BXR予選が大盛況で開催されている中、一足遅れで話題にしたいのは、先月にアメリカで行われていたFlorida Regionalsです。
 マスター参加者600名オーバーという過去最大規模の大会となったFlorida Regionalsのレギュはスタンダード。
 XY5からというカードプールでは、トップメタ予想はボルケニオンになるのが自然なはずです。
 現に前評判はそうだったはずなのです。が、蓋を開けてみると、環境を制圧していたのは、ダストダスでした。
 情報源は、例によってThe Charizard Lounge(ttp://thecharizardlounge.com/2016/10/18/weekend-report-8-recapping-florida-regional-the-garbage-man-can/)。本当にこのサイトはすばらしいですね。
 まずは優勝デッキから。

3 イベルタルEX
2 シェイミEX
2 ヤブクロン
2 ダストダス
2 イベルタル(XY8)
1 イベルタル(Y30)

4 プラターヌ博士
3 N
2 フラダリ
1 ゴジカ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
3 ピーピーマックス
3 闘魂のまわし
3 かるいし
2 トレーナーズポスト
2 改造ハンマー
1 すごいつりざお
2 パラレルシティ
1 リバースバレー

9 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 レシピ自体はシンプルにまとめられています。目を引くゴジカは海外レギュが新スタンダードに移行してから多く見かけるカードで、AZを失った環境にとっては貴重なサポートでのバトル場入れ替え手段になっています。
 改造ハンマーは、ゲッコウガとボルケニオン以外のだいたいのデッキ(たとえばRainbow Road等)に効果的なカードですし、改造ハンマーの効かないデッキはダストダスで止まってくれるだろう、という、理に適った組み合わせになっています。

 ただし、今回の結果の中で注目すべきは、優勝デッキよりも以下のデッキでしょう。

3 ダークライEX
2 ギラティナEX
2 シェイミEX
2 ヤブクロン
2 ダストダス
1 フーパEX

4 プラターヌ博士
2 N
2 フラダリ
1 ゴジカ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
3 闘魂のまわし
3 かるいし
1 改造ハンマー
1 すごいつりざお
2 パラレルシティ

10 悪エネルギー
4 ダブルドラゴンエネルギー

 ダークライ/ギラティナ/ダストダス。もしかするとこの組み合わせに見覚えがある人もいるかもしれません。http://ukinins.diarynote.jp/201607021401516246/でも触れた、今年のU.S.Nationals直前に登場した組み合わせの再来です。
 当時入っていたラティオスEXは、環境から行進とオーロットが抜けたことで不採用。上に述べた理由でゴジカと改造ハンマーが積まれています。
 が何より注目すべきは、このデッキ、トップ8に同チームの3人を送り出していることです。Brad Curcio, Rahul Reddy, Ryan Sabelhausという、ただでさえ名の知られた強豪プレイヤーたちにシェアされたこのデッキは、実は21位と25位にも入賞プレイヤーを排出しており、間違いなく今大会で最も成功したデッキ、と言えると思います。
 デッキを作成した彼ら"The Chaos Gym"はYouTubeで定期的に動画を公開していますので(ttps://www.youtube.com/channel/UCc6p3ALAsltaZmXS4onBDzw)、機会があればぜひ覗いてみると良いと思います。

 ちなみに上記大会は、日本でもちょうどアニバーサリーフェスタが行われていたタイミングです。
 ダークライのデッキは優勝したmepoさん(http://meponne.diarynote.jp/201610241929402689/)や福沢諭吉さん(http://yukipokemon52.diarynote.jp/201610242344119250/)が本当にすばらしい解説を書かれています。未読の方はぜひ読んでみてください。

 Florida Regionalsに話を戻すならば、この大会結果で一番印象に残るのは、デッキのポテンシャルというよりも、チーム調整の強さです。U.S.Nationals以前に存在したデッキをきちんと掘り起こし、調整を重ねて最適解にたどり着いたThe Chaos Gymの活躍は、改めて、チーム調整の強さ、重要性を知らしめたのでは、と感じます。

 チーム調整の話ばかりしてしまったので、最後は、メタゲームの隙間を突いたデッキを紹介します。
 このところ話題になっているデッキですが(関ジェネでも使用者がいたとかいなかったとか)、当然、背景にあるのはボルケニオンに強い、という理由です。
 The Charizard Loungeから、Floridaの16位入賞版。

4 コイキング
4 ギャラドス
2 シェイミEX
1 ニャオニクスEX

3 プラターヌ博士
2 N
2 センパイとコウハイ
1 フラダリ
1 オカルトマニア
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 なかよしレスキュー
4 時のパズル
3 トレーナーズポスト
3 ダートじてんしゃ
3 ダイブボール
2 炸裂バルーン
1 かるいし
1 あなぬけのヒモ
1 スペシャルチャージ
1 タウンマップ
4 マグマ団の秘密基地

4 ダブル無色エネルギー

 誰もが一度は使ってみたいと思っていたデッキです。が、海外レギュではオーロットが退場し、またスペシャルチャージという強い味方も得て、華麗にメタゲーム(の片隅)に帰ってきました。
 この形はシェイミをメインで使っていますが、オクタンを入れた形の方が多い気もします。ニャオニクスEX、へんてこなチョイスに見えますが、実は海外型ギャラドスではよく採用されているカードで、ギャラドス死に出しから打点増強に使います。投げつけるダメカンには困りません。
 ちなみにご想像通り、このデッキの最大の天敵はゲッコウガBREAKです。
 が、日本ではこのタイミングでギラティナがリリースされました。サイレントラボも秘密基地で割りたい放題+ギラティナは回収し放題なこのデッキ。ボルケニオンがトップメタをひた走る日本でも、活躍の余地は多いにあるかもしれません。
 CP6のマルマインを見て少しだけ昔話をしたくなったのですが、
 その前に、一応の前フリとしてロックデッキについて考えてみます。
 
 TCGにおけるアドバンテージやテンポについてのコラムや考察は、これまでたくさん書かれているのですが、
 実はロックについて書かれたものはそう多くありません。
 もっともTCGにおけるロックの定義が「何もできなくなってしまう状態」(MtG Wiki)というざっくりしたものである以上、デッキによってそのやり方は千差万別。概説的な考察がないのも仕方のないことに思えます。
 さらに言えば、ロックしてからどうするのか、その勝利条件さえ、デッキによって違ってきます。

 ポケカの場合を考えてみます。
 言うまでもなく、ポケカにおける勝利条件はサイド6枚の取りきり。
 言い換えると、ポケカにおけるロックは、こちらのサイドを6枚取られないように相手の行動を制限してしまうこと、といえます。
 ただし、これだとあまりに漠然としすぎています。
 見方を変えるために、ダメージと速度という視点から眺めてみます。

 ポケカはサイド6枚を取れば勝ちのゲームですが、0になると負け、という意味では、これはプレイヤーの擬似的なヒットポイントになっています。
 そしてポケカでは瞬殺系コンボが成立しない以上、
 この擬似的なヒットポイントは、基本的に、(ポケモン同士の戦闘を通じて)極めてフェアにダメージでこつこつと削る以外の選択肢がありません。

 そして、このプレイヤーのヒットポイントはポケモンによるダメージで(間接的に)削れる以上、そこには理論上、プレイヤーの致死ダメージも存在します。
 たとえばの話ですが、こう置き換えることも可能なわけです。
 プレイヤー=HP600

 ここで2つのデッキを想定してみます。
 デッキ1:1~6ターン目まで100ダメージずつ出せるデッキ。
 デッキ2:1~3ターン目まで0ダメージだが、4&5ターン目にそれぞれ300ダメージずつ出せるデッキ。
 カードアドバンテージをすべて無視した場合、
 この2つのデッキが対戦したとき、どちらが勝つかは非常に明確です。
 そしてお互いが理想的な動きをできるという想定の下では、より早く致死ダメージに(累積で)到達できるデッキが強いデッキ、ということになります。

 この観点から見ると、ロックデッキはその逆を勝ち手段にするデッキといえます。
 ここで2つのデッキを想定してみます。
 デッキ1:1~6ターン目まで100ダメージずつ出せるデッキ。
 デッキ3:自分のダメージは毎ターン50だが、6ターン目以降の相手からのダメージを0にするデッキ。
(デッキ1:100・100・100・100・100・0・0・0……)
(デッキ3:50・50・50・50・50・50・50……)
 この2つのデッキが対戦したとき、勝つのはデッキ3になるでしょう(12ターン後にHP600を削りきる)
 
 ポケカにはサイドという勝利条件があるため、ぱっと見はわかりづらいですが、
 このダメージと速度という観点からロックという行動を眺めると、
 究極的にはポケカにおけるロックは、相手からのダメージを0に、もしくは自分の打点よりも下にする動きといえます。
 手札破壊も、グッズロックも、エネ破壊も、とくせいロックも、すべては結局、相手からのダメージを0にする=ワザを使わせないようにするための動きです。

 たとえば2ターン目のラフレシアやオーロットは、相手のカード使用を著しく制限することで、エネや進化カードへのアクセスを防ぎ、間接的に相手のワザを使いづらくしています。
 とくせいロックも同様に、シェイミ依存の現環境では、相手が特定のカードへアクセスすることを難しくしています。
 相手のダメージが0なら、こちらのダメージがたとえ低くても、いずれは勝てる、という理屈ですね。
 この見方はアドバンテージの概念を無視してはいますが、デッキの動きを言語化する視座のひとつとしては有効に思えます。


 前フリが長くなりすぎました。
 ここでひとつ昔のデッキを見てみたいと思います。

■IDW

4 エネコ(PCG5)
4 エネコロロ(ADV1)
4 ビリリダマ(PCG1)
4 マルマインex(PCG1)
2 ノコッチ(ADVex)
2 ケンタロス(PCG8)

4 ロケット団の幹部
4 TVレポーター
4 マスターボール
4 逆転!マジックハンド
4 暴風
2 封印の結晶

4 スクランブルエネルギー
4 サイクロンエネルギー
4 ヒーリングエネルギー
3 雷エネルギー
2 ブーストエネルギー
1 リアクトエネルギー

http://seesaawiki.jp/w/jester_the_pcg/d/IDW(%A5%B9%A5%BF%A5%F3%A5%C0%A1%BC%A5%C9)

 10年以上前、PCG期のデッキなのですが、偽善的ポケカWikiさんでレシピを見つけることができました。
 レシピの日付は2006年のものになっていますが、実際の最たる活躍時期は2005年です。
 何だこのデッキは、という方がほとんどだと思います。が、
 デッキ発生の経緯にある意味不明な文面はスルーするとして、
 動きは極めてシンプルです。
・エネコロロでいっぱいドローする
・マルマインexを自爆させてエネコロロにいっぱいエネを貼る
・エネコロロでそのまま殴る

 このエネコロロ、ポケパワー(今で言うとくせい)でカードを引けるだけでなく、
 エネルギーの数x10ダメージという素敵なワザを持っており、デッキの中で八面六臂の活躍をします。
 エネコロロのポケパワーはマルマインexのポケパワーとシナジーを形成し、
 マルマインのポケパワーはエネコロロのワザをそのまま強化。
 そして、マルマインexの自爆によって相手がサイドをどんどん(exなので2枚ずつ)引くため、
 そこでNと同様の効果を持つロケット団の幹部を叩き込み、そのままエネコロロの大ダメージで殴り勝つ、という、
 ポケカ史上トップ5に入りそうなほど美しいコンボデッキです。
 
 ちなみにこのデッキ、
・ノコッチが倒される=サイド1枚
・マルマインexが2体自爆する=サイド4枚
 で計サイド5枚を献上してからロケット団の幹部を叩き込む=相手の手札は1枚になる
 という動きの実現のために組まれています。
 2ターン目に相手の手札がなくなれば、たとえエネコロロのHPが70だろうと倒されることはない、という
 上述のロックデッキの理論を体現したようなコンセプトになっていたのでした。
(余談ですが、2005年シニア全国大会にこれ(レシピは別ですが)を持ち込んで惨敗したのがうきにんさんです)


 さてCP6のマルマイン。
 
4 ビリリダマ
4 マルマイン(CP6)
3 サンダースEX
2 ライコウ
2 シェイミEX

4 プラターヌ博士
4 エリートトレーナー
3 N
1 フラダリ
1 AZ
1 ポケモンレンジャー
1 オカルトマニア
1 こわいおねえさん

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 レベルボール
4 トレーナーズポスト
3 闘魂のまわし
2 すごいつりざお
1 はかせのてがみ
1 バトルコンプレッサー

6 雷エネルギー

 上述の古代兵器のようなアクロバティックな動きは無いものの、
 このデッキの強みもまた、エリートトレーナーで手札に干渉できるところです。
 マルマイン+ライコウのデッキには様々な細部の違いがありますが、
 2ターン目マルマイン→エリートトレーナーが最強の動きなのは間違いありません。なので4投します。
 対戦中はマルマインを3~4回爆破するため、実は使いどころの多いカードです。
 エリートトレーナーを1~2に抑えたレシピも多いですが、
 2ターン目確定プレイから連打まで考えると、4投しても無駄はないですし、むしろ手札にないと困るカードです。

 ちなみにこのデッキタイプ、
 みやもーさんがDNで書かれていたように、
 スカイフィールド+シェイミでフル展開して、マルマインからムウマージとこわいおねえさんで能動的に相手の手札を0にする形もあります。
 僕のデッキは2ターン目から相手の手札をコンスタントに攻めていく形になっています。
 同じポケモンの組み合わせでも、デッキコンセプトの違いですね。


 さて、現環境だと能動的に相手の手札を0にする手段は、
 上述のムウマージ+こわいおねえさんを除くと、
・レッドカード+こわいおねえさん+ワザでの1枚ハンデス
 が思い当たります。

 XY11やCP6でいくつかのカードを得て、ぎりぎりデッキとして形になったのでは?というハンデスが以下。 

4 ミュウ(XY10)
4 シェイミEX
2 カイリューEX(CP6)
2 エイパム
2 ヘイガニ(XY5)
1 シザリガー(XY5)
1 ホルビー

3 こわいおねえさん
1 プラターヌ博士
1 フラダリ
1 フレア団のしたっぱ
1 AZ
1 カリン

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 レッドカード
3 かるいし
2 ダートじてんしゃ
1 バトルコンプレッサー
1 すごいつりざお
4 スカイフィールド
2 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー
3 炎エネルギー

 動きは基本に忠実に、
・スカイフィールドを張る
・ブン回す
・レッドカードを使う
・こわいおねえさんを使う
・ワザでハンデス(ミュウ経由のヘイガニ)
・次ターンからはエイパム(とホルビー)をミュウ経由で使ってロック
 で完了です。最速は後1か先2です。
 スカイフィールドはブン回し用です。どうせダブル無色でワザを打つので、次元の谷は1ターン目には必要ありません。
 ちなみにヘイガニは、そのまま進化すると相手のエネ破壊担当になります。他のハンデス持ちよりもこいつが優れているのは、シザリガーの存在ゆえです。
 CP6から得たカイリューEXはまさに最後の1ピースで、
 シェイミや他のパーツ回収だけでなく、ワザのはかいこうせんがこのデッキのメインアタックになってくれます。
 したっぱ+シザリガー+はかいこうせんでエネ破壊3段構えができるようになったことで、
 うっかり序盤に付いてしまったエネにも何とか対処可能になりました。
 違和感のあるカリンはロケット団の工作との二択なのですが、
 相手の山札トップ3枚がどうにも強くて対処できない場合のシャッフル手段です。
 スカイフィールドが割れたときに落ちたシェイミたちやシザリガーも自分の山に戻っていきます。

 ちなみにこのデッキ、最大の勝ち手段は時間切れです。
 6枚削りきるのはもともと難しい上、いずれ相手の山札トップに対処できなくなるため(山札切れ勝ちは現実的ではない)、
 はかいこうせんでサイドを取ったあとにひたすらロックを繰り返して30分粘る、もしくはサドンデス時にはかいこうせんで倒す、という、かなりプレイヤーとしてダメなデッキです。
 ただしデッキ自体は無駄な動きもなく、使っていて楽しいデッキです。
 

 最後に、ロックではないですが、デッキをひとつ紹介します。
 海外では"Rainbow Road"の名前で通っている、レインボーフォースゼルネアス。
 SixPrizesのGrant Manleyの記事から。
ttp://sixprizes.com/2016/10/07/welcome-to-florida-the-standard-tier-list-and-top-five-plays-for-orlando/

