわけで、おしまい。
【WCS2013参加記】~⑤:日曜日編~
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■遅めの朝食、狭くなった会場、ビデオゲームの決勝戦

 今日はまったりな朝ごはん。急ぐ必要がないのは快適です。そうしてのっそりと会場に行くと、なんだかやたら狭くなっている会場。
 LCQや予選で使われた大ホールは閉鎖され、狭い方の部屋にサイドイベントとステージを詰め込んだので、人ごみがすごいことになっています。が、運良く席を確保できてしまったので、そのままゲームの決勝戦を見ることにします。
 とはいえ、ゲーム経験はルビサファで止まっているうきにんさん。あのローブシンのばくれつパンチはよく当たるなあと勝手に感心していました。
 そうこうしているうちに時間が経ってしまい、外では小雨まで降り出す始末。実は時間があればスタンレーパークに行ってみたくもあったのですが、決勝戦を見続けることに決定。ゲームは見ていても盛り上がるのでいいですね。実況と解説もやたらエキサイトしていました。

■インタビューを受けているのは

 決勝戦のあいまには世界大会のPVやハイライト動画が流されるのですが、何気なく見ているとスクリーンに不気味な日本人キモヲタの姿が。おれかよ。インタビューに答えているシーンが某動画内に登場しています。前優勝者インタビューのシュウくんを除けば、世界大会動画集の中で言葉を発している日本人はもしや僕だけなのでは……。こんなかたちで記録に残ってしまうとは。カードで残れよ。

■"He is playing Bianca!..."

 お昼休みを経て会場に戻れば、ついにTCGジュニア決勝の時間です。ウゴリンくんが出るので当然応援モードなのですが、座った席の目の前には、対戦相手の出身国、チェコのご一行様が。手作りの応援ボードを掲げる気まんまんらしく、「これ掲げたら前のほう見えなくなるかもしれないけどいい?」と事前に訊いてくる憎めないチェコ勢。

 肝心の対戦は、対プラズマのプレイを徹底したダークライのチェコ代表が1本目を先取。2本目はウゴリンくんが序盤の勢いそのままに押し切り、3本目へ。一進一退の場面が続きゲームは時間切れ、そしてエクストラターンへ入ります。勝敗はほとんどトップデッキ勝負。どくさいみん眠りなどもあって、勝ちを手中に収めかけたウゴリンくんでしたが……最後の最後、デッキのトップから現れた勝利の女神ベルは、チェコのプレイヤーに微笑んだのでした。
 その瞬間、喜びを爆発させる目の前の席のチェコ勢。国の代表ってこういうことなんだなあと実感しました。ウゴリンくんは本当に惜しかった。来年こそはぜひ!

■シニア、マスター、それから晩ごはん

 シニア決勝はオーストラリア代表のプラズマ対フランス代表のレックビール。フランス勢は前列に陣取りやたら盛り上がっていましたが、思いもむなしく冷静なプレイに徹したオーストラリア代表のプラズマが優勝。
 そしてマスター決勝。アメリカ代表対決で、かたやルギア団、もう片方はダークライ。ダークライ側のプレイヤーはかのJason Klaczynski。この決勝はほぼ彼の独壇場でした。的確すぎるプレイは文字通り最強の名にふさわしいでしょう。なぜ彼がLCQからの参加だったのかがまったくの謎ですが、アメリカはアメリカで、権利獲得のチキンレースが大変そうですね。

 疲れきっていたので閉会式は回避して、晩ごはんはマックで。そういえばEsaが言うには、フィンランドでもあの1ドルドリンクカップはないらしいので、これは北米限定のサービスなのかもしれません。日本でやるとどうなることやら。

■チムアチャ杯

 ホテルが離れているので参加自体は迷っていたのですが、結局去年に引き続いて参加させてもらうことにしました。参加者は48人だとか。去年が確か30ちょっとだったので、今年の日本勢がいかに大人数だったのかわかります。
 ちなみに結果は予選2-3でフルボッコ。今年は最初から最後まで雑魚勢でした。

 次回に続く!?

【写真1枚目】ジュニアの結果に喜ぶチェコ勢
【写真2枚目】マスター決勝戦とJason
【写真3枚目】次はきみたちの時代なのだね
【WCS2013参加記】~④:土曜日編~
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■朝食、リテール待ち列

 朝食ビュッフェも二日目。ここの朝食なら何日だって続けて食べていられそうです。食べながら、日本出発前に大学図書館で借りておいた『地球の歩き方』のバンクーバー編を読むうきにんさん。ポケカ旅行だし日程の余裕もあまりないけど、最低限の観光はしたいものです。

 食べ終わったらリテール目指して出陣。販売開始1時間ほど前に着いても、会場にはすでにポケヲタのすさまじい列が。念のため係員に「みんなリテールストアに並んでるの?」と訊くと「そうだよ」との返事。できれば違っていてほしかった。
 ときどき通りがかる一般人が、列に並んでいる人に「これ何の列?」と訊いていきます。外人さんはもちろんウキウキで「ポケモンだよ!」と答えるわけですが、明らかにその情熱が相手側に伝わっていない。相手はそのたび「へえー(何だこいつら)」みたいなリアクションをして去っていきます。カナダまで来てヲタ界の縮図を見るはめになるとは……。

 1時間ほど並んでようやく到着。【写真1枚目】
 帽子以外に売り切れはなく、ひととおりのものをゲット。商品のTシャツは畳んで並べられているのではなく、注文があるたびTシャツ置き場から各レジへと放り投げられていた。空を飛ぶTシャツ。

