【コラム】ポケカの英語記事を読むための用語・スラング集
2013年11月9日コメント (4) このブログでは定期的に英語記事の翻訳をしていますが、ポケカの英語記事は基本的にカード名やポケモン名が入り乱れているだけともいえます。
そのため、簡単な英語の知識さえあれば、けっこう拾い読みだけで内容を把握することができます(なので翻訳の需要って実はあんまりないわけです)。
ただ、その際にちょっと困るのが、いわゆるスラングの存在です。
日本のポケカ界にも略語やスラングはたくさん存在します(たとえばドロソとか)が、海外ポケカ界にももちろん多くあり、初見ではなかなか意味がわかりません。
いざ読み始めると、「OHKOって何?」のような疑問は必ず出てしまいます。
今回は、英語記事を覗いてみたときによく出てくる略語やスラングの意味を集めてみました。
参考にしてください……とまでは言えないのですが、こんなものがあるのか、程度に見ていただければと思います。
もちろん、海外記事を読む際に役立てていただければ何より幸いです。
カード名やデッキ名、カード上の表記は原則として省きました。また、カタカナで何となく意味がわかるもの(metagameやplaytestなど)も基本的に載せませんでした。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
attack:
直訳は「攻撃」ですが、ポケカではワザのことです。攻撃のイメージに反し、ダメージを与えないワザでもこの言葉が使われます。
auto-loss:
自動的な負け。つまりほぼ勝てないマッチアップのこと。逆はauto-win。TCG全般でしばしば使われる言葉です。
BDIF:
環境最強デッキ、トップメタデッキのこと。"best deck in format"の略です。
bench sitter:
いわゆる置物。強いとくせいを持っていたりして、ベンチに置いておかれるカードのことです。
BO3:
"best of three"の略で、3ゲーム勝負のこと。2ゲームを取った方の勝ちです。まれに1ゲーム勝負のことを"BO1"とも略記します。
come back:
対戦レポでこの単語が出てきたら、意味はだいたいの場合、不利な状況から巻き返すことです。
competitive:
直訳っぽい意味は「競技寄りの」。カジュアルの逆のような感じです。"competitive player"とあれば、いわゆる日本でいうガチプレイヤーのことを指しますが、そこまで侮蔑的な意味はありません。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
consistency:
直訳は「一貫性」なのですが、デッキについて使われているときは、日本語で言うところの「安定性」に近い意味です。"consistent"ならば「安定している/安定した」となります。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
copy:
直訳はもちろん「コピー」ですが、単位としてもときどき出てきます。たとえば"four copies of catcher"ときたら、意味は「キャッチャー4枚」です。
donk:
何もできないままゲームがすぐ終わることで、多くの場合1キルのこと。だいたいはそれで負けた側が使います。
flip:
コインまたはダイスを振ること。最近は日本でもおなじみになりつつある言葉です。"heads"が表で"tails"が裏で、慣用的に複数形になるようです。ダイスの場合は偶数が表として扱われます。
good game:
負けた側が勝った側にかける決まり文句で、「お疲れ」ぐらいの意味でしょうか。略称は"GG"。対戦ゲーム全般でよく使われる言葉です。
hype:
過大評価、過剰な浮かれ騒ぎのこと。新弾発売直後など、一部のカードやデッキが大げさな話題になっている状態などを指して使われます。
list:
デッキレシピのこと。海外ではデッキ内容を書くのに"recipe"という語はまず使われず、ほとんどが"deck list"または単に"list"です。
Nationals:
国別選手権大会。だいたいの場合アメリカ大会。略称は"Nats"。他にも大会の種類ごとに略称が色々あるのですが、大会の種類を全部把握するのは面倒なので、別段覚えなくてもいいとは思います……。
OHKO:
一撃で相手ポケモンを倒すこと。"one-hit knockout"の略です。ポケカ限定の用語ではないようですが、対戦レポートではよく出てくる言葉です。過去形または受身形では、"OHKOed"や"OHKO’d"と書かれます。
prize:
サイドのこと。名詞でも動詞でも使われます。動詞の場合はサイド落ちの意味になり、受身形で用いられることがとても多いです。たとえば"My 4th catcher was prized."とあれば、「4枚目のキャッチャーがサイド落ちしていた」という意味になります。
rogue:
メタ外の地雷デッキのことで、たいてい"rogue deck"の形で使われます。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
run:
レポートやデッキについての話でこの語が出てきたら、意味は「~を使っている/~をデッキに入れている」。TCG全般で使用頻度の高い使い方です。
scoop:
投了すること。直訳は「すくい上げる」ですが、投了したプレイヤーは投了の意思表示として場のカードをすくい上げてまとめることから、この言葉が投了の意味で使われます。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。ちなみに原則として日本のポケカでは投了は認められていません。
season:
海外ポケカの1シーズンは、世界大会直後に新環境のローテーションが実施されてから、次の世界大会までになります。