4 ゼルネアス(XY8)
2 ボルケニオンEX
2 シェイミEX
1 フーパEX
1 フライゴンEX
1 ブラッキーEX
1 セレビィ
1 ジラーチ
1 メレシー

4 プラターヌ博士
2 N
1 フラダリ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
3 闘魂のまわし
3 かるいし
1 すごいつりざお
4 スカイフィールド

9 フェアリーエネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 よるのこうしん無き後の高打点を出せる非EX代表として、海外スタンで注目を集めているデッキです。
(現海外スタンはXY5からなので、たとえばAZなどは入っていません)
 著者も記事内で触れているように、ゼルネアスにはキリキザン/デンチュラを入れたり学習装置を入れたりする形もあります。
 が、キリキザン/デンチュラを入れて安定度を落とす必要はないだろう、というのがこの著者の意見。
 ポケモンレンジャーが入っていないのも、フライゴンEXがいるから良いだろう、と書かれています。
 とはいえ、たとえばブラッキーEXって他の候補はなかったのか、とか、やっぱりポケモンレンジャーほしいのでは等々、カードチョイスには他の可能性も考えられます。
 このデッキが注目されている背景には、行進やオーロットの退場によって海外スタンがEX環境と化しているという事情があります。
 それでもデッキスペックは非常に高く、見た目以上に動きも安定しています。非EXがアタッカーなので、エネが詰まりかけても適当に場をごまかせてしまうのもメリットです。
 今の国内環境もEXに寄ってきていますので、意外に活躍の場はあるかもしれません。

 いよいよ秋の公式大会が始まります。
 相変わらず妄想と一人回しだけでポケカをしている僕にとって、公式大会の結果は何より楽しみです。
 前回日記が様々なところで反響を頂いたので、
 僕のリアクションめいたものを残しておきます。

 みれさんの日記コメントで書いたものの焼き直しになりますが、デッキ公開に対する僕の意見はただひとつで、
「すべての自主大会は入賞デッキリストを公開すべき」
 というものです。

 いちプレイヤーごときが「べき」論を言うのもおこがましいですが、個人の意見なのでご容赦下さい。
 上述の理由はいくつかあって、
・入賞デッキが公開されるることで、参加プレイヤー側にとっても、自分のデッキが入賞として紹介されるモチベーションになる。
・入賞デッキ情報が大会ブログのアクセス増につながり、集客や大会の宣伝に繋がる。
 以上2点は、大会側と参加側双方にとってメリットになるはずです。

 もちろん、上記意見への反論があることも理解しています。
 大規模自主大会が一瞬で定員に達する現状、宣伝の必要性はあるのか?
 そもそもデッキ公開の手間は誰が掛けるのか?
 多くの方が理解している通り、日本はコンテンツに対してお金を払う文化が薄い傾向があります(なので有料ポケカ戦略サイトは、日本では成立しづらいです)。
 また、公式大会が無料な以上、自主大会もなかなか高額な参加費を取りにくい状況です。
(僕はもっと高くても良いと思いますが)

 それでも、僕も含め、「あの大会の入賞デッキは何だったんだろう」と言う声はよく聞きます。
 また公式の大会入賞デッキ公開が好評だという事実は、デッキリスト需要を如実に示しています。
 中間層への情報格差が課題のポケカにとって、同時にこれは、最良の解決策になると思っています。

「お前は他大会のデッキ情報が知りたいだけだろ」というツッコミに、僕は全く反論しません。完全にその通りだからです。
 逆に言えば、ほとんどのプレイヤーがそうでしょうし、デッキ情報があれば僕は真っ先にそこに飛んでいきます。
 
 自分勝手な意見ですが、これも前々から思っていたことなので、言う機会ができて良かったです。
 僕は粛々と、元の日記に戻りたいと思います。大して意味のある日記でもないですが……。
WCS2016も無事に終わり、日本代表はジュニアとマスターでそれぞれ優勝という最高にマジカルな結果で幕を閉じました。
前回日記のメタ読みに対する反省会は、僕の脳内で完結したので特にありません。

と言いつつもひとつだけ言い訳をするならば、ゲッコウガ/ファイアローについてです。
うきにんさんに限って言えば、何となく存在は知っていてもサンプルリストが見つからなかったので、諦めてまるっきり放置していたデッキです。

しかしながらこのデッキ、実はWCS開催の1週間以上も前に、ネット上に登場していたのでした。
"Cut or Tap"という会員制ポッドキャストの、動画紹介ページ。

ttps://cutortap.com/2016/08/cut-or-tap-pro-podcast-episode-5/

完全に見落としていました。これに気づいたのはWCS開催2日前、前回エントリを書いた直後。60cardsの有料記事でこれが紹介されていたからです。
そしておそらく、アメリカ勢の多くは、この情報を知っていたはずなのです。
(日本勢の中にも、知っていた人はいたと思います)

ある意味で、現代ポケカの一側面は、デッキや戦術をめぐる情報戦です。
たとえばドイツ選手権のデッキリストが公開されなければ、WTBがここまで有名になることはなかったでしょう。
逆に、今年の春に国内で部分的に話題になっていたメガタブンネは、草の根デッキ情報が外に出ない、という日本特有の事情から、WCSでは海外勢へのサプライズとして非常に機能しました。

とはいえ、そこまで限定的な状況に限らずとも、
デッキリストは、多くのプレイヤーにとって、とても有益な情報になります。
ポケカ情報サイトの人たちは経験則として知っていますが、
デッキリストの有無で、記事の閲覧数は2倍以上違います。そして、デッキリストはあればあるだけ閲覧数が増えるのです。
(なので、たいていの有料記事はデッキリストの直前で無料部分を切ります)
それだけ、情報としてのデッキリストの価値は高いのです。

ただし、デッキリストの価値は人によって違います。
ポケカ初心者の方にとっては、デッキリストをぽんと見せられるよりも、ティーチングのような形で教えてもらう方が、上達の近道だと思います。
逆に上級者の方にとっては、もっとピンポイントで細かな情報の方が必要なはずです。
デッキリストを一番必要とするのは、中級者くらいのプレイヤーのはずなのです。
デッキリストは、そういったプレイヤーの方々にとって、デッキをよりよくする上で、格好のサンプルになるはずだからです。

僕は個人的に、この観点が日本国内の、特にプレイヤー間には決定的に欠けていると思います。
このところ、オーガナイザーの方々が初心者イベントやティーチングに非常に積極的に動かれている様子を見ます。
その行動自体はすばらしいと思いますが、
さてポケカの基本を教えられた初心者の方が、次にステップアップするにはどうすればいいか?
国内には、その時に参考にすべきデッキや情報が、ほとんどありません。
情報を持っているはずのプレイヤーたちは、DNやTwitterで断片的な内容を出すばかりです。

この点に関していえば、皮肉なことに、一番ためになるのが、ポケカ公式サイトのデッキレシピ公開です。
ポケカの公式サイトがこうしてデッキ情報を発信しているのは、もっともっと評価されるべきだと思います。
特に、公式大会上位入賞レシピまで公開するようになったのは、心底すばらしいの一言です。
(ちなみに、ポケカ公式サイト良いじゃん!と思ったら、お問い合わせフォームからコメントしてあげるのが一番効果的なようです)

しかしながら、プレイヤー側とて、情報に閉鎖的なばかりではありません。

たとえばトムリンさん、何とWCS日本勢のデッキを紹介して下さっています。
http://tmy310sugar.diarynote.jp/201608271405042371/
http://tmy310sugar.diarynote.jp/201608282250198027/
http://tmy310sugar.diarynote.jp/201608292156299108/
http://tmy310sugar.diarynote.jp/201608301941293863/
おそらくプレイヤー本人たちから直接情報を集めて下さったと思うのですが、その行動力には本当に頭の下がる思いです。
ご自身やご家族の調整結果を踏まえたコメントも、非常に参考になります。

また、北海道のプレイヤーには欠かせないカードランド時和さんのブログも、デッキ情報源としてとてもためになります。
http://tokiwa.diarynote.jp/
お店で行われた大会の上位デッキが定期的に掲載されています。かなりの労力だと思うのですが、プレイヤーにとって、これほどありがたい情報はありません。

WCS前に行われたカードゲームエキスポでも、ポケカの上位デッキが紹介されていました。
https://twitter.com/drasuta_pokeca
これを見たとき、さすがTCG専門店の主催だけあって、プレイヤーの需要を熟知しているな、と感じました。
このTwitterには前回エントリでも触れましたが、優秀なデッキをこれだけまとめて見られる機会はそうそうありません。

日記の終わりに、
別に自分がどうこうというわけではないのですが、
もともと僕がSIP杯を(うきにん杯→現メガアローゼン杯)札幌で始めたときも、
上位デッキ公開は絶対やろう、と思っていましたし、現にずっとそうしていました。
それは、何でポケカって上位デッキが公開されないんだろう?という素朴な疑問からでした。
僕がとっくの昔に主催を離れてからも、それが続いていることをありがたく思いますし、
上述のカードランド時和さんを含め、地元の北海道ではそれが普通になってくれていて、結構うれしく思っています。

前々から書こうと思っていた話題のわりに、
何だかとりとめのない内容になってしまいました。
あくまで個人的な印象ですが、今のポケカは、遊びの環境として、けっこう良い状態にあると思います。
自分にできることは限られますが、せっかく情報の発信源を持っているのだから、少しでもためになるものが書けたら、とポケカ界の片隅でひっそりと思っています。
 前回のエントリ(http://ukinins.diarynote.jp/201607311657597775/)の続きです。

 さて、前回の末尾でWCSの開催タイミングを間違えているあたり、この人もうプレイヤーとして駄目だなということが明らかになったうきにんさん。
 ただ行進更新のたびに爆上がりするアクセス数が僕の臆病な自尊心を毎回満足させてくれるため、今日もポケカDN界の虎の巻を目指してデッキ晒しと紹介に励むのでした。完。

 本当なら前回の日記でWCS環境予想は終わっています。
 とはいえ、WCS中継を見る人向けのデッキ紹介&環境考察(半分妄想)がこのエントリの目的のひとつなので、
 今回は、前回日記から漏れてしまった内容について、少し触れてみたいと思います。

 前回更新のあと、SixPrizesの記事の中で、強豪プレイヤーのRussell LaParreが環境予想を出していました。
(ttp://sixprizes.com/2016/08/05/static-motion-tier-list-for-worlds-16-the-top-and-high-tier-examined-potential-rogue-forces-and-the-new-standard/)

Top Tier (Tier.1)

・よるのこうしん
・オーロット
・ラフレシア/ビークイン

High Tier(Tier.2)

・ゲッコウガBREAK
・WTB
・ダークライ/ギラティナ

Mid Tier(Tier.3)

・ガマゲロゲ/クロバット
・ゾロアーク
・イベルタル/エルレイド

 上のほうのデッキはだいたい前回日記でカバーしていますし、
 僕もこの表にはほぼ同意します(ゲロゲバットだけは謎ですが……)。
 ただ、そのほかいくつかのデッキについては、前回あまり触れませんでした。
 以下、そのあたりを紹介してみたいと思います。


・ラフレシアビークイン

4 シェイミEX
4 ミツハニー
4 ビークイン
3 ナゾノクサ
3 クサイハナ
3 ラフレシア
3 アンノーン
1 サンダースEX
1 ジラーチ
1 ホルビー

2 プラターヌ博士
2 AZ
1 N
1 フラダリ

4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
3 バトルコンプレッサー
2 活力剤
2 かるいし
1 レベルボール
4 巨大植物の森

4 ダブル無色エネルギー
3 雷エネルギー

 この形のラフレシアは上手い紹介レシピが見つからなかったのですが、いくつか見つけた中からの良いとこどりレシピ。
 ここ最近は、ビークイン単体型と同じくらい、タッチたねアタッカー型が増えてきているように見えます。
 大きく分けてタッチ水(グレイシアEX/レジアイス)かタッチ雷(サンダースEX)の2パターンですが、
 デッキの動きは圧倒的にサンダースのほうがスムーズです。
 行進やビークインをさらに睨んで、ギルガルドEXを入れた形もあります。

 タッチたねアタッカーにシフトしてきた理由はいろいろあるのでしょうが、
・環境末期になって、ある程度メタゲームが見えてきたので、明確に相性の良い相手を作っておこうという意図。
・エネ破壊の評価が高い環境なので、ロックの上からしたっぱやクセロシキでダブル無色が叩き割られても良いように、基本エネを入れておきたい。
 というのが大きいと思います。

 というか、日本はビークインラフレシアの評価が低すぎるのでは?と思います。
 暇人のうきにんさんはDNに上がってくる他人のジムバトルレポはほぼ全て目を通していますが、
 ジガルデラフレシアはよく見かけても、ビークインラフレシアはほとんど見かけません(カリン前も後も同様です)。
 おそらく世界大会中継では、日本以上の頻度でラフレシアが登場することになると思います。


・YZG

4 ゾロア
4 ゾロアーク
1 ゾロアークBREAK
2 エルレイド
2 シェイミEX
2 イベルタル(Y30)
1 イベルタル(XY8)
1 クリムガン

2 プラターヌ博士
2 N
2 フラダリ
2 マツブサの隠し玉
1 サカキの計画
1 クセロシキ
1 オカルトマニア

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
3 バトルコンプレッサー
3 ちからのハチマキ
2 ターゲットホイッスル
2 かるいし
1 リバースバレー

5 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 デッキは60cardsの記事(ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/610/article/752)から、Kevin Baxterの箇所のレシピ。
 耳慣れないデッキ名ですが、向こうではこれで浸透しているようです。
 YZGは、Yveltal/Zoroark/Gallade、イベルタル/ゾロアーク/エルレイドの略で、内容がそのままデッキ名になっています。
 最初に触れたRussel LaParreはこの呼び方を使っていませんが、上述の記事や、その他の記事、たとえばBrit Pybasなんかも記事中で(ttp://sixprizes.com/2016/08/11/19th-filbert-why-zee-gee-ranger-thoughts-revisited-really-really-rogues-and-a-look-at-the-2017-circuit/)使っています。
 組み合わせ自体は以前からあるデッキですが、評価が上がってきた理由としては、同じ悪のポジションのダークライ/ギラティナの評価が下がり気味というのと、苦手デッキだったゲッコウガBREAKもそこまで多くない、というのもあります。

 タッチエルレイド、海外勢が大好きなギミックですが、上述の対ダークライに加え、U.S.Natsでもそこそこの使用者がいたライボルトに対しても強烈なアタッカーです。
 クリムガンは疑問の残るチョイスに見えますが、メタゲームを見据えた結果として、非EXのみで戦うというのを徹底しているためです(デッキの動きだけ考えるならイベルEXになると思います)。
 フラダリシェイミを前提にした投入なので、当然のハチマキ3投になっています。
 非EXのみで戦う理由は、もちろん対よるのこうしんでのサイドレースを考えた結果です。
(もっとも、Daniel Altavillaが書いている記事(ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/1329/article/727)のように、エルレイドにフォーカスせずにもっとゾロアークに寄せてしまっても良いわけですが)


・ビークインゾロアーク

4 ゾロア
3 ゾロアーク
2 ゾロアークBREAK
4 ミツハニー
4 ビークイン
3 シェイミEX
2 イベルタル(Y30)
2 アンノーン
1 イベルタル(XY8)

4 プラターヌ博士
2 N
2 フラダリ
1 センパイとコウハイ
1 クセロシキ
1 オカルトマニア
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
2 バトルコンプレッサー
2 ちからのハチマキ
1 かるいし
1 すごいつりざお
1 スペシャルチャージ

4 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 カードゲームエキスポで複数の方が入賞していたので、そこから最大公約数的なレシピにしてみました。
 日本では以前から一定の人気があるデッキタイプです。
 が、面白いことに、ビークインゾロアークは海外記事ではほとんど見かけないデッキでもあります。
 ビークインを使うならラフレシアか行進タッチ、ゾロアークを使うなら前述のYZG、というふうに住み分けされているからかもしれません(一応、U.S.Natsでは最終30位にひとり使用者がいます)。
 ある意味では日本と海外の好みの違いともいえますが、
 同じゾロアークを使うデッキでも、前述のYZGはポスト投入して動きの速度を上げようとしていたり、
 あるいはビークインを使うならラフレシアでロックか、行進と組んで火力面に寄せる、といった傾向が現環境では一般的になっており、
 ビークインゾロアークは、何でもできる一方で、現環境としては器用貧乏な印象も否めないデッキです。