■ロブソン通り、消えたお土産屋さん、やっとお土産を買う

 会場を少し見たあとは、ホテルに戻ってリテールの戦利品を一度置きます。それからお土産を買いに、ダウンタウン一番の繁華街、ロブソン通りへ。ホテルの立地が本当に助かります。
 特産品を買えそうなそれっぽいお店の目星は、『地球の歩き方』でつけておきました。が、それっぽい場所に行ってもお店がない。というかお店の名前も中身も違う。借りたガイドブックは2010年版。3年のあいだにお店消滅……? 実は2軒を候補にしていたにもかかわらず、2件とも地図上の場所からは消滅済み。本のせいか、時代の流れのせいか。
 まあないものは仕方がないので、適当なお土産屋さんに入ってまとめ買いです。観光客向けのスモークサーモンはやっぱりけっこう値が張るのね。外箱はとても綺麗だけれど。

■時計塔、ギャシー・ジャックの像

 買ったお土産は一度ホテルに戻って置き、今度はささやかな観光に出発です。実はこれが今日いちばんの楽しみだったり。
 ダウンタウンの北側、ウォーターフロント駅の脇を抜け、蒸気時計塔へ。たくさんのひとが写真を撮っていたのですぐにわかりました。思ったより小さいような……? ひとまず写真を撮って、ギャシー・ジャックの像へ向かいます。
 ……とその途中で、アメリカ先住民の作品を集めたアートショップ(Hill’s Native Art)を見つけ、イラストを何枚か購入。良い買い物をしました(3枚しか画像を載せれないのが無念です)。
 さて、1世紀以上前、バンクーバーに初めて酒場を開いたというギャシー・ジャック。それを記念して、旧市街地めいた場所の中心には銅像が建てられており、観光客がたくさん写真を撮っていました。もちろん便乗して撮影。【写真2枚目】剥げ落ちた表面が哀愁を誘います。

■メープルアイス、ジャパドッグ

 帰り道を歩いていると、メープルシロップ専門店(Canadian Maple Delights)を発見。さっきお土産を買ったときにメープルシロップも買っていたのですが、入ってみることに。
 店内にはバラエティに富んだメープルシロップ関連の商品が整然と並んでおり、さっきメープルシロップを買ったのだけはミスだったなあと後悔。それだけはここで買うべきでした。今更だけど。
 カウンターにあるガラスケースではアイスとジェラートを売っており、せっかくなので買って食べてみることに。マンゴーやイチゴやチョコレートの味が並んでいますが……とりあえず店員のねーちゃんに質問。
「このなかでメープル味の……」
「アイスクリーム? 全部よ」
 全部かよ。
 結局ストロベリー&ミントのアイスクリームを1カップぶんだけ購入。これが大当たり。カナダには何店舗かあるお店らしいですが、ここはおすすめです。

 それから会場に少しだけ戻ったあとは、疲れたのでホテルに帰ることに。
 問題は晩ごはんですが、実はだいたい決めてあったのでした。それがここ、ホテルまでの帰り道の途中にある、ジャパドッグの屋台【写真3枚目】
 日本でバンクーバー特集のテレビ番組をやると必ず紹介されるお店で、名物は名前のとおりホットドッグ。ただし日本風の味つけで統一されています。ポテトまで青のり味。なかなかの人気店らしく、行くたびにお客さんがいました。このとき買ったのはネギみそ味。ソーセージととてもよく合います。

 次回に続く!?
【デッキリスト】第31回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第31回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第31回うきにん杯トップ3デッキ
(大会の簡易報告はhttp://sipcup.diarynote.jp/201308182110248659/にあります)
 順位、プレイヤー名(敬称略)、デッキは上から画像の順番に対応しています。

1st Place:あか(デオキシスEX/キュレム/ボルトロスEX)

2nd Place:アローゼン(ビリジオンEX/ゲノセクトEX)

3rd Place:ぺけ(ミュウツーEX/ランドロスEX/バッフロン/テラキオン)

 デッキリスト公開を快く承諾して下さった方々に感謝申し上げます。
【WCS2013参加記】~③:金曜日LCQ編+デッキ~
【WCS2013参加記】~③:金曜日LCQ編+デッキ~
【WCS2013参加記】~③:金曜日LCQ編+デッキ~
■ビュッフェで朝ごはん、LCQを待つ長い列

 6時に起床。ビュッフェチケットを持って意気揚々とレストランに向かいます。
 さすがの高級ホテルだけあって、朝のビュッフェでもドリンクはウェイター(ウェイトレス)が注いでくれます。ワイングラスにオレンジジュース。ナイフやフォークは綺麗に並べられ、ジャムやバターは各卓に使い切りの小瓶で供されます。雰囲気に気圧されて完全な場違い感を漂わせる日本人ポケヲタ2人。なんか生きててすいません。
 ビュッフェメニューにはカナダらしくスモークサーモンが二種類並んでいたりしましたが、ポケヲタ的には栄養補給以上の意味はありません。朝これで夜カップ麺って一体……。

 そんなこんなで会場へ。見ると、そこには会場を突き破ってはるか延びる長蛇の列が。今回はLCQ参加者が多そうと聞いていましたが、ぱっと見ても数百人は下りません(ちなみにLCQはマスター参加者は450人でした)。
 どうにかエントリーを終え、あとは始まるのを待つだけです。