set up:
序盤に場を展開すること。または、進化ポケモンを立てること。カタカナ語のイメージからコンボデッキの組み立ての意味と思いがちですが(もちろんその意味は強いのですが)、コンボ、ビートどちらでも使われます。
splash:
いわゆるタッチカードのこと。あるいは、カードをタッチすること。日本語で言う「~枚挿し」のようなニュアンスです。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
stalling:
時間稼ぎ、遅延行為のこと。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
tech:
いわゆる「テク」なのですが、デッキの細かい部分で特徴を出すこと。またはその特徴のこと。ギミックやタッチカードの意味で用いられます。最近の例では、Plasmaでの"Life Dew tech"、つまりいのちのしずく入りプラズマのような形で使われました。
theorymon:
おもにゲームの方で使われる言葉で、ポケモンのデータや各数値を基に対戦の戦略を練ること。ただしカードでも、メタ読みの意味で使われることもあります。
tier:
デッキがメタゲーム内のどのあたりの位置にあるかを示す言葉で、"tier 1"ならばトップメタ、"tier 2"ならばその下あるいは対抗デッキ、といったイメージです。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
top cut:
予選ラウンドを突破すること。使用頻度のかなり高い言葉で、某海外サイト名の元ネタでもあります。動詞の"make"と一緒になると、"cut"だけでこの意味として使われることもあります。
tournament:
英語では大会全般を指します。日本語でいう負けたら終わりのトーナメントは、英語では"single elimination"(シングルエリミネーション)という方式です。
TPCi:
"The Pokemon Company International"のこと。要するに株ポケ。
variant:
その前にデッキ名やカード名がついて、「○○派生」のこと。たいてい複数形になります。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
このほか適宜追加していこうと思います。
質問意見等々あれば、答えられる限りお答えしようと思います。
最後に、海外の戦略系有名サイトってどんなのがあるの、という紹介です。
このブログでも何度も名前が出てきているのですが、基本的には3つだけ知っておけば、戦略系はだいたい追えます。
・60cards(ttp://60cards.net/)
・SixPrizes(ttp://www.sixprizes.com/)
・The Top Cut(ttp://thetopcut.net/)
ちなみに、ゲーム含めたニュース系にはPokeBeach(ttp://pokebeach.com/)という最大手があります。
そのため、簡単な英語の知識さえあれば、けっこう拾い読みだけで内容を把握することができます(なので翻訳の需要って実はあんまりないわけです)。
ただ、その際にちょっと困るのが、いわゆるスラングの存在です。
日本のポケカ界にも略語やスラングはたくさん存在します(たとえばドロソとか)が、海外ポケカ界にももちろん多くあり、初見ではなかなか意味がわかりません。
いざ読み始めると、「OHKOって何?」のような疑問は必ず出てしまいます。
今回は、英語記事を覗いてみたときによく出てくる略語やスラングの意味を集めてみました。
参考にしてください……とまでは言えないのですが、こんなものがあるのか、程度に見ていただければと思います。
もちろん、海外記事を読む際に役立てていただければ何より幸いです。
カード名やデッキ名、カード上の表記は原則として省きました。また、カタカナで何となく意味がわかるもの(metagameやplaytestなど)も基本的に載せませんでした。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
attack:
直訳は「攻撃」ですが、ポケカではワザのことです。攻撃のイメージに反し、ダメージを与えないワザでもこの言葉が使われます。
auto-loss:
自動的な負け。つまりほぼ勝てないマッチアップのこと。逆はauto-win。TCG全般でしばしば使われる言葉です。
BDIF:
環境最強デッキ、トップメタデッキのこと。"best deck in format"の略です。
bench sitter:
いわゆる置物。強いとくせいを持っていたりして、ベンチに置いておかれるカードのことです。
BO3:
"best of three"の略で、3ゲーム勝負のこと。2ゲームを取った方の勝ちです。まれに1ゲーム勝負のことを"BO1"とも略記します。
come back:
対戦レポでこの単語が出てきたら、意味はだいたいの場合、不利な状況から巻き返すことです。
competitive:
直訳っぽい意味は「競技寄りの」。カジュアルの逆のような感じです。"competitive player"とあれば、いわゆる日本でいうガチプレイヤーのことを指しますが、そこまで侮蔑的な意味はありません。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
consistency:
直訳は「一貫性」なのですが、デッキについて使われているときは、日本語で言うところの「安定性」に近い意味です。"consistent"ならば「安定している/安定した」となります。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
copy:
直訳はもちろん「コピー」ですが、単位としてもときどき出てきます。たとえば"four copies of catcher"ときたら、意味は「キャッチャー4枚」です。
donk:
何もできないままゲームがすぐ終わることで、多くの場合1キルのこと。だいたいはそれで負けた側が使います。
flip:
コインまたはダイスを振ること。最近は日本でもおなじみになりつつある言葉です。"heads"が表で"tails"が裏で、慣用的に複数形になるようです。ダイスの場合は偶数が表として扱われます。
good game:
負けた側が勝った側にかける決まり文句で、「お疲れ」ぐらいの意味でしょうか。略称は"GG"。対戦ゲーム全般でよく使われる言葉です。
hype:
過大評価、過剰な浮かれ騒ぎのこと。新弾発売直後など、一部のカードやデッキが大げさな話題になっている状態などを指して使われます。
list:
デッキレシピのこと。海外ではデッキ内容を書くのに"recipe"という語はまず使われず、ほとんどが"deck list"または単に"list"です。
Nationals:
国別選手権大会。だいたいの場合アメリカ大会。略称は"Nats"。他にも大会の種類ごとに略称が色々あるのですが、大会の種類を全部把握するのは面倒なので、別段覚えなくてもいいとは思います……。
OHKO:
一撃で相手ポケモンを倒すこと。"one-hit knockout"の略です。ポケカ限定の用語ではないようですが、対戦レポートではよく出てくる言葉です。過去形または受身形では、"OHKOed"や"OHKO’d"と書かれます。
prize:
サイドのこと。名詞でも動詞でも使われます。動詞の場合はサイド落ちの意味になり、受身形で用いられることがとても多いです。たとえば"My 4th catcher was prized."とあれば、「4枚目のキャッチャーがサイド落ちしていた」という意味になります。
rogue:
メタ外の地雷デッキのことで、たいてい"rogue deck"の形で使われます。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
run:
レポートやデッキについての話でこの語が出てきたら、意味は「~を使っている/~をデッキに入れている」。TCG全般で使用頻度の高い使い方です。
scoop:
投了すること。直訳は「すくい上げる」ですが、投了したプレイヤーは投了の意思表示として場のカードをすくい上げてまとめることから、この言葉が投了の意味で使われます。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。ちなみに原則として日本のポケカでは投了は認められていません。
season:
海外ポケカの1シーズンは、世界大会直後に新環境のローテーションが実施されてから、次の世界大会までになります。
set up:
序盤に場を展開すること。または、進化ポケモンを立てること。カタカナ語のイメージからコンボデッキの組み立ての意味と思いがちですが(もちろんその意味は強いのですが)、コンボ、ビートどちらでも使われます。
splash:
いわゆるタッチカードのこと。あるいは、カードをタッチすること。日本語で言う「~枚挿し」のようなニュアンスです。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
stalling:
時間稼ぎ、遅延行為のこと。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
tech:
いわゆる「テク」なのですが、デッキの細かい部分で特徴を出すこと。またはその特徴のこと。ギミックやタッチカードの意味で用いられます。最近の例では、Plasmaでの"Life Dew tech"、つまりいのちのしずく入りプラズマのような形で使われました。
theorymon:
おもにゲームの方で使われる言葉で、ポケモンのデータや各数値を基に対戦の戦略を練ること。ただしカードでも、メタ読みの意味で使われることもあります。
tier:
デッキがメタゲーム内のどのあたりの位置にあるかを示す言葉で、"tier 1"ならばトップメタ、"tier 2"ならばその下あるいは対抗デッキ、といったイメージです。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
top cut:
予選ラウンドを突破すること。使用頻度のかなり高い言葉で、某海外サイト名の元ネタでもあります。動詞の"make"と一緒になると、"cut"だけでこの意味として使われることもあります。
tournament:
英語では大会全般を指します。日本語でいう負けたら終わりのトーナメントは、英語では"single elimination"(シングルエリミネーション)という方式です。
TPCi:
"The Pokemon Company International"のこと。要するに株ポケ。
variant:
その前にデッキ名やカード名がついて、「○○派生」のこと。たいてい複数形になります。TCG全般で使用頻度の高い言葉です。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
このほか適宜追加していこうと思います。
質問意見等々あれば、答えられる限りお答えしようと思います。
最後に、海外の戦略系有名サイトってどんなのがあるの、という紹介です。
このブログでも何度も名前が出てきているのですが、基本的には3つだけ知っておけば、戦略系はだいたい追えます。
・60cards(ttp://60cards.net/)
・SixPrizes(ttp://www.sixprizes.com/)
・The Top Cut(ttp://thetopcut.net/)
ちなみに、ゲーム含めたニュース系にはPokeBeach(ttp://pokebeach.com/)という最大手があります。