・ガマゲロゲジュカイン

3 ジュカインEX
3 MジュカインEX
3 ガマゲロゲEX
2 シェイミEX
1 フーパEX
1 ミュウ

4 プラターヌ博士
2 N
2 クセロシキ
1 フラダリ
1 AZ
1 フレア団のしたっぱ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 スーパーポケモン回収
3 トレーナーズポスト
3 闘魂のまわし
2 改造ハンマー
2 ヘッドノイザー
2 ジュカインソウルリンク
2 かるいし
1 すごいつりざお

5 草エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 レシピは60cardsの記事(ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/610/article/748)から、Tobias Smutkowskiの項目のデッキ。
 ジュカインとガマゲロゲは日本一決定戦での鮮烈な優勝が記憶に新しい組み合わせ(http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/kmbc.html#anc-05)ですが、
 このレシピには現環境を象徴するような調整が施されています。
 改造ハンマー、ヘッドノイザー、そしてフレア団のしたっぱ。
 たびたび触れてきたように、現環境の裏のキーワードはエネ破壊(グッズロック下の)ですが、それを実践した構築で、よるのこうしんへの強い意識が窺えます。
 このデッキは使ってみるとわかるのですが、ジュカインデッキに見えて実はガマゲロゲを主体にしたデッキです。その証拠に闘魂のまわしが3も積まれており、ソウルリンクが2に抑えられています。
 ガマゲロゲで処理できない相手には、現環境最強色である草のジュカインが襲い掛かります。
 もっとも、ソウルリンクも草エネも枚数が抑えられているので、ジュカインも1~2体だけの運用を前提にした構築です。
 去年同様、エネ破壊をするガマゲロゲは、今年もよく見る動きになると思います。
(ちなみに僕は、自分で調整していてスーパーポケモン回収4をパラレルシティ2草エネ1ポケモンレンジャー1にしました。
 パラレルシティは日本一決定戦優勝レシピにも入っていたテクニックですが、行進やビークインに対してこちらのアタッカーがかなり硬くなります)


・よるのこうしんについて少しの覚え書

 今さらの話ですが、よるのこうしんは誰が組んでもだいたい50枚くらいは同じになる一方で、
 細かいところに構築差が出てきます。それは好みというよりも、どんな考え方が構築の背景にあるか、です。
 たとえばU.S.Nats予選1位のミュウ+ジラーチ型(http://ukinins.diarynote.jp/201607031628213237/)は、ギラティナ等の特殊エネデッキに対する回答として、当時のメタに合った選択といえます。

 あるいは、新弾直後に登場したミロカロス(+デンチュラ)型。
 日本一決定戦3位のレシピ(http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/kmbc.html#anc-08)は過去エントリでも触れましたし、
 ほぼ同様の形は、カードゲームエキスポ(https://twitter.com/drasuta_pokeca/status/759401794451611649)でも上位入賞しています。
 参考としてこのベスト8のカンザキさんのレシピを紹介してみます。

4 バチュル
1 デンチュラ
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 シェイミEX
1 ヒンバス
1 ミロカロス

3 プラターヌ博士
1 N
1 センパイとコウハイ
1 フラダリ
1 AZ
1 オカルトマニア
1 こわいおねえさん

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 時のパズル
2 トレーナーズポスト
2 闘魂のまわし
1 魅惑のポフレ
1 ポケモンキャッチャー
1 ターゲットホイッスル
1 タウンマップ
1 なかよしレスキュー
1 あなぬけのヒモ
1 びっくりメガホン
2 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー

 内容に触れる前に、海外勢からもひとつ紹介してみます。
 Team Fish Knuclesの調整動画(https://youtu.be/aQ0SFtWPlls)から、非常に典型的なレシピを。

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 シェイミEX

2 プラターヌ博士
1 N
1 センパイとコウハイ
1 フラダリ
1 クセロシキ
1 オカルトマニア
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 バトルコンプレッサー
4 時のパズル
2 闘魂のまわし
2 ポケモンキャッチャー
1 ターゲットホイッスル
1 タウンマップ
1 スペシャルチャージ
1 あなぬけのヒモ
1 びっくりメガホン
1 かるいし
3 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー

 この2つのレシピ、似ているところもある一方で、非常に好対照な構築思想に貫かれています。
 まず最近の構築傾向として、センパイとコウハイはほぼマストの採用です。
 1挿しのグッズをピンポイントサーチする場面が多く、また、そういった1挿しのグッズで状況を有利にする前提でデッキが組まれているので、
 逆に言えば、無いとデッキの動きが成立しません。

 それ以外の点を比較してみます。
 まず前者のレシピ、ミロカロスは日本でよく見られる形で、カードゲームエキスポ上位入賞として紹介されているふたつの行進は、どちらもミロカロス型です。
 ミロカロスは対非EX戦での消耗戦にかなり強く、このデッキではダブル無色だけでなく、各種グッズや、時のパズルの片方を拾って再利用も可能です。
 また、こわいおねえさんも最近採用の増えてきたカードです。
 最終盤はリソース勝負+Nゲーからの引き勝負になりがちな行進ミラーや非EX戦ですが、
 手札を4枚以上に維持するのは消耗戦の終盤では難しいため、
 相手アタッカーを潰せる状況でのこわいおねえさんは、ほぼ盤面を勝ちにできる動きです。
 デンチュラは対ゲッコウガでも非常に効果的なカードです。が、現環境はゲッコウガの使用率は高くないため、採用の優先度は下がっています。
 概して、対非EXでの消耗戦、とりわけ行進ミラーでの中盤以降の動きに重点を置いた構築といえます。
 中盤以降の動きをポケモン(とくせい)とサポートを使ってコントロールする、というのが前者のこうしんの特徴です。

 後者のレシピは、ぱっと見、とてもシンプルに見えます。
 現に、海外のサイトをあさっていて見つかる行進の(特にアメリカの)レシピは、
4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 シェイミ
(+ミュウ)
 でポケモンが終わっている形が多く、ミロカロスなどのサブポケモンの採用率はあまり高くないのが現状です。
 先ほど中終盤の動きを問題にしたばかりなのに、海外レシピはどうするの、という疑問が浮かびます。
 おおざっぱな回答としては2つあります。
・最序盤で有利な盤面を作ってしまう。
・グッズで中終盤をバックアップする。
 まず回答1からですが、海外行進、トレーナーズポストはほぼ100%4投、それどころかダートじてんしゃ採用型まであります。
 そこまで初速に拘って、中盤で息切れしたらどうするの、という疑問が繰り返し浮かびますが、
 現環境がこうしん対グッズロックという構図な以上、初手(特に先攻)1ターン目の動きを最重要視するのは当然という思考が背景にあります。
 対オーロットや対ラフレシアを考えてみても、
 先1さえ取れて120D以上の盤面が作れてしまえば、ゲームを取れる確率は格段に上がります。
 そしてそういったゲームでは、ほぼ中終盤は来ません。相手の体制が整う前に潰し切るか、こちらのリソースがすぐ切れるかの2択です。
 ミロカロスはロック下でも有効に見えて、永続的なグッズロックが決まってしまうと、初手から意識してプレイしない限り、細いミロカロスラインはまず立ちません。

 スペシャルチャージは対非EX戦での中終盤を1枚でわかりやすく改善してくれるため、採用率の高くなりそうなカードです。
 グッズロックされていたら打てないのはその通りなのですが、
 対ガマゲロゲにおいては、どこかでグッズロックが切れるターンが来るのでは、というのが現状の風潮です。
 こうしん対WTBは研究が進み、今では50:50か、行進微有利では?とも言われています。
 一度でもブルブルパンチが途切れてしまえば、その1ターンに1枚でリソース枯渇を改善できるカードは非常に好都合です。
(逆に言えば、だからこそ最近はグッズロック+エネ破壊までワンパッケージになっているわけです)
 仮に打てないとしても、この目的に割いているのがデッキスペース1枚なら、他の方法よりも負担は少ないといえます。

 ポケモンキャッチャー2投は目を引きますが(前者のレシピにも1枚入ってますが)、
 実際ホイッスル+フラダリを展開の中で毎回行うのはなかなか難しいため、
 それをグッズでやってしまおうという意図です。が、単純にオモテ出るだけでも強いインチキカードです。
 概してこのデッキの構築は、中終盤の動きをグッズで、それも最小限の枚数のグッズでやろうとしている形です。
 最小限の枚数、最小限の動き、というのは重要な要素で、
 相手によらず、同じ動き、同じ内容の対戦ができるように、というのが構築コンセプトの根底にあるように見えます。
(厳密には、対グッズロックではこの動き、対非EX戦えはこの動き、とパターン分けされますが)
 海外勢はよく"consistency"=「安定性」「一貫性」という語を好みます。
 ここでいう安定性/一貫性は、事故の多さや少なさというよりも、動きの安定性/一貫性のことです。

 もっとも、この2つの形のうちどちらが世界大会で成功を収めるか、それは来週末のお楽しみになります。
 良いとこどりの形が上がってくるかもしれませんし、もしかしたらミロカロスだらけ、あるいは全くいないかもしれません。
 ただひとつ言えるのは、よるのこうしんは間違いなく、WCS環境で最強のデッキで、世界大会でも最大勢力だろう、ということです。


 前回日記では、トップ32の内訳はほぼ5種類のデッキに絞られると書きました。
 いまでもその考えはほとんど変わっていませんが、上述のRussel LaParreに倣って、うきにん版のTier予想を書いてみます。

Top Tier (Tier.1)

・よるのこうしん(純正型/ビークイン型)
・オーロット
・ラフレシア/ビークイン

High Tier(Tier.2)

・Water Tool Box
・ダークライ/ギラティナ
・ラフレシア/ジガルデ

Mid Tier(Tier.3)

・エネ破壊型ガマゲロゲ(ギラティナ型/ジュカイン型/ダストダス型)
・イベルタル/ゾロアーク(+エルレイド)
・ゲッコウガ

(以前はDNや個人サイトでこういったメタ表を書いてた人もいましたが、最近はめっきりいなくなりました)

 来週末、いよいよWCSが開幕します。
 今年はポッ拳もある影響か、去年以上にニコ生中継も気合が入ってるように見えますし、そのぶん注目度も高そうです。
 カードの中継にどのくらい時間が割かれるのかはわかりませんが、
 もし中継を見るときは、このエントリの内容が少しでも参考になったら、と思います。考察が圧倒的に間違っている可能性も当然ありますが……。

 参加される日本ポケカ勢の方々のご健闘・ご活躍をお祈りしています。
 WCSの前はいつも情報が止まります。
 世界レギュ採用の自主大会は情報規制が敷かれ、そもそもWCS本大会の参加者が限られる以上、DNでも積極的な記事はあまり書かれません。
(その風潮の良し悪しはひとまず措きます)

 さて、諸事情あってリアルポケカから果てしなく遠ざかっているうきにんさん。
 当然世界レギュ自主大会への参加も叶わず、コミュ障なので自主大会の結果をこっそり教えてくれる知り合いもおらず、
 情報と隔絶されること浦島太郎の如し、といった状況です。

 なので晒します。
 情報から隔絶された人間が、世界レギュ環境を調整して考察するとどうなるのか。



■U.S. Natsのインパクトおさらい

 7月上旬に行われたアメリカ大会、トップ8デッキは前回日記のとおりです。
http://ukinins.diarynote.jp/201607031628213237/
 上記は予選スイス時点の順位ですが、優勝は、予選6位のよるのこうしんビークインでした。
 このレシピ、ほとんどいじるところがないほど素晴らしい構築だと思います。

 トップ8は上記の通りなのですが、トップ64まで視野を広げると、よるのこうしんの凄まじい勢力が見えてきます。
 情報はThe Charizard Loungeから。こういったまとめを作ってくれるサイトは非常にありがたいです。
ttp://thecharizardlounge.com/tournament-results/2016-us-national-championship-results/
 メタシェアが人数でなく獲得ポイントベースになっていますが、数値はなんと全体の38%。名実ともに環境トップのデッキです。
 アメリカ大会の結論は、よるのこうしん強すぎ。
 上記記事内では、Tier.1=よるのこうしん、Tier.2=それ以外、という、冗談みたいな表現がなされています。
 
 よるのこうしん以外のトピックといえば、目立ったのはWater Tool Boxの活躍です。
 トップ16に3人を送り込んだWater Tool Boxは、よるのこうしんとオーロットに有利が付く、というメタゲーム上の強みがありました。
 ただ、このデッキの強さを支えているのはガマゲロゲです。
 実はガマゲロゲ入りのデッキはWTBの3人を含めるとトップ16に5人おり、
 オーロットが3人、ラフレシアが1人いるので、グッズロックを持つデッキは9/16。実際トップ16の半数以上を占めています。
 こうして見ると、よるのこうしん対グッズロック、というのが、アメリカ大会の構図として言えるはずです。
 とはいえ、この構図は半年前から繰り返し現れてきたものです。現環境の象徴が、ここにきて、そのまま現れた結果とも言えます。


■WCSに向けてデッキを選ぶ:よるのこうしん対グッズロック

・よるのこうしん

 繰り返しになりますが、環境最強はこのデッキです。
 仮に僕がWCSに出られたなら、よるのこうしんを使っていた可能性がとても高いです。
 よるのこうしんにはさまざまな形があります。U.S.Natsトップ8のミュウジラーチ型、カメックスメガバトル3位のデンチュラ型。
 また、各国のNationalsで地味に存在していたマツブサガラガラ型なんていうのもあります。
 僕が仮に使うなら、ラティオス型を推します。

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 シェイミEX
2 ミュウ
1 ラティオスEX

3 プラターヌ博士
1 フウロ
1 N
1 フラダリ
1 AZ
1 オカルトマニア
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 トレーナーズポスト
4 時のパズル
3 ちからのハチマキ
1 はかせのてがみ
1 かるいし
2 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー
2 超エネルギー

 なぜラティオスか。理由は、BO3を考えたときの対オーロット勝率です。
 またXY11で追加されたポケモンレンジャーのおかげでギラティナ突破の手段が増えているので、
 ジラーチやマツブサガラガラ等で無理する必要性は減っています。
 もちろん、ラティオスはミラーにも強いカードで、先攻時の勝率を上げてくれます。
 基本的に後手ゲーNゲーになりがちなミラー戦で、先攻時に強いカードは重要です。
 わからん殺し的な要素もあるので、1キルはけっこう決まります。

 XY11直後に注目を集めたデンチュラ+ポフレ/ホイッスルですが、
 日本ではゲッコウガが一定勢力いるため、対ミラーでの動きも兼ねて採用の多いカードでした。
(対WTBに対しても、チャンスは限定的ですが、上下のワザともに有効なカードです)
 ただWCS環境では下記の通りオーロットが勢力を維持しそうなのと、
 それに伴ってゲッコウガの増加が期待できない(そもそも海外ではゲッコウガが少ない)ことから、
 デンチュラの必要性はそこまで高くないと思われます。
 もっとも、それはデンチュラが弱いと言っているわけではなく、依然として強力な選択肢であることに変わりはありません。

 よるのこうしん、ここまでメタられながらも最大勢力を維持する理由は、ひとえに安定性とゲームスピードのコントロール能力です。
 現環境、様々なデッキタイプが散らばっているように見えて、実はかなり動きのピーキーなデッキが多く、安定性はないがしろにされがちです。
 また、よるのこうしんはゲームスピードが速いので、50分BO3でも3戦を完遂できる可能性が高いデッキです。
 仮に相性が45-55ぐらいのデッキに対してなら、ブン回って勝ち、ブン回られて負け、相手の動きが鈍くて勝ち、の2-1で終わるゲームも多くあります。
 その一方で、上記トップ64の最終スタンディングを見ると、よるのこうしんデッキでも、引き分けが2-4戦あることがわかります。
 おそらくここには、負けゲームを引き分けに持ち込んだ形の引き分けがあるのではと推測できます。
 たとえ相性が不利な相手でも、ゲームスピードが遅いデッキ相手の場合、最初の2戦のうちどちらかでブン回り勝ちさえ出てしまえば、
 あとは相手のゲームスピードにお付き合いしながら、遅延にならないレベルに時間を掛けて動けば、引き分けはおのずと見えてくるからです。
(ただし長いスイスドローの場合、スイスドロー前半で早々に引き分けを作るのはあまりオススメできない場合もあります。遅いぐだぐだデッキとマッチングされる可能性が高くなるからで、大概よるのこうしんはそういうデッキに不利がつきます)