■LCQ使用デッキ

 まずはデッキを貼ってみます。デッキはプラズマ。理由は簡単で、これしか使えないからです。準備期間も取れなかったしね。
 他の方が練りに練ったデッキを持ち込んでいる中でのこれは恥ずかしくもあるのですが……。

4 デオキシスEX
3 キュレム
2 ボルトロスEX
2 アブソル

4 アララギ博士
4 N
3 フウロ
2 アクロマ

4 ポケモンキャッチャー
4 アクロママシーン
4 どくさいみん光線
4 ポケモンいれかえ
3 プラズマ団のモンスターボール
2 タチワキシティジム
1 かるいし
1 ダウジングマシン

4 プリズムエネルギー
4 ブレンドエネルギー水雷闘鋼
4 プラズマエネルギー
1 ブレンドエネルギー草炎超悪

 メタゲームや環境の考察は、別のエントリで書きたいと思います。ここではデッキの特徴だけを。
 けっこうな数の日本勢が採用していたアブソル2+超悪ブレンドは、ある意味で日本型プラズマと言えると思います。
 軽石ケルディオギミックを搭載しない日本のプラズマが目指したのは、直線的な攻撃能力の最大化でした(そのコンセプトが良かったかどうかは後々の環境考察で書きます)。
 この型のプラズマでは、攻撃のメインは2エネアタックです。息切れしにくい低コスト攻撃を、毒タチワキでバックアップしつつ相手に手数で勝つ。そのための超悪ブレンドであり、エーススペックがダウジングかスクランブルの二択なのも、テンポとリソースの維持を目指した結果です。
 サポをかなり削っていますが、抜けないパーツが多すぎたことと、マッチ制だったので1ゲーム事故ってもまあいいかという妥協です。ボールを1削ってベルかアクロマあたりを戻しても良かったかもしれません。日本のイベントのクソ形式連勝形式ならば、もう少し丸いレシピにするとは思いますが。

 デッキの完成度自体はそんなに悪くなかったと思います。直前調整ではたっぴーにかなりお世話になりました。たっぴーがいなければこのレシピにはたどり着いていなかったでしょう。どうもありがとう。

■LCQ1回戦即死

 今回のLCQ1回戦では人数調整のため、100人超のプレイヤーがbyeになります。日本勢がbyeを取りまくる中、もちろん引けるわけもなく席に着く。
 相手は韓国からのプレイヤー。簡単な日本語の単語を知っていたので、けっこう日本のことが好きらしい。

・1戦目:×

 ダイスロールで相手先攻。知ってたさ。こちらキュレム、相手はブラックキュレムEX。ドロソ経由のケルゼニゼニのフル展開から、ビーチを置いてドローエンド。
 こちらはできることをやるだけなので、前にエネとアクロママシン、タチワキ貼ってドロソ経由で毒とキャッチャーが打てるのだから初動は良かった。ベンチにボルトを置いておき、ゼニガメの片割れを倒してサイドドロー。
 そして相手の先攻2ターン目。アメカメックス、ブラックキュレムに3エネ、Nを経由して4エネ目、先攻2ターン目ブラックバリスタ。エネつきキュレムが吹っ飛ぶ。これ完全に駄目なパターンや……。
 次のターンはボルト経由でキュレムにエネ。もちろん返しで飛んでくるブラックバリスタ。
 それでもそこからサイド2-1まで行ったのは頑張った。最終ターンは相手のバトル場エネなしケルディオ、ベンチに3エネBキュレム。こちらは2エネキュレムを前に置いたままNを叩き込んで、止まってくれれば逆転あるか、という場面で返しの相手の1枚+ドロー1枚がエネとかるいしという完璧すぎる引きで負け。

・2戦目:×

 こちら負けたので先攻。ただしデオキスタートのドロソアクロマのみ。相手はブラックキュレムスタート。これは……。
 ボールからキュレムをベンチに出してエネ貼って終了。相手は当然のようにビーチからBキュレムケルディオゼニゼニ。こちらはアクロマ打って何とか2体目のキュレムとエネを置き、ビーチのおこぼれを頂戴してドロー。
 そして当たり前のように飛んでくるアメカメックスから2ターン目ブラックバリスタ。デオキが吹っ飛ぶ。
 ただこちらにはエネつきキュレムが2体残っていたので、気合で必要パーツを引き込んで相手のカメックスを打ち落とす。これで止まってくれたらいいなと思ってたら、間髪いれず出てくる2体目カメックス。心が折れかける。
 それでもここで折れるわけにはいかないので、無理やり2体目カメまで落としに行く。ゲームプランはカメ2体とEX2体。そして2体目のカメックスを落とすことに成功する。
 ……すぐに立ち上がる3体目のカメックス。心が折れる。
 最後はサイド2-2の状況から、キャッチャーサイド落ちしてればアブソルで何とか……との思いもむなしく、アララギで山札をすべて引き切られてそれぞれ4枚目のキャッチャーとスーエネ回収でベンチのEXを倒されて負け。

■1回戦即死、その後

 ブン回りカメ×2に虐殺されてふらふらと会場を出る。歩きながら、おれこんなに弱いプレイヤーだったっけな……とリアルに自問自答していた。たぶんあらゆる意味で正しい。
 ちなみに僕を倒した韓国人プレイヤーは3回戦で負け、その後に会場内で出くわしたときは、同伴してきた彼女に慰められていた。僕はポケカがわからなくなった。

■1年ぶりのEsa登場

 そうこうしているうちに会場でEsaと遭遇。Esaとは誰ぞや、という方は去年のWCSレポを見てもらいたいのですが、ポケカ強豪国フィンランドのプレイヤーにしてTheDeckOutというポケカブログの管理人、そして何かと日本に縁があるのでした。そんなEsaは今回、諸事情あって通訳スタッフとして参加しています。
 Esaは友達のフィンランド代表(名前が覚えにくくて失念)と一緒にいたので、フリーで対戦することに。そして憂さ晴らしのようにフィンランド代表のカメケルをボコる。

 そのまま3人でフードコートのマクドナルドに移動して食事。Esaはこの1月に東京へ旅行に来ていたので、「そういえば東京に来たときに日本のマクドナルド行った?」と訊いてみると行ったとのこと。感想はというと、「学生がみんな宿題しててびっくりしたよ」。これには僕がびっくりです。言われてみれば確かに。
 ついでにEsaには当時のマックが宣伝してた60秒チャレンジがツボだったようで、「フィンランドでは30分経たないと出てこない」とは僕の隣に座ってたフィンランド代表の弁。おおらかな国だな……? そのあとはノキアがアホという話で盛り上がる。

■会場、そしてふたたびのカップラーメン

 フードコートから戻ると、LCQ予選はまだ続いています。ダークダストに感心しつつも疲れたので早めに撤収することに。ボールルームで適度に粘りつつ、ある程度経った時点で部屋に戻ってカップラーメンで夕食です。
 明日は明日で、リテールの列が待っているのでした。

 次回に続く!?

【写真1枚目】朝食ビュッフェ。
【写真2枚目】入り口では巨大ピカチュウがお出迎え。
【写真3枚目】LCQ中の会場の様子。
【WCS2013参加記】~②:木曜日編~
【WCS2013参加記】~②:木曜日編~
【WCS2013参加記】~②:木曜日編~
■フェアモントホテル・バンクーバー

 今回宿泊するのは前述のThe Fairmont Hotel Vancouver。ガイドブックにも載っている老舗高級ホテルで、青色の屋根は街歩きの目印とも言われます。【写真1枚目】
 ダウンタウンの真ん中にあり、繁華街のロブソン通りのすぐ目の前という抜群の立地は、これがポケヲタ旅行じゃなければ最大限に活用できたと思うのですが……wまあ小言を言っても仕方がなく、ポケヲタは歩いて5分の会場へと向かいます。

■バンクーバーの街並み、コンベンションセンター

 歩いていると実感するのですが、バンクーバーはとてもきれいな街です。高層ビルがつらなる中心街でさえ不思議と落ち着いています。【写真2枚目】
 これで郊外には自然がいっぱいというのだから、「世界の住みやすい都市」ランキングでトップ常連という結果も非常に納得です。生まれ変わったらバンクーバー出身の人になりたいですね。その前にイケメンになりたいですが。

 会場のコンベンションセンターは海沿いにあります。【写真3枚目】
 背後はすべて湾になっていて、水上飛行機が離着陸しているのも見ることができます。

■開かないボールルーム、カップラーメン

 会場に着いたのは昼でしたが、なんでも夜6時にならないとボールルーム(フリースペース)が開かないとのこと。そして会場外にたむろするポケヲタを見ている警備員(?)がちらほら。
 仕方ないので一度撤収し6時に再度ボールルームへ行くと、今度はちゃんと開いていました。1時間ぐらい顔を出し、リテールのリストをチェックしつつホテルへ帰ります。

 ちなみにこの日の夕食は日本から持ち込みのカップラーメン。クーポソ先生のファインプレイです。カード遠征は往々にして食事に困るので、これには本当に助かりました。

 次回に続く!?
【WCS2013参加記】~①:準備&往路移動編~
【WCS2013参加記】~①:準備&往路移動編~
【WCS2013参加記】~①:準備&往路移動編~
 バンクーバー。
 世間的には前回の冬季オリンピック開催地として知られる。
 株式会社ポケモンインターナショナルのロブ・ノヴィカスいわく、バンクーバーは「イベントに向いた国際都市」であり、「この街は2010のオリンピックで非常に良い仕事をした。だからこそ、Pokemon World Championshipsもサポートできると思った」(※)
 かくして世界中から1000人を超えるキモヲタポケモンファンが集結した。

■準備編?

 昨年はかなり入念に準備を進めていましたが、今年はほぼ僕のせいでWCS行きを決めたのが本当にぎりぎり(10日前?)だったので、昨年度のレポートほど準備面では詳細に書けません。
 時期的にホテルと飛行機も高騰していたので、ホテル代+航空券代が若干公開の憚られる額になっているという……(それでも公式の観戦ツアーより安い気もしますが)。

 昨年同様、札幌から目的地までの航空券を通しで取るためにも、旅程はHISを頼ることに。成田からバンクーバーまではAC4便とAC3便。到着日と出発日の時間に余裕ができるのでいいですね。激しい時差ぼけに襲われますが……。

 宿泊したホテルは、会場から5分の場所に位置するThe Fairmont Hotel Vancouver。
 実はもともとは同じフェアモント系列のWaterfront(会場正面)に泊まる予定だったのですが、出発5日前にHISから電話「実は取れてませんでした」。……ギャグか。
 ただしホテル変更のお詫びに朝食ビュッフェ無料券4日ぶんをゲット。食事が杜撰になりがちなカードヲタにとって最大限の結果オーライである。
 ちなみに、The Fairmont Hotel Vancouverは素晴らしいホテルでした。

■当日、合流、そして出発。

 今回の旅の同行者は、魔法も使えると噂の元四天王、ご存知クーポソ大先生。当のポソ先生は出発当日の午前中まで仕事という多忙状態だったものの、なんとか間に合い合流成功(ここの文章は去年のレポのコピペです)。
 カウンターでチェックインして、いざ出発!