 また、もうひとつのよるのこうしん派生として、アメリカでも優勝したこうしんビークインがあります。
(1枚差し替え)

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 ミツハニー
3 ビークイン
4 アンノーン
3 シェイミEX

4 プラターヌ博士
1 N
1 センパイとコウハイ
1 フラダリ
1 オカルトマニア
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 時のパズル
1 改造ハンマー
1 あなぬけのヒモ
1 タウンマップ
1 びっくりメガホン
2 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー

 ビークインはWTBの流行もあって、再度脚光を浴びたカードです。
 通常のこうしん同様、ポケモンレンジャーでギラティナ突破の手段もあり、
 またビークインはWTBだけでなく、後述のジガルデラフレシアにも強いカードです。
 ただいかんせん、対オーロットがどうしようもないのは相変わらずで、対ミラーのキーカードもなかなか積めません。
 特にオーロットがエネ破壊型にシフトしているのは、ダブル無色依存のこのデッキにとって痛手です。


・オーロット

 現環境のオーロットの立ち位置を左右しているのは、もちろんよるのこうしんへの優位性です。
 環境のトップがよるのこうしんならば、環境2番手はオーロットでした。
 とはいえ、アメリカ大会では、この2デッキに勝ちうるデッキとして、WTB(とダークライギラティナ)が注目されました。
 もっともオーロットとてその動きを読んでいなかったわけではなく、結果として好成績を収めたのは、バルーン型ではなくエネ破壊型でした。
 レシピはアメリカトップ8から。各所で非常に評価の高いレシピです。

4 ボクレー
4 オーロット
3 オーロットBREAK
3 シェイミEX

4 プラターヌ博士
3 ミツル
2 フレア団のしたっぱ
1 N
1 こわいおねえさん
1 クセロシキ
1 フラダリ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 クラッシュハンマー
3 レッドカード
2 ヘッドノイザー
1 すごいつりざお
4 次元の谷

7 超エネルギー

 オーロット対WTBのマッチアップはオーロット対大海ガマゲロゲの殴り合いで、だいたい先にロックを掛けた方が優位に立ちます。
 ただこのマッチアップでのWTB側の強みは、仮にオーロットからロックを先に掛けられても、
 ゲロゲにエネをべた貼りして大海さえ出してしまえばダメージレースでひっくり返せる、という点にありました。
 オーロット側にとってもブルブルパンチは相当な痛手で、後続を準備するのが難しくなります。
 そこで後続を出せなくなったオーロットに対し、最終的にグレネードハンマーが使える点もゲロゲの強みでした。

 エネ破壊型オーロットは、WTBに対し、そもそもブルブルパンチを打たせない、というところからスタートします。
 WTBはエネ加速をグッズに頼っているため、
 先にオーロットのロックが決まった場合、そこからのハンデス、ノイザー、ハンマー、したっぱが続くと、2エネ(3エネ)に届かなくなります。
 この動きは、こうしんビークインやゲロゲギラティナなどのダブル無色依存デッキにも非常に効果的です。
 こわいおねえさんも必須カードで、相手の大海を割ってしまうことが、このマッチアップのキーになる動きです。

 とはいえ、ここまで注力しても、依然として対WTBは厳しめのマッチアップです。が、下記のとおりWTBがやや減りそうなのは、オーロットには追い風でしょう。
 概してエネ破壊+ハンデス型のオーロットは、WCS環境ではかなりの有力デッキといえます。
(後述するジガルデラフレシアに対しても、エネ破壊の方が有効です)

 ソーナンスを入れるかどうかは賛否あるようですが、
 バルーンよりもエネ破壊型が強い以上は、ソーナンスは無くても良い、というのが現状の結論のようです。
(かるいしのスペースがない、ミステリーエネのない形が主流、等々)


・Water Tool Box

 アメリカ大会では一世を風靡したWTBことWater Tool Boxですが、
 WCS環境ではやや難しい立場に置かれています。
 レシピはアメリカトップ8の1枚差し替え。

3 ガマゲロゲEX
2 シェイミEX
2 マナフィEX
1 フーパEX
1 グレイシアEX
1 レジアイス
1 フリーザー

4 プラターヌ博士
2 N
2 フラダリ
1 クセロシキ
1 オカルトマニア
1 ニンジャごっこ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
3 闘魂のまわし
3 エネルギーつけかえ
1 すごいつりざお
1 びっくりメガホン
4 うねりの大海

11 水エネルギー

 WTBはXY11からニンジャごっこを得て、元々の動きに一貫性が出てきました。
 ただ同じくXY11から入ったポケモンレンジャーは、このデッキにとって致命的です。
 このデッキ、まわしレジアイスやまわしグレイシアを突破する手段が限られる相手には無類の強さを誇っていました。
 ポケモンレンジャーは、その2体の突破を可能にします。マッチアップ上で一番恩恵を受けたのはダークライでしょう。
 また、ビークインが再注目されているのも痛いところです。
 もともと苦手マッチアップをひっくり返せるほどパワーのあるデッキではないので、マッチアップ次第では簡単に沈む可能性があります。
 個人的には、わからん殺し的要素もあった当初より、多少は数を減らすと読みます。
 ミラーの不毛さを考えるとポケモンレンジャーやポケモンセンターのお姉さんがほしいのですが、果たしてそこまでする価値はあるのか、というと難しいところです。


・ジガルデラフレシア

 日本ではすでにお馴染みのデッキですが、実はアメリカではそこまでメジャーではありませんでした。
 というのも、このデッキの初出は日本。海外にとっては、日本からの輸入デッキだからです。

3 ジガルデEX
1 ルカリオEX
3 メレシー
3 メレシーBREAK
2 ナゾノクサ
2 クサイハナ
2 ラフレシア
2 シェイミEX
1 ジガルデ
1 ジラーチ

4 プラターヌ博士
4 AZ
2 コルニ
2 フラダリ
1 N

4 トレーナーズポスト
4 ハイパーボール
2 闘魂のまわし
2 活力剤
1 レベルボール
1 ヘビーボール
4 巨大植物の森

5 闘エネルギー
4 ストロングエネルギー

 このデッキ、僕の予想では、WCSではアメリカ大会よりも増えます。
 恐らく日本勢で持ち込むプレイヤーが多そうなことに加え、海外勢にとっては、アメリカ大会前後に注目された新しめのデッキだからです。
 メレシーBREAKとAZの厚いこの形は、
ttp://sixprizes.com/2016/07/26/download-upgrade-on-perfecting-the-netdeck-tips-for-the-night-march-mirror-and-early-favorites-for-worlds/
 で紹介されていたレシピを部分的にいじったもの。
 ジオストライクジガルデは、ほぼ対レジアイス専用兵器になっています。ダークライとWTBが一定数いそうな現環境で、厚めのメレシーは効果的です。
 エネ破壊が注目されている環境にあっては、メレシーはいっそう強力なカードです。

 もともと海外では、ラフレシアといえばビークインラフレシアでした。
 アメリカ大会でもトップ8に一人を送り込んだビークインラフレシアは、ロック速度でよるのこうしんに微有利が付き、また対WTBにもかなり相性の良いデッキでした。
 ただ、ビークインラフレシアでは対オーロットにはやや厳しく(ソーナンス入りのオーロットにはさらに厳しいです)、
 また、ダブル無色依存のため、ギラティナ、ジラーチ、ギルガルドが地味に刺さったりもしました。
 ジガルデラフレシアは対オーロットや対ダークライギラティナに回答を持っているため、海外のメタゲームに合った選択と言えます。
 懸念材料は再増加の兆しのあるビークイン。もっとも、それを差し置いても魅力的なデッキであることに間違いありません。


■第三勢力たちと可能性

・ダークライ

 アメリカ大会でもトップ8に一人を送り込んだダークライギラティナ。
 以下はそのレシピの2枚差し替え。

2 ダークライEX
2 ギラティナEX
2 サザンドラEX
2 シェイミEX
1 ラティオスEX
1 フーパEX
1 イベルタル(Y30)

4 プラターヌ博士
3 N
2 フラダリ
1 ニンジャごっこ
1 オカルトマニア
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
2 かるいし
2 改造ハンマー
1 闘魂のまわし
1 ちからのハチマキ
1 びっくりメガホン
2 パラレルシティ

9 悪エネルギー
4 ダブルドラゴンエネルギー

 アメリカトップ8のこの形は、Origins Game Fairで話題をさらったダークギラティナダストからダストが抜け、
 そのかわりエネ破壊が積まれ、よるのこうしんやビークイン、ギラティナをさらに意識した形になっていました。
 ダークギラティナは、アメリカ大会時点ではよるのこうしんとオーロットのトップ2に勝ちうるデッキとして非常に有力でしたが、
 XY11で登場したポケモンレンジャーが、ダブル無色依存デッキに、対ギラティナへの回答を与えてしまいました。
 ダークギラティナ側もポケモンレンジャーを得たことでWTBに強くなったのですが、
 ギラティナへの信頼度が下がってしまったのは、このデッキにとって大きなデメリットです。
 また、上述のジガルデラフレシアが増えそうなのも、このデッキには厳しい状況です。

 それを踏まえると、今こそ、Origins Game Fair優勝のイベルダークダストが注目されるべきなのかもしれません。
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2016/decks/origins-masters/
(以下2枚差し替えています)

3 イベルタル(Y30)
2 ダークライEX
2 シェイミEX
2 ヤブクロン
2 ダストダス
1 イベルタルEX
1 イベルタル(XY8)

4 プラターヌ博士
2 N
1 フラダリ
1 クセロシキ
1 ニンジャごっこ
1 ポケモンレンジャー

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
3 ピーピーマックス
3 かるいし
2 闘魂のまわし
1 バトルコンプレッサー
1 すごいつりざお
3 リバースバレー

10 悪エネルギー
2 ダブル無色エネルギー

 オーロットへの強さはもちろん、対こうしんに関しても、3枚のデスウィングイベルタルでプレッシャーを掛けます。
 XY11で得たニンジャごっこは、このデッキに非常にマッチしたカードです。
 エネを無駄にすることがないので、ガマゲロゲEXの採用はぜひ検討すべきでしょう。
 また対ジガルデラフレシアに関しても、イベルタル寄りの構成なので、ダークライほど不利にはなりません。
 ジガルデラフレシアのラフレシアラインの細さなら、先にこちらのヤブクロンにかるいしを貼っておくチャンスは多いですし、
 往年のエース、イベルタルEXの強烈なアタックは、ニンジャごっこから登場可能です。
 かのダークダスト時代から、悪とダストの組み合わせは苦手デッキの少ないことで知られていますが、
 今回もそれに漏れず、メタの隙間を付いた絶妙な組み合わせになっています。


・ゲッコウガ

 日本では大人気のゲッコウガも、アメリカ大会ではまったく日の目を見ません。
 実はヨーロッパでもそこそこ人気なのですが、
 アメリカでは、オーロットの強さとビークインの人気、そしてダークライギラティナ(+ダスト)が早い段階で流行ってしまったことで、低い評価にとどまっています。
 また、50分BO3形式は、ゲッコウガのようなハメ殺し要素のない中速デッキにとって引き分けが増えかねない、というのも痛いところです。
 ダークライギラティナがやや苦境を迎えた現状でも、ゲッコウガが評価急上昇、ということにはならないと思われます。
 仮にゲッコウガを使うなら、個人的には海外で多いオクタン抜きの形を推します。

4 ケロマツ
4 ゲコガシラ
4 ゲッコウガ(XY10x3, XY1x1)
3 ゲッコウガBREAK
2 ジラーチ

4 プラターヌ博士
4 N
1 ミツル
1 フラダリ
1 釣り人
1 ポケモンレンジャー
1 こわいおねえさん

4 バトルサーチャー
4 トレーナーズポスト
4 ダイブボール
4 レベルボール
4 炸裂バルーン
1 せいなるはい
1 すごいつりざお

8 水エネルギー

 使ってみるとわかるのですが、かなり不安定なデッキです。この不安定さがゲッコウガ低評価に繋がっているのでは、と勘ぐってしまうのですが、
 ただ綺麗に動いたときの破壊力はすさまじく、相手がグッズロックでなければ、だいたいバルーン貼って殴っていればゲームが終わります。
 グッズロックでなければ、というのは大事な条件で、そもそも対オーロットも対ラフレシアビークインも厳しい以上、
 それらの評価が高い海外で、手札が腐るオクタンが抜けていくのは必然といえます。
 対ダークギラティナを見るのなら、相手も低速なのでこちらも通常展開で間に合う⇒打点勝負で強いバルーンが採用、というのも、理由付けはできています。

 とはいえ、ダークギラティナがやや減り、ラフレシアもジガルデ型にシフトしそうな現状は、
 ゲッコウガにとっては多少なりとも追い風です。
 日本で注目されたハンデス型などのブレイクスルーがあれば、活躍できる余地はあるかもしれません。


■行進/グッズロックを乗り越えるために……?

 ここまで候補デッキたちを見てきましたが、
 よるのこうしん/オーロットの2大勢力は、まず崩れないでしょう。
 同様に、よるのこうしん/グッズロックという構図も、維持され続けると予想できます。
 むしろ、この構図以外のデッキが入り込む余地はあるのか?と疑問を抱いてしまうほどです。
 無い、というのが僕の今の意見です。
 WCSトップ8は、あるいはトップ16や32へと視野を広げても、おそらく行進とグッズロックで占められます。
 その内訳は、だいたい下の5つになるでしょう。
・よるのこうしん
・エネ破壊型オーロット
・ラフレシア(ビークイン/ジガルデ)
・Water Tool Box
・ダークライ
 最後にダークライを入れたのは、悪デッキならばこの環境でもポテンシャルを感じるからです。
 ただし、仮にダークライを洗練させるならば、ポケモンレンジャーなどXY11の影響を踏まえた上で、他の4デッキへの勝ち筋をすべて積み込む必要が出てきます。それはかなり難しい作業です。
 各デッキの細部の調整は、この5つ、あるいは上4つだけ見ていれば良いと思います。
 その上で僕が使うならよるのこうしんです。BO3で強く、またギミックを調整しやすいからです。
 ただ、勝ち組はオーロットとラフレシアになると思います。
 特にエネ破壊型オーロットは非常に完成度が高く、現環境で一番洗練されたデッキは間違いなくこのオーロットでしょう。

 果たして環境の結論はどうなるのか。
 ポケカ浦島太郎状態のうきにんさんがどこまで当たっているか、その答え合わせは2週間後です。
 U.S.Nationals開催中ですが、2日目まで終了し、残すはトップ8からの決勝トーナメントだけになりました。
 そのトップ8のデッキリストが、早くもUS公式にアップされています。ほんとに仕事速すぎ。

http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/nationals-2016/decks/masters/

 トップ8戦は、きょう深夜からhttp://www.pokemonchampionships.com/にて中継予定。

(※下記順位は予選ラウンド終了時点)


1st. Chris Siakala(よるのこうしん)

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 シェイミEX
2 ミュウ
1 ジラーチ

3 プラターヌ博士
2 フラダリ
1 N
1 センパイとコウハイ
1 AZ
1 オカルトマニア

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 時のパズル
3 トレーナーズポスト
2 ちからのハチマキ
1 ヘッドノイザー
1 びっくりメガホン
1 ターゲットホイッスル
3 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー
2 鋼エネルギー


2nd. Paul Johnston(Water Tool Box)

3 ガマゲロゲEX
2 シェイミEX
2 マナフィEX
1 フーパEX
1 グレイシアEX
1 レジアイス
1 フリーザー

4 プラターヌ博士
2 N
2 フラダリ
1 クセロシキ
1 オカルトマニア
1 AZ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
3 闘魂のまわし
3 エネルギーつけかえ
1 すごいつりざお
1 びっくりメガホン
4 うねりの大海

11 水エネルギー


3rd. Michael Bergerac(オーロット)