■成田からバンクーバー。

 まずは飛行機で千歳から成田まで。広すぎる成田空港内は移動にも一苦労です。【写真1枚目】
 エアカナダ便を待つ成田のゲート前では、チムアチャの方々を初め、けっこうな数の日本人プレイヤーと会いました。みなさんこんな時期にカナダ旅行とは奇遇ですね。
 ところで去年はハワイ行きの便がビジネスクラスにグレードアップしてしまい、すべての運を使い果たしたわけでした。今年はそんなこともなく、順当にエコノミーのまま乗り換え。まあそれが当たり前です。

 エアカナダのバンクーバー便はボーイング777ですが、機内プログラムが去年の大韓航空機より若干しょぼいような……。ゲームもできないので諦め、持ってきていた映画原作のほうの文庫本『マネーボール』を読むうきにんさん。この本はめちゃくちゃおもしろいのでカードプレイヤーにはおすすめです。
【写真2枚目】はエアカナダの機内食。これはおいしかった。

■バンクーバー着、スカイトレイン

 8時間強のフライトののち、バンクーバー国際空港へ到着。バンクーバー周辺はもともとアメリカ先住民が多く住んでいた場所でもあり、空港内には彼らの伝統を表現したオブジェが数多くあります。【写真3枚目】

 かつて空港からバンクーバー市内への移動手段はバスが主だったそうですが、現在はスカイトレインが開通し、非常に便利になっていました。
 空港から市内までは9ドル。自動券売機にぴかぴかの10ドル札を入れると9ドルぶんの切符が返ってきました。……お釣りは? クーポソ先生が1ドルと切符を手に入れる傍らで1ドルを券売機にお布施するうきにんさん。
 スカイトレイン車内には自転車置き場が設けられており、文化の違いを実感します。
 市内までは30分ほど。City Centre駅で降りれば、今回宿泊するホテル、The Fairmont Hotel Vancouverはすぐそばです。

 次回に続く!?

(※)大会後に書かれた地元紙の記事(ttp://metronews.ca/news/vancouver/763603/pokemaniacs-takeover-vancouver-for-2013-pokemon-world-championships/)による。
 LCQ1回戦敗退という参加者中随一の雑魚勢でした。デッキはプラズマ。
 レポートや環境考察は去年同様に書きたいと思います。

 日本勢は総勢50名を越えていたそうで、お会いして挨拶できた方が果たしてその半数にも届いたかどうかなのですが……。ともあれ、皆様本当にお疲れ様でした!

 18日のうきにん杯はお土産ばらまく予定です。ぜひぜひご参加ください。
 LCQからの参加ですけれど!

 旅の道連れは昨年同様クーポソさん。
 バンクーバー行きを決めたのは(僕のせいで)かなりぎりぎりだったので、デッキの準備がまったく出来てません。少なくとも僕はLCQの養分になりそうな気がしますが……。

 去年のハワイ行き日記はいまだにアクセスがかなりあるので、今年もレポートは色々書こうかなと思います。なんだかんだで、旅行記は需要があるようです。

 4度目の世界大会ですが、今からとても楽しみです。
 向こうでお会いする方々、どうぞよろしくお願いいたします!
 もちろん便乗です。

名前:うきにん
種族:学生のようななにか
性別:おとこ
高さ:175
重さ:63
性格:いいかげん

デッキタイプ:
ポケカは頭を使うスポーツだと思っているので基本的に競技寄りです。
でも独創的なデッキはすごく好きです。

戦績:
03夏北海道シニア2位
04夏北海道シニア優勝
2004 WCS Masters 4th place
05夏北海道シニア優勝
2005 WCS Masters top16
第13回 金ギャラ杯 4位
あとジムチャレとかうきにん杯とか。

生息地:さっぽろ

持っているどうぐ:文庫本

とくせい:からぬけ

隠れとくせい:ぬけがら

相性(人):
勝てない相手:ブラマソさん
勝てる相手:ピッピ人形
 今回は入賞者のデッキ写真を撮り忘れるという僕自身の大ポカにより、デッキの写真はありません。本当にごめんなさい……(デッキ内容を伏せようという意図があるわけではないのです)。デッキ概要だけ、いつものテンプレートに添って以下に書かせていただきます。

(大会の簡易報告は近日中にアップ予定です)
 順位、プレイヤー名(敬称略)、デッキ概要。

1st Place:しらさぎ(シビビール/レックウザEX/ミュウツーEX、ご本人ブログ:http://shira3gi.diarynote.jp/201307090322575027/

2nd Place:アルク先生(ビリジオンEX/バッフロン)

3rd Place:コーヤ(デオキシスEX/キュレム/ボルトロスEX)

 入賞者の方々、入賞おめでとうございました。
 日本でアンケートを実施すると、選択肢に「はい・どちらでもない・いいえ」とあれば、ほとんどの回答が真ん中に集まるという話を思い出しました。

 あるいは上級者です宣言をして他人に笑われる(叩かれる)リスクをどれだけ取れるのか、という問題でもあるのでしょうけれど。
 とりあえず僕は自分を上級者だと思うことにします。
【デッキリスト】第29回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第29回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第29回うきにん杯トップ3デッキ
(大会の簡易報告はhttp://sipcup.diarynote.jp/201306162111107301/にあります)
 順位、プレイヤー名(敬称略)、デッキは上から画像の順番に対応しています。

1st Place:うきにん(デオキシスEX/キュレム/ボルトロスEX)

2nd Place:パルフェ(ダークライEX/ヤミラミ/アブソル)

3rd Place:ぺけ(ビリジオンEX/ゲノセクトEX/ミュウツーEX/バッフロン)

 デッキリスト公開を快く承諾して下さった方々に感謝申し上げます。

第29回うきにん杯

2013年6月16日
 今回も参加者。そして予選×○○○○から決勝トーナメント勝ち抜けてまさかの優勝。自分が大会名になってる大会優勝するのって恥ずかしすぎるような……まあ名前変えたの僕じゃないんだけど。
 例によって上位デッキに載りますが、デッキはまたプラズマ。プラズマについては思うことがいっぱいあるのですが、他デッキ作れるほどの持ち合わせのカードもないのでマイナーチェンジを続けています。

 今回も30人を越える方に来ていただきました。対戦いただいた方を含め、本当にありがとうございました。会場の部屋がかなり暑かったので、ジュニアの子が体調を崩したら申し訳ないと気が気でなかったのですが、むしろ僕の方が暑さに参ってました。次回はピンポイントで曇りの日あたりを期待したいところです。
北大祭ポケカ
北大祭ポケカ
 というわけで北大ポケモン同好会さんのブースにお邪魔してきました。元々うきにん杯のビラ撒き目的だったのでデッキさえ持っていかなかったのですが、NLNLさんからのデッキレンタルのご好意に甘え参加。EXのSRが賞品なのは大盤振る舞いです。
 その後は触ったことのなかった3DSでシングル対戦をやらせてもらったり、お絵描きしてみたり。クリアファイルで公開されてる他の人の絵のレベルがやばすぎです。何となくキレイハナを描いてきましたが、ネタにもならない代物なので若干後悔。でもあのお絵描きファイルは一見の価値ありです。
 それにしても、お祭りそのものは尋常じゃない人出でした。まるで春がスキップされて夏が来たような天気。
 今回はSixPrizesから。ご存知の方も多いかもしれませんが、昨年度のWCSマスター優勝者は、ポルトガルのプレイヤー、イゴール・コスタでした。とはいえ、ポルトガルのポケカってどんな感じなのでしょう。
 この記事は、そのポルトガルで、ポケカはどんな風にプレイされているのか、という興味深いお話です。
 地方に住んでいる人も、大きな大会に出ている人も、ぜひ読んでもらいたい本当に良い記事だと思います。
 なお、訳語の至らなさや誤訳の責任は、すべて僕うきにんに属します。
(今回も例によって無許可翻訳なので、何かあればすぐに削除します)

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

The Pokemon TCG in Portugal
by Bernardo Dias
Friday, April 19, 2013
ttp://www.sixprizes.com/2013/04/19/the-pokemon-tcg-in-portugal/


 やあ! 僕の名前はベルナルド・ディアス。今日はいつもと違った記事をお届けしたいと思ってる。ここポルトガルでポケカの持つ力について、トーナメントや遊び方と絡めながら迫ってみたいんだ。それから、僕たちのポケカコミュニティやローカルなメタゲームがどういうふうに動いているのかも、説明してみるつもりでいる。

 まずはともかく、ポルトガルについて話してみよう。

 ポルトガルはヨーロッパの南西の端にある国だ。ここ最近の経済危機の渦中にあってもなお、この国には多くのものがある。

 僕たちの国は、世界史の上での大きな役割で知られている。アジア人とヨーロッパ人とを結びつけ、世界の半分を発見し、他の国と有効な関係を保ち続け、科学的な調査の発展にも大きく寄与した。それから目立つのは……サッカーだね。最高の監督と最高のプレイヤーだと言われたことのある、モウリーニョとクリスティアーノ・ロナウドがいるから。それに最近では、ポケカの世界チャンピオンがいる。イゴール・コスタだ。

「でもさ、どうして他の誰かじゃなくて、あんたが書いてるんだ? ポルトガルのポケカコミュニティのために、これまで何か成し遂げてきたのか?」 うーん、プレイヤーとしての自分のキャリアについては、話せるようなことはあんまりない。一番輝いてたのは2009-2010と2010-2011シーズンだけど、自分はいつも裏方に徹していて(たとえばウェブ上で)、もっとたくさんの人がこのゲームに加わってくれるように色々やってきた。そうしてその中には、あっという間に僕を追い越していくプレイヤーもいた。

 それでも、それこそが僕が追い求めている状況なんだ。ポケカにかける僕の想いは以前よりずっと大きくなってる。とはいえまあ、まずはトピックから外れる部分を先に説明しておいた方が、わかりやすくなるとは思う。

▼情報を広めるという問題

 ここポルトガルでは、ポケカはいつも情報を広めることについての問題を抱えている。でも一方では、その問題はどんな場所にだってあるものだ。それでも、公式トーナメントが実際に存在していることを知っているファンの数があまりに少なかったせいで、ここでは公式トーナメントが開かれることはありえないだろうと、僕らはいつも言っていた。