4 ボクレー
4 オーロット
3 オーロットBREAK
3 シェイミEX

4 プラターヌ博士
3 ミツル
2 フレア団のしたっぱ
1 N
1 こわいおねえさん
1 クセロシキ
1 フラダリ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 クラッシュハンマー
3 レッドカード
2 ヘッドノイザー
1 すごいつりざお
4 次元の谷

7 超エネルギー


4th. James DePamphilis(オーロット)

4 ボクレー
4 オーロット
3 オーロットBREAK
2 シェイミEX
1 アブソル

3 プラターヌ博士
3 ミツル
2 フレア団のしたっぱ
1 N
1 フラダリ
1 AZ
1 クセロシキ
1 こわいおねえさん

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 クラッシュハンマー
2 ヘッドノイザー
2 レッドカード
1 すごいつりざお
1 じゃくてんほけん
4 次元の谷

7 超エネルギー


5th. Liam Williams(ダークライギラティナ)

2 ダークライEX
2 ギラティナEX
2 サザンドラEX
2 シェイミEX
1 ラティオスEX
1 フーパEX
1 イベルタル

4 プラターヌ博士
3 N
2 フラダリ
1 AZ
1 オカルトマニア

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
2 かるいし
2 改造ハンマー
1 闘魂のまわし
1 ちからのハチマキ
1 びっくりメガホン
2 パラレルシティ

10 悪エネルギー
4 ダブルドラゴンエネルギー


6th. Nick Robinson(こうしんビークイン)

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 ミツハニー
3 ビークイン
4 アンノーン
3 シェイミEX

4 プラターヌ博士
1 N
1 センパイとコウハイ
1 フラダリ
1 クセロシキ
1 オカルトマニア

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 時のパズル
1 改造ハンマー
1 あなぬけのヒモ
1 タウンマップ
1 びっくりメガホン
2 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー


7th. Fred Hoban(ラフレシアビークイン)

4 ミツハニー
4 ビークイン
4 ナゾノクサ
3 クサイハナ
3 ラフレシア
4 アンノーン
4 シェイミEX
2 ホルビー

2 プラターヌ博士
2 フラダリ
2 AZ

4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
3 ダートじてんしゃ
3 トレーナーズポスト
2 かるいし
2 活力剤
4 巨大植物の森

4 ダブル無色エネルギー


8th. Marcos Garcia(ガマゲロゲギラティナ)

3 ガマゲロゲEX
3 シェイミEX
2 ギラティナEX
1 フーパEX
1 ラティオスEX

3 プラターヌ博士
2 フラダリ
1 N
1 フウロ
1 クセロシキ
1 サカキの計画
1 オカルトマニア
1 AZ
1 フレア団のしたっぱ

4 バトルサーチャー
4 時のパズル
4 スーパーポケモン回収
4 クラッシュハンマー
3 ハイパーボール
3 トレーナーズポスト
2 かるいし
2 闘魂のまわし
1 ちからのハチマキ
1 ヘッドノイザー
1 アクア団の秘密基地
1 サイレントラボ

4 ダブルドラゴンエネルギー
4 ダブル無色エネルギー


 トーナメント表は上記中継サイトご参照ください。
 プレイヤーの面子的に、ライターやってるような超有名どころは不在ですが、デッキタイプは今の環境を象徴するようなラインナップが揃っています。
 中継は日曜夜~深夜ですが、時間と気力があれば、ぜひ中継を覗いてみてはいかがでしょうか。

 大多数のプレイヤーは世界大会に参加することができません。年に一度のお祭りは、選ばれたプレイヤーへの権利です。
 が、考えることはできます。
 もし自分が参加するなら何を使おうか、何が来るだろうか。
 年に一度のあの中継を見るときに、どんなデッキを頭に入れておくべきか。

 今週日曜、メガGGCが開催されます。フォーマットは世界レギュ。
 今年の世界レギュは、新弾のXY11までが使用可能です。
 世界レギュについて考えるなら、今以上のタイミングはありません。

 おそらく世界大会前なので、結果は公開されないでしょう。ほとんどのプレイヤーの手の内も、公開されないでしょう。
 そして僕は参加することができません。

 なので考えます。
 今週末、もしもメガGGCに参加するのなら、いったいどうすべきか。


■環境とデッキのおさらい

 ひとつの記事があります。

"Top 10 decks for US Nationals"
ttp://thecharizardlounge.com/2016/06/14/top-10-decks-for-us-nationals-2016/

 今週末、実はアメリカではU.S.Nationalsが開催中です。この記事はそれに向けて、10個のデッキをおさらいしてみる、というもの。
 レギュはXY10まで。旧環境に見えますが、XY10までの環境の成熟度を考えると、この記事の考察はまったく無駄ではありません。

 せっかくなので、翻訳というわけではないですが、この記事のまねをして、現環境デッキを追っていきましょう。
(番号は順位ではなく、便宜上です)


1.ゲッコウガBREAK

 いま参考デッキレシピを探す上で最良の場所はポケカ公式サイトですが、先日の全国大会版のレシピ公開では純正ゲッコウガデッキが入っていないので、(準優勝の素晴らしいゲロゲゲッコウガも捨てがたいのですが)、
 今回は元記事に準じて、純正ゲッコウガを眺めてみます。
 参考元として、ペケくんの千葉1位のレシピを引いてみます。
http://pepepepeke.diarynote.jp/201605250736599315/) 

4 ケロマツ
4 ゲコガシラ
4 ゲッコウガ(XY10x3, XY1x1)
3 ゲッコウガBREAK
3 テッポウオ
2 オクタン
1 ジラーチ

4 N
3 プラターヌ博士
3 ミツル
1 フラダリ
1 釣り人
1 AZ

4 ハイパーボール
4 ダイブボール
3 すごいつりざお
1 バトルサーチャー
1 かるいし
1 ねじれたスプーン
1 ちからのハチマキ
1 タウンマップ
1 うねりの大海

8 水エネルギー
1 スプラッシュエネルギー

 かなりオーソドックスかつ、しっかりとした構築になっていて、参考にはもってこいだと思います。
 XY9登場直後のゲッコウガではあまり見かけなかったジラーチも、現状は完全に定番のカードとなっています。1手稼げる動きが非常に大事なデッキです。
 ゲッコウガに関する余談として、全国大会直前に、イタリア大会Italy Nationalsで上位入賞したバルーン型ゲッコウガが話題になりました。
 各国の上位レシピはUS公式で公開されているので、参考に貼っておきます。
 http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2016/decks/italy-masters/

4 ケロマツ
4 ゲコガシラ
4 ゲッコウガ(XY10x3, XY1x1)
3 ゲッコウガBREAK
2 ジラーチ

4 プラターヌ博士
2 N
1 フウロ
1 エリートトレーナー
1 ミツル
1 フラダリ
1 釣り人

4 バトルサーチャー
4 ダイブボール
3 トレーナーズポスト
3 炸裂バルーン
2 ハイパーボール
2 せいなるはい
1 レベルボール
1 進化ソーダ
1 はかせのてがみ
1 びっくりメガホン
2 うねりの大海

8 水エネルギー

 オクタン無しジラーチ型+グッズ多投というのは海外でXY9が発売した直後からよく見られた形で、これはそのひとつの到達点と言えます。


2.よるのこうしん

 公式に全国大会の入賞レシピがあるので、それを引いてみましょう。Bリーグ3位のレシピです。
http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/kmbc.html#anc-08

4 バケッチャ
4 ランプラー
4 バチュル
1 デンチュラ
1 ヒンバス
1 ミロカロス
3 シェイミEX

3 プラターヌ博士
1 N
1 エリートトレーナー
1 カスミのやる気
1 フラダリ
1 AZ
1 オカルトマニア
1 こわいおねえさん

4 ハイパーボール
4 バトルサーチャー
4 バトルコンプレッサー
4 時のパズル
2 トレーナーズポスト
2 闘魂のまわし
1 あなぬけのヒモ
1 魅惑のポフレ
1 ターゲットホイッスル
1 びっくりメガホン
1 なかよしレスキュー
1 タウンマップ
2 次元の谷

4 ダブル無色エネルギー

 XY11でデンチュラを得たよるのこうしんです。ポフレやホイッスルと絡めて、特にミラーやゲッコウガに対し、急角度からサイドを取りに行けるようになっています。
 使用率的によるのこうしんとゲッコウガが明確に環境の二大勢力である以上、新弾直後の環境において、この選択は正解だったといえます。
 他にも、福岡大会Aリーグのデッキのように(http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/kmb.html#anc-09)、ミュウやジラーチを積んで、特殊エネに対して強く出れる型もあります。


3.オーロットBREAK

 オーロットシェイミ(+ソーナンス)型と、オーロットフーディン型に分かれるデッキタイプです。

 6月中旬にアメリカで行われたOrigins Game Fair入賞デッキから、構築に切れ味の感じるAaron Tarbellのリストを紹介。
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2016/decks/origins-masters/

4 ボクレー
4 オーロット
3 オーロットBREAK
2 シェイミEX
2 ソーナンス

4 プラターヌ博士
3 N
3 ミツル
1 こわいおねえさん
1 フラダリ
1 フレア団のしたっぱ

4 ハイパーボール
4 バトルサーチャー
4 トレーナーズポスト
4 炸裂バルーン
2 かるいし
1 ヘッドノイザー
1 すごいつりざお
4 次元の谷

5 超エネルギー
3 ミステリーエネルギー

 ちなみにオーロットフーディンの構築で言うと、公式にはレシピがないのですが、
 福沢諭吉さん(http://yukipokemon52.diarynote.jp/201606112130442000/)のレシピ(画像)は一見の価値ありだと思います。


4.ラフレシア

 いつの間にか使用者が激増し、全国大会ではAリーグ優勝まで成し遂げてしまったラフレシア。
 ジガルデとメレシーはしばらくラフレシアデッキの標準になると思います。

 紹介したいのは、朗さんのDNでも紹介されていた、あへさんの東北Championships優勝レシピ。
http://ahewoods44.diarynote.jp/201606112120415919/

3 ジガルデEX
1 ルカリオEX
2 メレシー
2 メレシーBREAK
2 ナゾノクサ
2 クサイハナ
2 ラフレシア
3 シェイミEX

3 プラターヌ博士
3 AZ
2 N
2 フラダリ
2 カスミのやる気
1 クセロシキ

4 トレーナーズポスト
4 ハイパーボール
3 レベルボール
2 ヘビーボール
1 ともだちてちょう
1 闘魂のまわし
1 かるいし
1 活力剤
4 巨大植物の森

5 闘エネルギー
4 ストロングエネルギー

 ジュニア全国優勝レシピ(http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/kmbc.html#anc-01)と細部はやや違いますが、基本的にデッキのベースにあまり大きな差は無く、その意味では構築の固まりつつあるデッキといえます。
 ラフレシアはビークイン型、ギラティナ型もありますが、しんぴのまもりも自然に入るジガルデ型は動きのムラが少なく、環境が絞りづらいときにも使いやすい組み合わせだと感じます。
 

5.MレックウザEX

 レックといえば、参考レシピは当然のドラゴラーさん(http://gurendragora.diarynote.jp/201606222356444041/)。

3 レックウザEX(XYDx2, XY6x1)
3 MレックウザEX
4 シェイミEX
2 フーパEX
2 サンダースEX
1 チルット
1 チルタリス

2 フラダリ
1 プラターヌ博士
1 N
1 フウロ
1 AZ
1 クセロシキ
1 オカルトマニア
1 こわいおねえさん

4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 バトルサーチャー
3 メガターボ
3 レックウザソウルリンク
2 バトルコンプレッサー
1 びっくりメガホン
1 せいなるはい
4 スカイフィールド

5 雷エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 地味に逃げ0がデッキにほしいというレックの要望を叶えるサンダース。チルタリスと併せて、対よるのこうしんへの2段構えのプレッシャーも可能になっています。
 このデッキに勝てないデッキは意外と多く、特に行進やゲッコウガを気にかければかけるほど、レックに対して無防備になりがちなので、デッキ単体のポテンシャルの高さが伺えます。


6.ダークライ

 元記事はビークインゾロアークなのですが、同じ悪なら、むしろダークライに触れるべきでしょう。
 ダークライといえばダークライギラティナ。
 悪マスターたかたかさんのデッキ解説(http://take6645.diarynote.jp/201605290955388999/)は、多くの人が読み込んだと思います。
 すでに有名になってしまったデッキタイプなのですが、
 海の向こうアメリカでは、これまたすごい型が登場していました。同じくOrigins Game Fair(http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2016/decks/origins-masters/)トップ8から。
 Alex HillとSean Foisyはデッキシェアでしょうか。

3 ダークライEX
2 ギラティナEX
2 ラティオスEX
2 シェイミEX
2 ヤブクロン
2 ダストダス
1 イベルタル(Y30)

4 プラターヌ博士
2 N
1 AZ
1 フラダリ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ピーピーマックス
3 トレーナーズポスト
3 かるいし
2 ちからのハチマキ
1 闘魂のまわし
1 あなぬけのヒモ
1 すごいつりざお
2 パラレルシティ

9 悪エネルギー
4 ダブルドラゴンエネルギー

 行進とゲッコウガとオーロットから1キル勝ちを奪い取るために積まれた殺意あふれるラティオス。
 ゲッコウガを初めとして、刺さらないデッキは無いダストダス。ダストダスの投入により違和感無く入るかるいし。そしてかるいしともシナジーするピーピーマックス。
 余談ですが、このOrigins Game Fairの優勝は何とダークライダストダス。この組み合わせが席巻した大会だといえます。


7.ゲノセクトドータクン

 登場以来、ドータクンには本当にいろいろな形があります。今だと主に、ルギアBREAKのニコタマ型と、ゲノセクト重点の鋼型があります。
 今回は元記事に準じてゲノセクト型。はわさん(http://hawahawa.diarynote.jp/201605162304308792/)のレシピは、非常にきれいだと思います。

4 ドーミラー(XYBx2, XY10x2)
4 ドータクン
1 ドータクンBREAK
2 ギルガルドEX
2 ゲノセクトEX
1 シェイミEX

4 プラターヌ博士
3 N
2 フラダリ
2 AZ
1 オカルトマニア

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 レベルボール
4 かるいし
2 びっくりメガホン
2 闘魂のまわし
2 バトルコンプレッサー
1 ちからのハチマキ
1 はかせのてがみ
1 パラレルシティ

9 鋼エネルギー

 困ったときのギルガルド。全国大会では使用者をかなり減らしてしまったデッキタイプですが、ゲノセクトの打点も含めて意外と警戒されていないデッキなので、地区の公式大会ではかなり良い選択肢だったといえると思います。


8.ウォーターバレット

 海外では、"Water Tool Box"の名前で通っているデッキタイプ。
 日本語に起こしづらいので、フレフワンの例に倣ってバレットと呼んでおきます。
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2016/decks/germany-masters/

3 ガマゲロゲEX
3 シェイミEX
2 マナフィEX
2 フリーザー
1 ギルガルドEX
1 フーパEX
1 レジアイス

3 プラターヌ博士
2 ジャッジマン
2 フラダリ
1 AZ
1 クセロシキ

4 バトルサーチャー
4 ピーピーマックス
4 ハイパーボール
3 トレーナーズポスト
3 エネルギーつけかえ
3 闘魂のまわし
1 すごいつりざお
4 うねりの大海

12 水エネルギー

 上記リンク先のドイツ大会Germany Nationalsでトップ8のうち3つを占めて、一気に話題になりました。
 見ての通り、ゲロゲを初めとした水ポケたちをピーピーマックスで酷使するデッキなのですが、
 行進に対するゲロゲ&フリーザー、オーロットに対する大海4など、
 主流デッキに対する勝ちパターンを内包しており、かつ、大多数のプレイヤーが対処方法を知らない(知らなかった)というのは、大きなアドバンテージだったはずです。


9.ライボルト

 元記事はなぜかホエルオーなので無視して、ぜひ取り上げたいデッキにライボルトがあります。
 引用元は、ライボルトといえばみやもーさん(http://yoshiokakun.diarynote.jp/201606011528302707/)。

4 ライボルトEX
3 MライボルトEX
4 ソーナンス
3 ヤブクロン
2 ダストダス

4 プラターヌ博士
4 N
3 エリートトレーナー
3 フラダリ
2 ポケモンセンターのお姉さん

4 ハイパーボール
3 バトルサーチャー
3 かるいし
2 ちからのハチマキ
2 ライボルトソウルリンク
4 うねりの大海

7 雷エネルギー
3 超エネルギー

 回復がウォーターバレットのキーワードのひとつなら、このデッキも対中打点には無類の強さを誇ります。
 ダスト+大海で対ゲッコウガを土下座させつつ、オーロットにとってもライボルトは嫌な相手です。


10.ジュカイン

 最後は、全国大会の話題を総ざらいにしたジュカイン(http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/kmbc.html#anc-05)。

4 ジュカインEX
3 MジュカインEX
2 ガマゲロゲEX
2 シェイミEX
1 イトマル
1 アリアドス
1 ミュウ
1 フーパEX

4 プラターヌ博士
4 N
2 フラダリ
2 こわいおねえさん
1 クセロシキ
1 オカルトマニア
1 釣り人

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
3 ジュカインソウルリンク
2 かるいし
1 すごいつりざお
4 巨大植物の森
1 パラレルシティ

8 草エネルギー
3 ダブル無色エネルギー

 上述のライボルト同様、ガマゲロゲやオーロットを嫌というほど意識しています。
 対行進は、まわし型が主流の今はHP220がワンパンでは倒しづらいため、印象ほどの相性差はありません。
 スタジアムを叩き割り続けた上でのガマゲロゲも、行進には強烈です。
 このスタジアム合戦という感覚も、現環境の象徴かもしれません。

 偶然なのか、はたまた必然か、先ほど触れたOrigins Game Fairでも、大会を制したのはダークライ+ダストダスという、環境の主流というよりは、むしろ環境を強く意識したデッキでした。


■では、何を使うべきか

 いきなりMtGの話になって恐縮ですが、晴れる屋さんに連載されている僕の好きな連載記事「高橋純也のデッキ予報」のなかで、先日、まさにデッキ選択の話がありました。
(ttp://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2945)
 ※ついでに日記タイトルの元ネタです。

 記事の中、「あなたがWMCQを優勝するためにすべきこと」という問いに対して、2つの回答が提示されています。
・使い慣れたデッキを選ぶこと
・Top8のデッキ分布を簡単に想定すること

 使い慣れたデッキを選ぶ、というひとつめの回答に、僕は心の底から賛成します。
 もしも上の10デッキタイプの中に、使い慣れたデッキタイプがあるのなら、絶対にそれを選ぶべきです。
 なぜか。長丁場ではミスをしやすいというのはもちろん、世界大会フォーマットの、この慣れない50分3ゲーム制において、プレイスピードは生命線だからです。
 どこかで早めの投了をせざるを得ないとき、次のゲーム時間内でを勝ちをもぎ取るだけのプレイスピードを維持できるか。
 負けを引き分けに、あるいは引き分けを勝ちにできるのは、非常に大きな要素です。
 そして慣れたデッキほど、プレイスピードも速くなるものです。
 
 ただ、この話は、上記結果と矛盾するかもしれません。
 カメックスメガバトルも、Origins Game Fairも、勝ったのは環境の多数派ではなく、いわばローグにカテゴライズされるデッキです。優勝は、最後にはメタの外を突いたデッキに見えてしまいます。
 でも、本当にメタ外が勝ち組だったのでしょうか。
 ししゃもさんがまとめて下さった全国大会の結果(http://shisyamo191.diarynote.jp/201606202238262347/)を見ると、
 35人中、派生も含めて行進が何と11人。
 そしてトップ8には、行進2(2+1)、オーロット2。デッキパワーとメタゲームは嘘をつきません。そしておそらく、「慣れ」も嘘をつきません。

 ただ、もしも上に出てきたデッキ以外を持ち込むならば、それは新弾デッキであるべきだと思います。
 いま新弾デッキを使っているひとは、おそらくここ1~2週間のあいだメインで使ってきたものでしょうし、かつ、新弾デッキは相手が動きをあまり知らないという、大きなアドバンテージもあります。

 記事のタイトルに金ギャラさんを使ってしまいましたが(ちなみに僕は金ギャラ大好きです)、
 当然、その先に見えているのは世界大会です。

 僕は出ることができませんが、可能なかぎり、デッキ考察は続けていきたいです。日本にいながら世界大会を楽しむ一番の方法は、やっぱり、自分でも環境を追いかけてみることなのだと思います。


■U.S.Nationalsも……

http://www.pokemonchampionships.com/trading-card-game-championship-series

 アメリカ代表を決めるU.S.Nationals、金曜から開催中です。
 今回はフォーマットの関係で、世界レギュ直結とはなりませんが(新弾が入るため)、時間が合う人はぜひ観戦してみましょう。
 夜の行進は、ゲッコウガは、ダークダストは、ウォーターバレットは、ラフレシアは、果たしてどこまで来るのか。
 去年のホエルオーしかり、毎年毎年、結果も含めて興味深い大会です。
 生存報告兼ねて紙束晒しコーナー。良い子はデッキを紙束と呼んではいけません。
 今回は時間の関係もあり4つと少なめです。メガヤンマとかゼルネアスとかは他の人が考えなさい。


1.シャンデラ

4 ヒトモシ
4 ランプラー
4 シャンデラ(XY11)
4 ソーナンス
2 ミルタンク

4 プラターヌ博士
4 カスミのやる気
4 アズサ
4 ミツル
3 フラダリ
3 オカルトマニア
2 センパイとコウハイ

4 ハイパーボール
4 次元の谷
2 すごいつりざお

5 超エネルギー
3 ミステリーエネルギー

 ビークインと同じ夢を見るのは簡単だけど、現実問題としてサブはソーナンス以外ない、気がする。
 ワザの関係上、ミツル進化で動くので、ソーナンスを突き出して相手にもゆっくりしてもらうしかない。そして実際ソーナンスはとてもうざい。
 ソーナンスとミルタンクで序盤をごまかす→オカルトマニアとか連打しながら大打点シャンデラが突っ込むのが基本路線。
 1匹でもシャンデラ立つとドローが相当強いので、見た目よりは軽快に動く。
(ビークイン理論ではワザの弾は25枚が理想ラインだが、スペース的にサポ24枚が限界のような。つりざお絶対に必要)
 実は初手アズサがけっこうなキーカード。


2. 連打スチーム

4 アチャモ(XY5)
4 ボルケニオンEX
2 シェイミEX

4 プラターヌ博士
2 釣り人
2 フラダリ
1 N
1 鍛冶屋
1 ニンジャごっこ
1 サカキの計画

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 はかせのてがみ
4 炎のトーチ
4 イカサマコイン
4 灼熱の大地
2 すごいつりざお
2 かるいし
1 バトルコンプレッサー
1 エコアーム

8 炎エネルギー

 イカサマコイン4とかできるのもwisdom調整だから!現実では入手難易度的に無理!(僕は。)
 たぶんテキスト的にワザ連打の片方にしかイカサマコインは発動しない。
 場ができたらサポ権の大半を釣り人に費やします。
 オーロットBREAKが来たら相手の顔をオメガ連打しよう。


3.イベルサザン

4 イベルタル(Y30)
2 イベルタルBREAK
4 モノズ
4 ジヘッド
3 サザンドラ(XY6)
1 サザンドラ(XY11)
2 サザンドラBREAK
2 シェイミEX

4 プラターヌ博士
4 N
2 ミツル
2 フラダリ
1 AZ
1 ゴジカ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
2 バトルコンプレッサー
2 すごいつりざお

8 悪エネルギー
4 ダブルドラゴンエネルギー

 完全に今弾のデザイナーズデッキだけどイベルBREAKでかい、固すぎ。
 デスウィングでごまかしてるうちにサザン立っちゃうので、ゲームスピードの感覚がちょっと違うデッキ。
 アメ進化とミツル悩んでミツルに。最悪イベルBREAKに使えたりしてあんまり腐らないし、アメのぶん1手の速度を求めるデッキでもない。
 ダークライEX、ギラティナEXあたりは投入候補だけど、無理にEX入れなくても……というくらいイベルとサザンが強い。漆黒イベルはあってもいい。
 2進化組むのうまい人が組めばすんなりアメ構築になるのかもしれない。


4. デルタブロスター

4 ウデッポウ
4 ブロスター(XY3)
3 ブロスターBREAK
4 スバメ
3 オオスバメ(XY6)
2 シェイミEX

4 プラターヌ博士
2 N
2 ミツル
2 フラダリ
1 AZ
1 センパイとコウハイ
1 サカキの計画

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ちからのハチマキ
3 みがわりロボ
3 すごいつりざお
1 バトルコンプレッサー

4 ダブル無色エネルギー
3 水エネルギー
1 スプラッシュエネルギー

 M進化加速とか知らない。
 ブロスターBREAK、見た目以上に強くて、使ってみて驚いたカード(ただし当初の期待値が低すぎる)。
 ロックオンオオスバメは決まれば良いなぐらい。ただしロックオン単体は刺さる。いちいち入れ替え強要とてもつらい。
 ぎゃくふんしゃロボギミックは調整中に追加したけど、シェイミのスカイリターンとも噛み合ったりして、何だか動きの変なデッキ。


 世界大会はXY11まで使えるようなので、この弾は真面目に調整したいですね。
 僕は遥か遠くから観戦勢ですが……。
 前夜にドラゴラーさんと楽し過ぎるお酒を飲んでからの、××××○という感動的惨敗です。
 最後は2戦続けて最下位卓から会場全体を見渡すという至上の栄誉に浴すことができて、涙で盤面が見えませんでした。

 ゲッコウガもビークインも悪くない。悪いのはプレイヤーです。


4 ケロマツ
4 ゲコガシラ(XY9)
4 ゲッコウガ(XY9)
3 ゲッコウガBREAK
4 ミツハニー
3 ビークイン
3 シェイミEX

4 プラターヌ博士
4 ミツル
1 N
1 フラダリ
1 AZ

4 ハイパーボール
2 バトルサーチャー
2 バトルコンプレッサー
2 すごいつりざお
2 エネルギー回収
2 なかよしレスキュー

6 水エネルギー
4 ダブル無色エネルギー


 ポケカのデッキ構築の限界(という妄想)に取り憑かれて、錆付いた脳内でレシピをいじくり回していたうきにんさんが最後に辿り着いたのがこの紙束でした。良い子はデッキを紙束と呼んではいけません。

・どうせゲッコウガ使うならオクタンよりシェイミでブンブンした方が確実だし速いのでは
⇒シェイミ入れるならダブル無色ほしいよね
⇒かげぬいなら水エネ無くても撃てるし良いじゃん
⇒ついでにダブル無色1枚で動くアタッカーといえばビークイン
⇒大量のカエルの死骸でパワーアップできるし
⇒後手1ミツル進化すればカードいっぱい引けるしドローの弱いデッキに噛み合った。

 結論から言うと一人回し最強デッキでした。調整段階で悪を虐殺して、これはいけると勘違いしただけだった……。
 負け試合は手裏剣を撃ててませんどころか完全サンドバック状態になってました。

 個人的に、自称オリジナルデッキを自己満足回しして悦に入るようなプレイヤーにだけはなりたくないとずっと思っていたのですが、このレシピとこの結果では完全にそんなプレイヤーにしか見えないのが悲しいところです。
 強いデッキ構築への道は険しい。

 カメックスメガバトルは出られないので、ひとまずリアルポケカはお休みです。
 色々あって更新頻度はさらに減るとは思いますが、暇を見つけてひっそりと更新しますので、適当に覗いてやってください。
 この日記の目的は惨敗を報告することではなく、使ったデッキを載せることだから別に良いのです(諦観)。

 ラフレシアビークインで3-3でした。負けはイベゾロ(初手事故芸人)、格闘(エネ素貼りルカリオにボコスカ殴られて死)、ゲッコウガ(N連打で中盤事故らされて死。相手の動きが上手かった)。

 僕は現環境の回答はこのデッキだと思ってるので、選択には後悔していません。
「理論上は全てに勝てる」というありがちな魔法の言葉は、現環境ならこのデッキがふさわしいでしょう。
 使う人が使えば本当に強いデッキです。


4 ナゾノクサ
3 クサイハナ
3 ラフレシア
4 ミツハニー
4 ビークイン
4 シェイミEX
3 アンノーン
2 イベルタル(Y30)
1 ブラッキーEX
1 ホルビー

2 プラターヌ博士
2 AZ
1 フラダリ

4 ハイパーボール
4 トレーナーズポスト
4 巨大植物の森
3 かるいし
2 バトルコンプレッサー
1 なかよしレスキュー

4 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー


 参考は、
 このへん(ttp://sixprizes.com/2016/04/13/a-tale-of-three-states-how-we-turned-a-terrible-idea-into-a-lot-of-cp/)とか、
 このへん(ttp://thecharizardlounge.com/2016/03/25/missouri-bee-revenge-1st-place-missouri-state-championship-with-vileplume-vespiquen/)とか。

 SixPrizesのほうの記事だとチームでシェアして300CP荒稼ぎ、TheCharizardLoungeだとStates優勝。色物でなく、実績もついてきています。

 デッキ構成は、
 SixPrizesのやつだと、サブアタッカーはサンダースEXとレジロックになっています。
(レジロックはMライボ用らしい)
 The Charizard Loungeだと、サブアタッカーなしで初速強化の純粋型になっています。

 僕がサブを悪(イベル+ブラッキーEX)にした理由は、
・イベルがいないと、ドータクンに入っているギルガルドEXに対処する手段がない。
・序盤の適当な壁+打点稼ぎ役としてイベルがとても便利。
・対オーロットにイベルとブラッキーが強い。
・ブラッキーに1エネつけておくと、対M進化で相手の動きをかなり制限できる。
・ブラッキーならロック下でもドローできる(かもしれない)。

 ぶっちゃけほとんどの理由は対オーロットに尽きます。
 元ネタの海外記事の方でも、このデッキは対オーロットが一番苦手と言われています。
 悪の投入で勝率を劇的に上げられるとは思ってませんが、構築的にあまり無理なく苦手部分をカバーできているので、サブの色としては悪くないチョイスだと思います。
(対オーロットではシェイミループも可能ですし、N浴びたら浴びたで悪ポケ引ける可能性も上がる)。

 ちなみにサポ構成は本来プラターヌ3AZ2がベストだと思うのですが、フラダリがないとベンチにぽっと出てきたガメノデスにマジで嵌め殺されるので、プラターヌ1枚を現状のフラダリ1に差し替えました。
 他にもフラダリはあったらあったで便利です。

 次のみらチャンは5月1日にあるということで、出られるかどうか検討中です。
 しつこくも、という表現が適切かわかりませんが、
 カメックスメガバトルでもBWレギュが1日のみ採用されると発表されていました。

 今さらBWデッキなんてもうピンと来ませんが、
 海の向こうアメリカでは、先月までExpanded、つまりBWレギュで公式大会(Winter Regionals)が行われていました。

 もちろん、発売スピードは日本の方が少し進んでいますが、
 どうせこっちでもBWをやらざるを得ないなら、その過去結果を少し覗いてみましょう、というお話です。


■概要と前提情報

 まず、US公式の特設ページは下記になります。

http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/winter-regional-championships-2016/

 左のタブの"Pokemon TCG Results"から飛べば、今回の各入賞デッキが見られます。
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/winter-regional-championships-2016/tcg-tournament-results/
(全入賞デッキ公開です。この大会スタンスには頭が下がります)


 実はDN上でも、のりパパさんがすでに注目デッキ紹介をして下さっています。
 以下に一覧を挙げさせていただきます。

http://nyskhira3fm.diarynote.jp/201602170724079764/
(概要、初週Doswell結果)

http://nyskhira3fm.diarynote.jp/201602182159336199/
(ビークイン/ブースター・サンプル)

http://nyskhira3fm.diarynote.jp/201602191915079776/
(初週Doswell8位、シビビール/ライコウ)

http://nyskhira3fm.diarynote.jp/201602232149334936/
(同上3位、ガマゲロゲEX/クロバット)

http://nyskhira3fm.diarynote.jp/201603082104399527/
(第三週Kissimmee結果詳細、優勝のオーロットBREAK/ソーナンス)

http://nyskhira3fm.diarynote.jp/201603092108188767/
(第三週Clackamas結果詳細、優勝のゲンシグラードンEX/ソーナンス)