 このゲームが好きなのに結局やめてしまうような子どもたちにとっては、これは特に難しい問題になる。というのは、子どもたちは、ポケカには自分の友達と対戦することより先はないと思ってしまうからだ。不幸にも、子どもたちが公式トーナメントの存在に気づくためには、友達か家族の誰かから教えてもらうほかない。

▼トーナメント

 あらゆる大会があるわけではないけれど、以前よりは、はるかにたくさんの大会が開かれている。正直に言えば、十分な数がある。昔を思い出すよ。もしポケカをやりたくなったら、あちこち巡るっていう選択肢を取っていた頃を。大会に出るために、国内じゅうを、だ。今では大会の数が国全体で増えているし、プレイヤーだけでなく主催者の側も、このゲームを国内で広く知ってもらおうと、とても力を注いでいる。

 大会の仕組みについて言えば、(幸運にも)ここ数年来、少し変わってきた。かつて僕たちの大会は、国別大会(や都市別や州別)のようなものを除けば、大きなものでも参加者はそれぞれの年齢枠で15から20人がやっとだった(とはいえ、実際は年齢枠は問題にならなかった。ジュニアとシニアはほぼ存在しなかったからだ)。そして、だからこそ大会自体はあっという間に終わっていた。

 つまるところ、多くてもスイスラウンドは4回戦がやっと、というわけだった。いまでも多くの国ではこれが現実なのだと僕は知っている。それでも僕たちにとっては幸運なことに、全体としてプレイヤー数が増えてきて、大会の仕組みを大きな国と少しは似せて作れるようになってきた。

 今では、ほとんどの「大規模大会」では、スイス5回戦より少なくなることはない。スイスラウンドの後には、少なくとも上位4人でトーナメントを行う。この変化のおかげで、僕たちが大会を見る目は大きく変わってきた。そうそう、実際に違いがあるんだよ。僕たちのスイスラウンドでは、上位4人のトーナメントを続けて行うけれど、それに加えて、全部のマッチを3ゲーム制でやるんだ。その方が公正でバランスのとれた大会になるからね。

▼コミュニティ

 上で言ったように、かつては大抵の大会で参加者が20人を越えることはなかった。だから国全体では(ジュニアとシニアも含め)、コミュニティの人数は60から70人ぐらいだった。でも状況は変わり、今ではその数字は増えてきた(劇的にではないけれど、十分に、だ)。

 僕たちはこれまで(そして今も)、親密で、しっかりしたグループだ。おかしな状況に直面したらいつも自分たちの身を守り、常にお互いに助け合い、新しいメンバーを腕を広げて迎え入れる。他のプレイヤーが、このゲームを続けていく希望をもっと見いだせるように。

 それに、誰かがこの国からもっと大きなところへ挑むたびに(たとえば……世界大会とか)、みんなでそのプレイヤーを応援し、心をひとつにしてベストを祈る。

 今では、これこそ僕がポルトガルのプレイヤーとして一番誇りに思っていることだ。僕たちの親密で家族みたいなコミュニティが、メンバーや、プレイする意義や、それからこのゲームがさらに発展してほしいという願いを繋ぎとめている、ということが。

▼ポルトガルのメタゲーム

 さて真面目な内容に移ろう。実際のところ、僕たちは世界的に流行ってるメタゲームをたいていはフォローしている。ただし……僕達はやたら「いじった」デッキにしがちなことを除けば、だけど。一般的な構築をなぞりつつも、弱い部分を「いじって」安定性を高めたり、あるいは火力を増やしたようなトップメタデッキを見かけるというのも、よくあることだ。

 事実、SP時代は、いじったバージョンでなくて普通のバージョンのデッキが優勝するというのは珍しいことだった。

 それに、僕たちは狂ったアイディアが好きだ(たとえばシンボラー単。その名前を聞くよりも前から、ここでは僕の友だちがずっと使ってた〔訳注。シンボラー単は原文ではQuad Sigilyph〕)。それからいつも素晴らしいなと思うのは、この国の一番強いプレイヤーたちが、新しいことに挑むのを恐れず、ときにはそれで勝利を掴んでしまうのを見るときだね。

 こんな奇妙な「メタゲーム」は、大会でプレイするのをもっと楽しくしてくれる。対戦が始まっても、対戦相手がいったい何を使ってくるのか、まるで見当がつかないんだから。

▼最近のできごと

 もうほとんどの人が知っているとは思うけど、去年、イゴール・コスタが世界チャンピオンのタイトルを取った。そして……たくさんのことが変わった。一連の変化は直接には目に見えにくいけれど、そこから何が変わったのか、その全体を見ようとすれば、この勝利がこのゲームのあり方をまったく違ったものにしてくれたのが理解できると思う。

(決勝トーナメントがストリーミング中継されるって聞いたときのことを思い出すよ。「へえ、いいね」って感じだったけど、まさか僕の友だちが優勝するのを見ることになろうとは思いもよらなかった。その日のあいだじゅう、ここではほとんどのプレイヤーがハラハラしながら試合を見守ってたんだ。イゴールが予選の遥か先に行って、決勝まで進んでいることに驚きながら)

 まず言っておくべきだけど、イゴールは素晴らしいプレイヤーだ(国内チャンピオンを4回も取ってるんだよ)。そして同時に、ここポルトガルの中では、誰かが助けを必要とすればいつでも応じてくれる、とても協力的なプレイヤーでもあるんだ。