 のりパパさんのチョイスは流石というほかありません。各所の記事でも実際に話題になっていたデッキが、ピンポイントで上記のデッキたちだからです。

 今回のエントリでは、のりパパさんの情報を踏まえつつ、捕捉できるところはしながら流れを追ってみたいと思います。


■初週、ビークイン対イベアーケ

 実際にデッキに入る前に、レギュレーションのおさらいをしてみます。
 3週にわたって各地で続いた大会ですが、

初週:Doswell(BW~XY8)
第2週:Anaheim, St.Louis(BW~XY8)
第3週:Clackamas, Kissimmee(BW~XY9)

 と、実は最終週だけ、BREAKpoint、日本でいうXY9が入ってきています。
 海外では発売と使用可の間にブランクがあるため、こういうカードプールになっています。
 そのため今回のRegionalsは、初週=環境のおさらい、第三週=新弾のインパクト、というふうに見られています(第二週がスルーされがちなのも無理ないところです)。

 では初週のお話です。
 日本でいえばBW1~XY8(=青い衝撃・赤い閃光)。破天がないので、新ダークライやオーロットBREAK、ゲッコウガBREAK、PPマックス、闘魂のまわし等がありません。

 そして決勝は、
・イベルタルEX/ダークライEX/アーケオス(Daniel Altavilla, 優勝)
・ビークイン/ブースター(Kevin Baxter, 準優勝)
 という、強豪プレイヤー同士による、大本命デッキの対決となりました。

 まずビークインブースターから。
 準優勝したKevin Baxterのデッキリストは以下です。

4 ミツハニー
4 ビークイン
2 イーブイ(しんかのきざし)
2 イーブイ(エナジーしんか)
4 ブースター
1 サンダース
4 アンノーン
2 ソーナンス
2 シェイミEX
1 ジラーチEX
1 タブンネ
1 エルレイド

3 プラターヌ博士
2 フラダリ
1 鍛冶屋
1 マツブサの隠し玉
1 N
1 クセロシキ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
2 かるいし
1 いのちのしずく
1 トロピカルビーチ

4 ダブル無色エネルギー
3 炎エネルギー

 ビークインブースターについては、去年の段階からかなり研究されていたデッキです。
 昨年のAutumn Regionalsでは、Jimmy O’Brienがこのデッキタイプで無敗優勝を成し遂げて、一気に注目を浴びたりしました
(ttp://sixprizes.com/2015/12/01/buzz-words-a-comprehensive-field-guide-to-vespiquen/)。
 むしろ、その結果があったからこそ、今回も大本命デッキのひとつだったわけです。

 このビークイン/ブースターのリストを見てみると、ソーナンス2投、トロピカルビーチ1投という構成になっています。それに従って、シェイミEXも2枚に抑えられています。
 同じく有名プレイヤー兼ライターのRyan Sabelhausが言っているとおり(ttp://sixprizes.com/2016/02/25/ghost-writing-a-review-of-the-immediate-past-present-and-future-tournament-decks/)、
 このデッキのソーナンスは、後述するアーケオスへの対抗策であると同時に、ゲームをスローダウンさせる役割も担っています。もともと序盤に不安のあるデッキであるため、とりあえず前に突き出しておけばゲームスピードを遅くできるソーナンスは、トロピカルビーチと相まって、見た目以上にこのデッキにフィットしている印象です。。
(まあ日本ではビーチ使えませんが……)

 ちなみに、同じ大会で6位入賞のRahul Reddyのビークイン/ブースターは、本人のレポートの中で解説されています(ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/886/article/587)。
 リストは書き出しませんが、こちらはエルレイド等もなく、シェイミもフル搭載した非常にストレートな形になっています。解説も丁寧なので良いレポートだと思います。

 続いて、優勝したDaniel AltavillaのイベルタルEX/アーケオスです。
 60cards.netでは、本人の詳細なレポートも公開されています(ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/1329/article/580)。
 ひとまずデッキリストを書き出します。

2 イベルタルEX
2 イベルタル(Y30)
2 シェイミEX
1 ダークライEX(BW4)
1 ガマゲロゲEX
1 ケルディオEX
1 ジラーチEX
1 フーパEX
1 アーケオス
1 エルレイド

3 プラターヌ博士
2 マツブサの隠し玉
1 オカルトマニア
1 フラダリ
1 N

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 ダークパッチ
3 トレーナーズポスト
3 どくさいみん光線
2 ちからのハチマキ
2 かるいし
2 タチワキシティジム
1 パソコン通信

6 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 まず個々のカードパワーが強すぎるだろ、とツッコミたくなるデッキですが、マツブサパッケージとしてアーケオスとエルレイドが採用されています。
 アーケオスは既に強さの知られたカードですが、環境が非EXに寄りそうな時には、進化を止める能力はいっそう強く感じます。
 また、苦手の雷をケアする上でも、エルレイドという、デッキにぴったりの闘アタッカーの存在も大きいです。

 先に紹介したRyan Sabelhausが自身の記事内で言っているとおり、このデッキ最大の強みは、極端に苦手なマッチアップのないことです。
 かなり多様なデッキが予想される中で、苦手なマッチアップの少ないことは、確かに一番の強みと言えます。
(余談ですが、Ryan Sabelhausは大会中、このイベアーケに負けています。Ryanはライチュウバットを使ったのですが、Daniel Altavillaのこのデッキに負け、しかもDaniel本人のレポート中で「ライチュウバットなんて安定性のないただの劣化ビークインだろ」とコケ下ろされる始末。かわいそう)

 ちなみに、翌週のAnaheimでは、こちらも強豪のIsrael Sosaがこんなイベアーケを披露しています(3位入賞)。

2 イベルタルEX
2 ダークライEX
2 イベルタル(XY8)
1 イベルタル(Y30)
1 ヤミラミ
1 シェイミEX
1 ケルディオEX
1 ジラーチEX
1 アーケオス
1 エルレイド

3 プラターヌ博士
2 フラダリ
2 N
1 ゲーチス
1 マツブサの隠し玉

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 ダークパッチ
3 バトルコンプレッサー
3 トレーナーズポスト
2 ちからのハチマキ
1 改造ハンマー
1 かるいし
2 パラレルシティ
2 サイレントラボ
1 パソコン通信

7 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 毒タチワキ無し、驚きのスタジアム二段構え。パラレルシティはビークインブースターの打点を削るだけでなく、増え気味だったガマゲロゲの打点も落とせる、環境的にマッチしたカードです(初週に入賞したゲロゲクロバについては、のりパパさんのエントリご参照下さい)。
 サイレントラボもまた、ビークインブースターのアンノーンやシェイミを全ストップさせられるだけでなく、ソーナンスの上から無理やりアーケオスを有効にする荒業も可能です。
 毒タチワキの打点よりも環境的な強さを考慮した、まさにメタに合わせたチューンといえると思います。


■メタ的な話:ビークインとイベルタルのほか

 メタ的な話を3つほど。

 ひとつは、上位デッキの変動について。
 もうちょっと上の方で貼っておくべきだったかもしれませんが、The Charizard Loungeは、各地区の入賞デッキをトップ32まで網羅した意欲的なリストを作成しています。
ttp://thecharizardlounge.com/tournament-results/2016-winter-regional-championship-results/
 これ、本当にすばらしい仕事だと思いますし、この労力には頭が下がります。
 これを追ってみると、たとえば初週にビークインで準優勝したKevin Baxterが、最終週ではイベルに鞍替えしてるな……なんてのも見えてきます。
 ちなみに、BW~XY8までの統計はBLW-BKT。XY9までの統計は、BLW-BPTとしてまとめられています。

 2点目。この大会期間中に最も話題になったデッキは、ビークインでもイベルでもなく、ライコウ/シビビールだと思います。リストはのりパパさんのエントリをご参照下さい。一発ネタな感覚も漂いますが、こういうメタの隙を突いたアイディアは常に大事にしたいものです。

 3点目。Alex Hillというプレイヤー兼ライターが、記事の中でこんなことを書いています(ttp://sixprizes.com/2016/02/18/see-you-in-collinsville-home-of-the-worlds-largest-catsup-bottle)。
「聞いた話では、ヴァージニア(訳注:初週の会場のこと)はイベルタルとビークインまみれだった。ガマゲロゲ/ギラティナとヤミラミは、これら2つのデッキには相性が良くない。たとえ初日を抜ける力量と運のあるプレイヤーでも、イベルタルとビークインの数の前には、2日目をどうにかするのは厳しい。リスキーなデッキの方が、丸いデッキよりも良いチョイスだとは思うものの、使用者の一番多い2デッキに対して不利なデッキを選ぶのは、良い考えとは思えない」
 まず前提として、ガマゲロゲ/ギラティナは、BWレギュデッキとしては初期からある有力なデッキです。そしてここで言われているヤミラミは、ヤミラミダストダスのことです。
 内容に納得できるかは別として、ガマゲロゲ/ギラティナとヤミラミダストは、このBWレギュにおいては、トピックとして定期的に登場するデッキなので、覚えておいて損はないと思います。
 それぞれのデッキは、参考としてはこのへんをご覧ください。
ゲロゲギラティナ: ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/55/article/572
ヤミラミダストダス: ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/2102/article/598
 
■XY9以後、それから

 ここまではXY8までの話でした。
 XY9の参入直後、Regionalsは第3週目として2大会が行われていますが、優勝はそれぞれ、オーロットBREAKとゲンシグラードンEXでした。
 リストはそれぞれ、のりパパさんのエントリをご参照ください。

 上述のThe Charizard Loungeの結果まとめを見てもらえればわかるとおり、第3週目ではビークインがかなり少なくなっています。
 事実、統計上から見れば(該当ページ上の方、Power Rankings & Tier List BLW-BPT)、イベルタルが最多で、結果の点ではオーロット、ゲンシグラードンがそれに続いているのが見て取れます。
 このあたりのデッキの相性関係は、もっと細かく研究されるべきだとは思います。特にオーロットもゲンシグラードンも、マッチアップ相性のはっきりしたデッキなので、これが環境初期特有なのか、環境が落ち着いても有力デッキなままなのか、まだ不明なところが多いといえます。

 オーロットに関していえば、この優勝者の知り合いというプレイヤーがデッキの解説を書いています(ttp://www.60cards.net/en/expert-blog/user/138/article/596)。
 気になるミュウツーEXは、便利屋アタッカーのほかに、サイコドライブでシェイミループを突破する役割もあったようです。

 が、しかし。アメリカはこれからStandard、つまりXYレギュのシーズンに突入します。
 なので、実はこの第三週目の振り返り記事はあんまり出ていません。結論部分が薄いのはそのためです。みんなXYの方に目が行っているようですね。
 そのためBWレギュの参考情報は、これ以上はなかなか出てこなさそうな雰囲気です。
 あとはカメックスメガバトルの当日お楽しみという感じですが、これら既存デッキからどこまでメタが進むのか。たまにはXYだけでなく、BWレギュを気にかけてみるのも良いかもしれません。
 新弾発売が近づくとDNも新情報で盛り上がりますが、
 この時期はDNを覗くたび、いつも妙な気持ちになります。新カード名とその感想だけのエントリって、書いてる側も見てる側も何も思わないのか、みたいな。
 別に感想がダメと言っているわけではありません。前提がすっぽ抜けているのでは、という疑問です。

 情報を扱う際には、情報元(ソース、出典)を併記すべき、というのが、
 そもそもルールでありマナーだろうと感じるからです。

 大学生も社会人も、論文や資料を作る際は情報ソースに常に留意すべきなのは当たり前のことです(周囲からも指摘されるはずです)。
 特にインターネットの発達した現代では尚のことです。例えば「引用 ルール」と検索しただけで、同趣旨の話はごろごろと出てきます。

 新カードを紹介するにせよ、国内外のデッキや動向を紹介するにせよ、どこから引っ張ってきた情報なのか、出典を明記するだけで情報の信頼度が違いますし、そもそも読み手に対しての親切度合いが違います。

 プレイのマナー面には皆さん非常に敏感ですが、こういった情報面のマナーにも気を配ってみては、という無意味なお話なのでした。

TCGを収納する

2016年2月3日
 引越しをすると余計に気づくのですが、カードの収納は場所を取ります。
 僕は原則として調整はwisdomでの一人回し派(現物使用や対人より早いから。時間もったいない)なので、できるだけ不要なカードは持ちたくないのが本音のところです。

 BW時代より以前は、ボックスを少しだけ買って、必要なカードは全てシングルで揃える方式を取っていました。
 これはトータルの金銭面(と収納量)を考えると優秀な方式ですが、使いたいデッキが出てくるたびに探して買うor注文する必要があるため、不定期に手間とストレスがかかります。

 XYに入ってからは、箱買いに切り替えました。これだとカード追加購入の必要なく、開封時の数時間だけでカードの確保は完了します。
 トータルで見ればカード集めの時間は少なくて済むので、今の自分の状況にも合った方式です。
 問題は、収納のスペースです。ストレージ内に色ごとに並べて入れるのは同じですが、僕の場合は、
・各カード4枚ずつしか入れない
・絶対に使わないと思えるカードは1枚も入れない
 を徹底して、各弾だいたい、通常ストレージの半分くらいの量(250枚くらい?)に納めています。
 5枚目以降のグッズや各コモンとか、弱くて使わないカードとかは、開封後のボックスに入れなおしてすぐゴミ箱送りにしています。
 まあ捨てずに残しておいてカード屋で売ればいいのですが、電車賃ぶんになるか怪しいし、単純に面倒くさいというのも理由です。

 今のところは、一辺約30cmの収納箱に全部のストレージがしまえています。
 これはこれで満足なのですが、大会前のカード散らかし⇒大会後の片付けが面倒、の流れだけはどうやっても防げないのが悲しいところです。


 2月の予定ですが、
・7日金ギャラ⇒仕事の闇と調整つかず締切(とーしん杯なら可?)
・14日みらチャン⇒仕事の闇
 のため、ノーポケカで終わる可能性がわりと高めです。
 最近は大会自体と同じくらいにその前後の飯とお酒の席が楽しみになりつつあるので、次が3月というのはちょっと気が遠くなる思いです。
 タイトルの通りです。
 引越し等のバタバタで全くポケカができず、丸々1ヶ月ぶりのポケカになりました。
 結果は3-3で読むに値しない内容です。

 デッキは白レックと迷って以下に。


3 ホルビー
3 ヘルガーEX
3 シェイミEX
2 ホエルオーEX
1 ギルガルドEX

4 フレア団のしたっぱ
2 フウロ
2 カスミのやる気
2 ポケモンだいすきクラブ
2 フラダリ
1 クセロシキ
1 AZ
1 クロケア

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 まんたんのくすり
3 かるいし
3 闘魂のまわし
2 改造ハンマー
2 すごいつりざお
1 はかせのてがみ

6 炎エネルギー
4 ダブル無色エネルギー


 見てのとおり、トレーナーズの構成はバトフェス優勝のヒロキさんのホエルオーシェイミ(http://www.pokemon-card.com/levelup/recipe/bf2015.html#anc-07)にかなり影響されています。
 実際、ポケモンだいすきクラブの枠は構築ミスで、素直にフウロかカスミ(か他のドロソ)にするべきでした。

 勝ち手段は、このデッキの場合、ほぼ100%山札切れです。
 会場では「山切れ勝ちならホエルオーいらなくね?」と訊かれましたが、
 ホルビーヘルガーを結構いじっていた人間としては、ホエルオーシェイミはぴったりの存在に思えます。
 なぜならホルビーヘルガーメインの山切れデッキは、いくらエネ破壊があるとはいえ、ホルビーとヘルガーで相手の攻撃を正面から受け止める必要があるからです。
 たとえテッカニンやスコップで速度を上げようとしても、手札がかみ合わなくなった瞬間、相手に押し切られることがよくありました。

 ホエルオーは、その負けパターン回避の上で、ひとつの解決策になっています。
 このカードとエネ破壊との相性は、上述のホエルオーシェイミで実証済みです。ホルビーヘルガーでは難しかった、相手の攻撃を正面から受け止めるという動きも、ホエルオーシェイミなら可能です。
 あとは、エネ破壊を絡めて相手の動きが鈍くなったところで、まわしヘルガーが山札を削り切る、というのがこのデッキの勝ちパターンです。
(言い換えれば、エネ破壊の動きと山破壊の動きをデッキの中で分けています。あとは対戦中の動きの切り替えです)

 ホエルオーシェイミだけでは、ジュカインやビークインが厳しいですが、ヘルガーがいればそれらにも山札切れで勝てます。対ビークインでは、まわしヘルガーが殴りかかったりもしますw

 こんな具合で、比較的よくできたデッキだと思っていたのですが、
 当日の3敗の内訳は、
・対ゲッコウガオクタン→事故模様から頑張ったけど、まんたん1度も撃てず死亡。
・対ゾロアークイベルタル→途中の2択で間違えて負け。へたくそ。
・対ビークインドータクン→ホルビーに粘られて時間負け。もっと早くヘルガーアタックに切り替えるべきだった。

 とまあ、プレイヤーのせいで2敗くらいしています。
 デッキスペック的には5-1くらいまで上振れしてもおかしくなかったので、
 他のデッキが思いつかなければ、GGCにも持ち込みそうな気もします。

 当日対戦していただいた方々、お会いした方々、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
 タイトルの通りです。
 ちらほらお話してはいましたが、今月から関東勢になりました。
 とはいえ、そもそも関西にいた時から、「北海道じゃないんですか?」とかリアクションされることの多い僕なので、もはやどこ住みと認識されていても構わないのですが。

 というわけで、今後はみらチャン(+金ギャラ)中心の大会参加になります。
 今後の参加予定は、

1月24日:みらチャン杯
2月7日:金ギャラ杯(たぶん)

 です。
 特にみらチャンは久々の参加になります。お会いする方々、よろしくお願いいたします。
 これで年内最後の更新になると思います。
 今年1年、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

 今年1年、僕個人のポケカトピックスを振り返ってみると、

1.晒したデッキをけっこう話題にしてもらえた。

2.日記タイトルが流行った。

3.公式大会の戦跡はぼろぼろだった。

 という感じです。

 1に関しては、2月のゲロリーム、6月のダーテング、7月のホエルオー翻訳版、11月のオカマレックが、それぞれ、思いがけず多くの方から反応を頂けました。
 やっぱりレシピ晒してて良かった(&翻訳やってて良かった)、とポケカブログ冥利に尽きる思いです。

 2については、最近なぜか便利タイトルとして扱われているフシもあるので、もうそれで良いのではないかとw

 3は大反省点で、単純な実力と練習時間の不足がかなり響きました。
 今年はいろいろなデッキを見たり組んだりして、構築の幅は広がったように感じますが、そのぶん、シンプルな練習が欠けていたかなと思います。
 まあ、色んなデッキを組むのは本当に楽しかったので、来年は上手にバランスを取っていきたいですね。


 といいつつも、来年は公私ともにけっこう変化がありそうなので、ポケカ時間の確保をまず優先していきたいです。
 最近は翻訳もぜんぜん進んでませんし、できること・できないことの折り合いをうまく付けていきたいなと思います。

 ちなみに年末のポケカ納めは、28日のカードランド時和さんの予定です。今年もご好意で帰省時にポケカができそうなので、お会いできた方は、よろしくお願いいたします。
 新弾直後の関ジェネは3-2で予選落ちでした。わりと強いデッキになっただけに地味に悔しい。
 デッキは以下。

4 ケロマツ
4 ゲコガシラ(XY9)
2 ゲッコウガ(XY1)
2 ゲッコウガ(XY9)
3 ゲッコウガBREAK
4 テッポウオ
3 オクタン

4 ミツル
4 プラターヌ博士
2 AZ
2 エリートトレーナー

4 ダイブボール
4 トレーナーズポスト
4 すごいつりざお
2 レベルボール
2 はかせのてがみ
1 ハイパーボール
1 エネルギー回収

8 水エネルギー

 新弾使いたいじゃん、ということで組んでみたゲッコウガ。
 組み方いろいろだと思いますが、短時間ながら出した結論はこの形。
 今後ゲッコウガを組みなおすとしても、このベースはいじらないと思います。それだけ、ミツルからの動きが強い強い。動きは独特ですが、ちゃんと回せばアメはいらない。

 当日の負けはオーロットとルカリオダスト。オーロットは先1に食らって、まあ縦引きで行けるだろと想定してたら、ドロソからもゲコガシラまったく引けず死亡。ひどい。ルカリオダストに関しては、ダストを切ってました。環境的にいないでしょということで。

 以下所感。

ゲッコウガ2:2→80打点が便利なので。
AZ2→きょだいみずしゅりけん連打とか。おもにオクタン逃げる用。ただかるいしでも良いかも。
エリートトレーナー2→序中盤は必ずリードされるので必須。
ポスト4→序盤から最後まで強すぎ。必須パーツではないけど、他のカードをこの枠に入れるより有効だと思う。
すごいつりざお4→必須。どれだけ強調しても足りないほどに4必須。進化ライン途切れさせたら終わり。
水エネ8→ぎりぎりライン。つりざおのおかげで足ります。
サーチャー入ってない→いらない。スペースもない。
マナフィは→サイド2取られるゴミはいらない。
ターゲットホイッスルは→いれたいけど引けない。
メガホンは→いれたい。

 冒頭でも書きましたが、中途半端な構築のゲッコウガよりは断然うまく組めた自信があったので地味に悔しいです。試してみて!とまでは言えないですが、個人的にちょっとゲッコウガのデッキに愛着沸きました。

 これから金ギャラ移動です。参加される方、よろしくお願いします!
 タイトルの通りです。
 どう組んでも45枚くらい同じになるデッキですが、メジャーデッキなわりに書いてる人が少ないのでネタにします。
(そもそもあらゆるメジャーデッキは書いてる人すくないですが)

■ベースの部分
・12行進2シェイミ⇒略。シェイミ3のデッキもあり。実際はどれもシェイミ3ほしいけどスペース厳しかったり使わないゲーム多くて枠の無駄になったり。
(初手サポ率で見るとプラターヌ4ハイボ4シェイミ2コンプサーチャー1換算+ポスト4で結構ぎりぎりライン。シェイミ3だと許容範囲になる)←コンプサーチャーは44積んで初手サポ1枚で個人的に換算してます。
・フラダリ⇒ラティオス型のみ3あっても良いかもぐらい。前の殴り合いになるとエリトレ撃つターンもあり、山札に1トラッシュに1の構図で事足りることが多い。だいたい1戦6ターンぐらいしか回ってこない(それ以上回ってくれば勝ってる)のでゲーム中のサポの動きはプラターヌ1~2フラダリ1~2エリトレ1サーチャー2~3+@みたいになってフラダリ3いらない。
・エリートトレーナー⇒強い。自デッキの基礎的な動きに関与しないので自由枠みたいなな扱い。センパイコウハイとの枠の取り合いだけど相手に干渉できないと終盤の負けパターンを回避できない。センパイコウハイでDCE持ってくる動きは強いように見えて前述の通り相手に干渉できなくなりジリ貧。DCE引けない問題はサブポケやデッキ構成で解決すべきであってサポで解決すべきではないと思う。
・オカルトマニア⇒ほぼギルガルド突破用。オカマレック的な動きには使えない(オカマレックのオカマ連打が成立するのはレックの耐久を信頼してのこと。行進は前が死にまくるため余分なサポ撃ってる暇はない)。ごくまれにラフレシアに向かって使う。
・AZ⇒良い言葉ではないが汎用。たまにシェイミ回収して負け筋消す。
・ポスト⇒DCE拾えるのでダート派もいる。個人的にサーチャーに触れる方が価値が高い+もともと初手サポ率シビアなのでポストの方を優先。
・つりざお/なかよしレスキュー/げんきのかけら⇒今回はかけら不採用。ターゲットホイッスルかわせないのと、つりざおでだいたい事足りる。なかよしレスキュー強いけどエリトレやホイッスルとの兼ね合い注意。

■オプション
・バリヤード⇒今回全抜きしました。メタ次第。ガラガラとかオンバーンとか(クロバットとか)。
・クセロシキ⇒タスキとDCE&DDE割り要因だが上述の通りバトル場が死にまくるのでドローに関与しないサポは撃ちづらい。ラティオス型がギラティナとか見るなら入れても良いかな?程度。
・びっくりメガホン⇒擬似サーチ能力のあるミロカロス型のみ採用。引きたいときに引けない問題。
・ターゲットホイッスル⇒同上。

■デッキ

・ドータクン

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
2 シェイミEX
2 ドーミラー
2 ドータクン

4 プラターヌ博士
2 フラダリ
1 エリートトレーナー
1 AZ

4 ハイパーボール
4 バトルサーチャー
4 トレーナーズポスト
4 バトルコンプレッサー
3 次元の谷
3 かるいし
2 ちからのハチマキ
2 すごいつりざお/つりざお1なかよしレスキュー1
1 レベルボール

4 ダブル無色エネルギー
3 鋼エネルギー

 前環境からある。鋼鋼でギルガルドやギラティナを叩けるのが強み。ドータクン1体しか立たなくても、コンプで落とすカード間違えなければチェーン1回+手張り1枚で5体目の行進を確保できるタイミングは来る。
 ハチマキドーミラーでフェアリーラルトス確殺は覚えておいて良いプレイ。ミラーでバチュル殺せないので注意。
 動きが安定していてクセがなく、逆に言えば動きや調整にあまり幅がない。バリヤードやクセロシキは必要なら入れましょう。ギルガルドは周囲の非EXデッキの状況を見て採用していいけど個人的には最終的に抜けるカード。ミラーではかなり強いが。


・ミロカロス

4 バケッチャ
4 バチュル
4 ランプラー
3 ヒンバス
2 ミロカロス
2 シェイミEX

4 プラターヌ
2 フラダリ
1 エリートトレーナー
1 オカルトマニア
1 AZ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 トレーナーズポスト
3 改造ハンマー/改造ハンマー2、ターゲットホイッスル1
2 ちからのハチマキ
2 かるいし
2 次元の谷
2 すごいつりざお/つりざお1なかよしレスキュー1
1 びっくりメガホン

4 ダブル無色エネルギー

 改造ハンマー3が自由枠扱い。コンプからミロカロスで擬似的にサーチもできるので行進デッキの中では珍しく動きに幅がある。
 まあ個人的に、デッキ解説に自由枠とか書いてるレシピは漏れなく調整不足のゴミだと思っているのでこのデッキもその通りかもしれないけど、現実的に改ハン+エリトレで勝率上げられる部分はあるので改ハン2以上で収まってしまっている現状。単純にミロカロスが強くて夜の行進の型の中ではデッキパワーは一番あるかなと感じる。


・ラティオス

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 シェイミEX
2 ラティオスEX

4 プラターヌ博士
2 フラダリ
1 オカルトマニア
1 AZ

4 ハイパーボール
4 バトルサーチャー
4 トレーナーズポスト
4 バトルコンプレッサー
3 ちからのハチマキ
3 次元の谷
2 はかせのてがみ
2 かるいし
2 あなぬけのヒモ
1 すごいつりざお

4 ダブル無色エネルギー
2 超エネルギー

 先攻時に非EXデッキに強い、のでメタにさえ合えば勝率は稼げる。特に対ガラガラやゾロアーク等にも勝ちパターンができるのはえらい。後手や対EXでは他の型よりデッキパワー落ちるので、構築よりもメタ的なデッキ選択タイミングが難しい。


・ゲンガーナンス

4 バケッチャ
4 バチュル
4 ランプラー
3 ソーナンス
2 シェイミEX
2 ゲンガーEX

4 プラターヌ
1 フラダリ
1 エリートトレーナー
1 AZ

4 バトルサーチャー
4 ハイパーボール
4 バトルコンプレッサー
4 トレーナーズポスト
4 次元の谷
3 かるいし
2 ちからのハチマキ
1 すごいつりざお

4 超エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 色物。対メガ進化は2回殴ろう+勝てない相手にも勝とうと思って組んだら紙束っぽくなった。勝率は見た目ほど悪くない。


■なんで勝てない(ように見える)の夜の行進
・国内3大自主大会+公式で優勝暦なし
・そもそもWorldsで何であんなに結果出てたの
⇒EX環境では強かった。ドンファンとゲロゲバット一定数いたけど上手い具合の当たり運+ミラー勝った行進が上位に来たイメージ
・非EX環境(というか対非EX戦)ではサイドレースだけど、エリトレ刺さるのは確かだけどこちらのバトル場も相手があまりリソース掛けなくても死ぬ(たとえば30点アタックとか)ので結果的にサイド面で変わらないことがある。自陣は全部サイド的に人質みたいなものなので、サイドレースひっくり返す手段は限られる(わりとどうしようもなく負けるパターン多い)⇒ラティオス型やターゲットホイッスルが注目された一因。
・実際勝てないの?
⇒ただプレミアステージにけっこういるので勝率そのものは悪くない、というのが個人的な意見。極端に苦手な相手も少ない。ゾロアーク後のメタゲームの動向次第なのでは……?という無責任。
まあ当たり前のことしか書いてません。
 1週間前なので遅延レポすぎますが、タイトルの通りです。書く時間がなかっただけです。
 デッキは白レック(1週目)とラフレシア(2、3週目)でした。
 白レックでの1週目は、相性有利なバニシングストライクに負けというダメすぎる結果(スカイフィールド引き込めずお守りMM2完成)で、
 2週目はラフレシアルギアギラティナ使ったらカバルドンに遭遇し、改ハンからレジストデザート軍団に無双されて攻撃通らず無事に死亡。鬼ですか。
 3週目はプレミア途中に時間切れです。

 名古屋には出られないため、僕のバトフェスは終了です。
 が、コーヤくんの応援(3位おめでとうございます!)あり、他の人との交流あり、とても楽しい大会でした。
 特に、アフターに誘っていただいたドラゴラーさん始め、同席いただいた有栖川さん、B3さん、Nムラーさん、風車さん、ありがとうございました。

 とにもかくにも、使った白レックは以下。


3 レックウザEX(XYD)
3 MレックウザEX(XY6)
4 シェイミEX
2 フーパEX
2 イベルタル(Y30)
1 チルット
1 チルタリス

2 オカルトマニア
1 プラターヌ博士
1 フラダリ
1 AZ
1 ジャッジマン

4 ハイパーボール
4 バトルサーチャー
4 スカイフィールド
4 トレーナーズポスト
3 レックウザソウルリンク
3 メガターボ
2 ダートじてんしゃ
2 かるいし
2 バトルコンプレッサー
2 すごいつりざお

4 ダブル無色エネルギー
4 悪エネルギー


 いわゆるオカマレックです。参考はこのへん(ttp://www.arollofthedice.net/finally-past-top-8-the-regionals-experience-of-no-juniper-no-testing-and-no-breaks/)とか。元記事はExpandedですが。
 レシピだけ見るとわかりにくいのですが、動きはコンボかロックデッキです。
(元記事でも、このデッキはコンボデッキといわれています。全デッキが1ターン目から動いてくるExpandedらしいといえばらしいのですが)
 このデッキの基本は、
・初ターンに3エネレックを作る。
・初ターンにオカルトマニアかジャッジマンを撃つ。
・後はサーチャーからオカルトマニアなりを連打しながら殴り続ける。
 という動き方をします。
 先手ならロック系のサポが撃てて、後手ならすぐ殴れるという、先手でも後手でも強いのが大きな魅力のデッキです。

 元はつりざお1だったのが、当日朝にお会いしたかえでさんやkiraさんのお話を聞いてつりざお2に。これは間違いなく正解でした。
 チルタリスは結局戻しましたが、通常白レックでなくこの形のレックなら、別になくても良いのでは、という感じでまだ結論出ていない部分です。

 そもそもなぜオカマレックとラフレシアを使ったか、ですが、
 答えは簡単で、ハメ殺しパターンを持っているデッキだからです。
 メタがある程度きれいに回ってしまうと、結局は長いトーナメントでは相性負けがどこかで出てしまうので、そういう大会ではいっそブン回り系orハメ殺し系デッキで出たほうが良いのでは、というのは、ポケカ以外でもよく言われることです(正しいかはともかく)。第三候補はホルビーヘルガーでした。
 まあ、オカマレックに関しては、他デッキよりも完成度高く組めたから、というのもあります。
 他にも書きたいことはいっぱいあるのですが、なかなか時間が取れないのがつらいところですね。

 今後ですが、バトフェス名古屋は出ないので、
 12月12日:関ジェネ杯
 12月13日:金ギャラ杯
 の連戦を検討中です。
 新弾直後のタイミングというのもあって、いろいろ面白そうなので楽しみです。

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