 テレビのインタビューの中で(そう、ここではそれだけすごいことだったんだぜ)、イゴールは最初に、自分がどれほど自分の国を誇りに思っているかを話した。それから、友だちとコミュニティのみんなに感謝を述べた。僕たちはみんな自分自身を誇りに思ったし、今ではこのゲームで、世界中どこにだって行けるんだと思えるようになった。

 イゴールは誰よりも一生懸命に練習する。彼が成し遂げたことは、すべて彼自身の手によるものだ。彼は、コミュニティが自分にどれだけ貢献してくれているかをよく理解しているし、自分自身のことを、ただの恐るべきプレイヤーではなくて、ポルトガルの賞金首みたいに考えている。そうやって、周囲のみんなが実力をつけられるように、そして目標を再び作れるようにしてくれているんだ。

 テレビのインタビューに限らず、僕たちが、何かで一番になって夢を現実にできるんだと世界的に知られていくにつれて、このゲームのやる気を失いつつあったプレイヤーの間でさえも、火花が燃え上がった。

 僕たちのことは、国内では広く知られるようになった。ゆっくりとだけどフェイスブックのグループができ、長らく忘れられていたフォーラムにも色々な人が参加し始めた。「やればできるんだ」とみんなが思うようになるにつれ、ゲームそのものの競技レベルは上がってきた。それに、イゴールを倒せばすごい偉業だってことになった。

▼未来への展望

 上でも言ったけれど、今ではコミュニティがいくつかに分かれてもなお、それ自体は以前よりずっと強固になっている。それだけでなく、大会が前にもまして頻繁に行われるようになったおかげで、他のプレイヤーに負けてなるものかと、健全な競争の感覚がもたらされている。

 去年のハワイでの出来事は、ここでのポケカのありかたをがらりと変えてくれた。これ以上の満足はないだろうね。かつてのポルトガルの様子がどんな感じだったか、そして今はどんな風なのかを、あなたに伝えることができてとてもうれしく思う。僕たちは今年も、タイトルを守り通すつもりだ。
 普段とは違うこの記事を、どうか気に入ってもらえることを願っているよ。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 以上になります。いちプレイヤーとして、実は読みながらけっこう感動してしまいました。
 原文には写真もあるので、興味のある方はそちらもチェックしてみてください。
 読めないメタゲームだったバトルカーニバルもすべて終わり、何種類ものデッキが入賞を果たしました。
 数ヶ月間環境トップに君臨したデオキボルトキュレムは、往時ほど支配的ではないとはいえ、それでも、未だに使用者数では一、二を争うデッキかもしれません。
 今のデオキボルトキュレムはどうなっているのか、3ヶ月前と同様、例によって勝手にデッキ紹介しようというのが、今回のエントリです。
(ちなみに、3ヶ月前の同エントリはこちらhttp://ukinins.diarynote.jp/201302252233014481/

 以下にリンクを紹介する八名の方のデッキは、どれもデオキボルトキュレム(アブソル)です。
 無断リンク&無断紹介という、怒られたら土下座ものの方法ですが、すべてバトルカーニバルのために練り込まれた非常にすばらしいレシピだと思います。
 ちなみに、いくつかには僕もコメントしてたりします。
 3ヶ月前のエントリやデッキたちと見比べてみるのも、面白いかもしれません。

▼TAMA.URさん
http://hellfire.diarynote.jp/201305132220118896/

▼てぃあさん
http://verdantdance.diarynote.jp/201305201909253330/

▼あいうえおさん
http://a02100210.diarynote.jp/201305211632291388/
http://a02100210.diarynote.jp/201305221325295983/

▼葱さん
http://analyze.diarynote.jp/201305221125436997/

▼ぶるーさん
http://blue1215zako.diarynote.jp/201305222109379995/

▼六輝さん
http://rokkiptcg.diarynote.jp/201305230049551487/
http://rokkiptcg.diarynote.jp/201305310212005030/

▼あむさん
http://amuamu.diarynote.jp/201305241310064569/

▼獅子さん
http://shishipokeka.diarynote.jp/201305252048064695/

 やっぱりデッキを眺めているのは、それだけで楽しいですね。
【デッキリスト】第28回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第28回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第28回うきにん杯トップ3デッキ
(大会の簡易報告はhttp://sipcup.diarynote.jp/201305140212046771/にあります)
 順位、プレイヤー名(敬称略)、デッキは上から画像の順番に対応しています。

1st Place:しらさぎ(シビビール/ミュウツーEX/レックウザEX)

2nd Place:アルテア(ヤミラミ/ダークライEX/アブソル)

3rd Place:うきにん(デオキシスEX/キュレム/ボルトロスEX)

 デッキリスト公開を快く承諾して下さった方々に感謝申し上げます。
 今回は参加者。3位でした。スイス4-1の階段崩れ1位抜けから、準決勝でしらさぎくんのレックビールに展開差で圧倒され完全敗北。
 デッキはプラズマで、いちおう上位デッキリストに載ってます。参考にはならない代物ですが。
 ともあれ、最近は参加者が30人前後で安定していて本当にありがたいです。新規の方も来てくださっていて、うれしい限りですね。

 バトカニの結果は聞いてびっくりしました。この環境は面白いですね。僕はゴチアギかカメケルが来るかなと勝手に予想していたのですが、予想の遥か上空を見事に制覇してくれました。
 とーしんさんの日記にときどき出てきた水野君と牛って何だろうとずっと思ってたんですが、素晴らしい形で答えを垣間見ることができました(それが実際にそれなのかはわかりませんが)。本当におめでとうございます。

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