最近はポケカ界(の一部?)にもMtG熱が来ているようです。
 10年前に始めて、今でも結果だけは追い続けてるMtGプレイヤーの末端の末端に位置する僕ですが、周囲のMtG熱にそわそわしてこんなエントリを作ってみました。

 内容はタイトルの通りです。
 MtGの基礎知識さえあれば(あるいは無くても)読めて、かつポケカプレイヤーにも絶対にためになる海外記事の、その翻訳を集めてみました。
 一応、どれも超がつくほどの有名な古典的記事(のはず)です。
 そして、どれも比較的短め(重要)です。

 それぞれ内容紹介と、記事の訳文のURLを載せてあります。
 URLは無許可で貼ってあるので、知らぬ間に消えているかもしれませんw

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

1.『どちらがビートダウンか?』

 古典中の古典にして、おそらく最も有名な記事。プレイの方針を決めるものは何か? どうプレイすべきか? 訳文として貼った方の翻訳もすばらしいので必読です。

ttp://regiant.diarynote.jp/201107161651198667/


2.『ティンカーデッキへの探求』

 同じく古典中の古典。どうでもいいですが、僕に一番影響を与えた記事ですwいわゆる分析記事が好きな人なら、間違いなくのめり込むでしょう。

ttp://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,ja


3.『テンポとあなた』

 アドバンテージについての古典的記事は多くあるのですが、それら優れた記事の中で、日本語で読めるものを。同種の記事の中でも、群を抜いてわかりやすいです。

ttp://blog.livedoor.jp/sideboard_online/archives/50007670.html


4.『戦略と戦術』

 難解なテーマですが、わかりやすく、そこまで長くない記事にまとまっています。ゲームプランと目標の重要性について。実は今回紹介する記事の中では一番新しいです。訳文も非常に良質です。

ttp://radish.diarynote.jp/201210202225386026/


5.『開墾と基本ターン』

 今回の5本の中では一番難しいです。が、この記事で出てくる「基本ターン」の概念は本当に本当に重要です。昔のカードの知識も少し必要ですが、ぜひひとつ上の記事と併せて読んでみてください。

ttp://web.archive.org/web/20080706121845/http://braingeyser.at.infoseek.co.jp/04/0803.html


番外編:『Inside the CFB』――世界最強チームの調整の裏側

 戦術記事じゃないので番外編ですが、かつて日本語公式で連載されていたコラムより。強いチーム調整ってこんな感じなのか、というお話。単純に読み物としても面白いです。

mtg-jp.com/reading/variety/003989/


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 以上になります。いかがだったでしょうか。
 ルールが違う以上、直接的に当てはまるものばかりではないですが、プレイの仕方や考え方は、共通するものが多くあると思います。
 大会前の慌しい時期ですが、何かひとつでも参考になれば幸いです。
 久々に惨敗ブロガーに戻りました。
 デッキリストは前回のとほぼ同じなので省略。

 今回は公式大会同様の形式だったのですが、初戦でミュウEXのワザのコピー先を間違えるという酷すぎるプレイミスをして敗戦。
 そこで集中力がふっつり切れて、そのままズルズルと予選の闇に飲まれました。プレイ内容も結果もあまりに酷すぎて、昼前後はテンションが最底辺でした。

 個人的には今の公式大会の形式はものすごく苦手なのですが……それは単なる言い訳ですね。
 デッキ的にもどのみち勝てなかったので、この結果は妥当なところです。気を取り直してデッキを組み直します。

 次のポケカ予定はそのままGWの名古屋大会になると思います。
 情報収集も兼ねられる29日のみらチャン杯は非常に魅力的ですが、交通費が万単位でぶっ飛ぶので、5月の遠征行脚を考えるとお財布の紐を見てしまいます。

 内容の無さすぎる日記で申し訳ないですが、結果も晒すデッキも無いとなるとこんなものです。
 いくつかネタ自体は考えているので、うまく更新の時間が取れるようにします。
 どうも、関西在住チーム北海道の弱い方です(挨拶)。
 というわけで例によって決勝トナメ1没勢でした。
 デッキは以下。

4 ボクレー
3 オーロット
3 チョボマキ
3 アギルダー
3 シェイミEX
1 ジラーチEX
1 ミュウEX
1 ガマゲロゲEX

2 ミツル
1 アララギ博士
1 N
1 アクロマ
1 フレア団のしたっぱ
1 クセロシキ
1 フラダリの奥の手
1 フラダリ

4 トレーナーズポスト
4 ハイパーボール
2 レベルボール
3 バトルサーチャー
3 クラッシュハンマー
2 改造ハンマー
2 ヘッドノイザー
3 かるいし
2 ちからのハチマキ
1 ポケモンいれかえ
1 スカイフィールド
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー


 予選はレックシェイミ→ライチュウシェイミ→レックチルタ→ゲロゲシェイミ→ランドチャーレムと踏んで○○○×○で抜け。4戦目はレオンさんに完封されました。レオンさんのゲロゲシェイミは本当に良いデッキです。
 そして決勝トナメは1回戦目でレックシェイミに当たり、勝ちゲーを時間切れで落とすw相手がターンエンドしてくれれば勝てていた試合なのですが、こちらの時間管理が下手すぎました。

 デッキはアギロットとエネ破壊オーロットシェイミのハイブリッドを目指した形です。
 が、それは結果的な話であって、実際は、アギロットにありがちな攻撃が止まるという欠点を、エネ破壊+スカイリターン+オーロットで補ったようなイメージです。
 相手がゲロゲ以外のデッキなら先1オーロットが強すぎるので、予選はそれだけで勝ったゲームもいくつかあります。
 あとは相手の動きに応じて、エネ破壊オーロットシェイミの動きと、アギロットの動きを使い分ける感じです。

 エネ破壊の3:2:2という枚数は、海外のゲロゲで採用されてることの多い配分をそのままパクりました。7枚しか枠がなかったので、最低限度ぎりぎりの枚数になっています。

 スカイリターンとエネ破壊を連打するゲームも多いですが、グラードン、ライチュウ、ガブチル、ゲロゲといった、アギルダーが効く相手(オーロットシェイミだけではキツい相手)なら、盤面を見ながらアギルダーで殴っていきます。大多数のメタ内デッキに互角以上に戦えるはずです。

 急造気味の割にはうまく組めたと思っていたのですが、直前調整になってしまったので、レシピよりもプレイングの細部が全然練りきれていませんでした。スペック自体は高いデッキだと思います。

 関ジェネ運営チームの方々、今回も楽しい大会をありがとうございました。
 次の予定は、19日のブラックサンダー杯さんにお邪魔する予定です。
 ポケカモチベだけはあるのですが、本番用デッキはまだまだ決まりませんね。
 すでに一部では話題になっていますが、海外の大手ポケカ情報サイト、The Top Cutの閉鎖がアナウンスされています。このブログでもたびたび扱ってきたサイトだったので、このアナウンスは素直に驚きでした。

ttp://thetopcut.net/2015/03/30/announcement-the-top-cut-shutting-down/

 理由は、実質的な管理人だったKyleの就職だそうです。が、その就職先が何とTPCi、つまり海外の株ポケということで、今後は競技レベルでの大会参加や情報発信ができなくなるため、ということが上記リンク先では述べられています。

 動画配信や大会結果集計等々、かなり先進的なことをやってきていたサイトだったので、閉鎖は残念ではあります。ただ、Kyle自身、好きだったポケモンに仕事で関われるのがとてもうれしいと同リンク先で言っていますし、この決断と発表については、心から祝福したいと思います。


 さて、そんな発表に比べたら極めてどうでもいい僕の今後の予定ですが、とりあえず社会の闇に飲まれてポケセンバトルは出られないので、僕の権利戦は終了です。権利は計2枚、大阪と北海道で出してあります。
 そして12日は関ジェネ杯さんに参加予定です。個人的にはメタが固まっている方がやる気が出るタイプなので、今のモチベーションはそこそこあります。あとは強いデッキが組めることを祈るばかりです。
 久しぶりに関ジェネさんに参加させていただきました。
 これまで関ジェネさんに出るたび3勝2敗惨敗勢だったので、とりあえず結果を出せてよかったです。

 デッキはゲロゲムシャーナ。実は新弾が1枚も入っていないのですが、単に入るカードがなかったからです。

4 ガマゲロゲEX
3 ムンナ
3 ムシャーナ
2 ジラーチEX
1 ケルディオEX

4 アララギ博士
2 フラダリ
1 フウロ
1 フレア団のしたっぱ
1 クセロシキ
1 ポケモンセンターのお姉さん
1 フラダリの奥の手

4 ダートじてんしゃ
4 どくさいみん光線
4 バトルサーチャー
4 クラッシュハンマー
3 ちからのハチマキ
3 ハイパーボール
3 かるいし
3 ヘッドノイザー
2 タチワキシティジム
1 まんたんのくすり
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー

 関ジェネさんは予選と決勝でデッキチェンジありなので、予選段階ではまんたんのくすり→プリズムエネ、したっぱ→クセロシキ2枚目でした。
 予選では対サーナイト用にプリズムエネを入れていて、決勝トナメはサーナイトがいなかったのでデッキパワー上げるためにまんたんに戻したのですが、最初からまんたんで良かったと思います。ゲロゲのまんたんは本当に強いです。

 以下駄文が続くので、レシピだけ見たい方はここまでで戻るのが吉だと思います。

 XY5環境の総決算的な立ち位置のゲロゲムシャーナ(ゲロリーム)ですが、XY5までだと、だいたいどのデッキにも4~6割くらいの勝率で戦えるデッキという感じでした(ビクティニ等々のオプションの有無でそのあたりは微妙に左右されますが)。

 ただ、今回XY6環境の初動に際してゲロゲムシャーナを投入した理由は、XY6デッキへのアンチという立ち位置からです。

 環境初動の読みは、ベタですが、ひとまず2パターンのシェイミソリティアデッキでした。

・MレックEXまたはルギアEXの速度型
・オーロットを始めとするスカイリターンロック型

 前日までの調整段階での話になりますが、速度型のデッキは前評判通りとにかく速く、対EXで無類の強さを誇っていたMサナでも、レックシェイミの速度に対抗するのは無理だというのが第一印象でした。イベルでさえも、単純な打点勝負だとちょっと勝ち目が無いというレベルです。
 同じく速度に特化したルギアも、シェイミ2体狩ってイージーウィンしたり、対レック用に作られたであろう非EXデッキ連中を壊滅させられるので、見ため以上に対応範囲のあるデッキでした。
 これらシェイミソリティアを調整していると、誇張でも何でもなく、XY5環境は終わったんだな、というのが明確に感じられました。

 一方のスカイリターンロックは、ひとまずミツルオーロットメインで考えていたのですが、シェイミを得たことで先1オーロット成功率がかなりのものになっていました。体感的には、イベルアーケの先1アーケよりは相当に立てやすい、という感じです。
 あとはシェイミを回しながら適当にゲームを終わらせるだけです。たとえばエネ破壊は、グッズや特殊エネ依存のレックにもルギアにも効くので、ミツルオーロット型はだいたいそれだろうと考えていました。

 このあたりで調整は時間切れになりました。
 ほかのミツル系デッキ(ネイティオetc)は、きちんとした形のが投入されるのは来週のみらチャンあたり(参加者層的にも)だろう、と考えていて、ひとまず深く対策は考えませんでした。

 んで、ゲロゲムシャーナです。

 まず対シェイミ速攻型ですが、これに関しては端的にグッズロックと特殊エネ破壊が効くということもあり、調整段階まででだいたい勝率5~6割は取れていました。
 レックシェイミはタッチビリジオン(+リーフィア)で試していたのですが、調整後半になると、ビリジで殴るならハイパーからきちんとビリジオンを引いて草エネを貼りつつ前の逃げるエネ等を確保できるかの問題、あるいはレックで殴るなら干渉されない1ターン目にバカエネレック用意できるかの問題、またノイザーケアでビリジオンにソウルリンクを貼る等の不毛なプレイが出始めて、だんだん細部は面倒くさくなって(ついでに時間もなくて)途中で調整を切り上げました。

 対オーロットスカイリターンに関しては、結果的に、フラダリ、クセロシキ、ジラーチを擁するゲロゲのほうがロック合戦で優位に立ちやすいという感想でした。
 一度どこかでフラダリでロックを外してしまえばゲロゲなら好き放題できることや、オーロットにクセロシキを当ててかるいしを剥がすと(または後ろのケルディオのかるいしを剥がすと)オーロット側の手が停まるので、そこで戦況が傾く場面が多々ありました。
 オーロット側の優位性はロックの速度ですが、結果的にサポーターからゲロゲにひっくり返される、ということが多く、自分の中ではゲロゲ側有利で結論付けました。
 余談ですが、予選段階でクセロシキを2投していたのは、対オーロットシェイミが理由のひとつです。

 あとは、発売日直後ということで、XY5からの既存デッキが結構な数いるだろう、という読みでした。それらに関してはゲロゲムシャーナで問題なく戦えるので、使用デッキに関しては、現状では出来る限りの選択をしたかな、と思います。

 大会では、予選でガブチル→レックシェイミ→ランドヨノワ→ゲロゲムシャーナ→ナンスクロバと踏んで×○○○○で予選抜け。
 決勝トナメはフレフワンバレット→オーロットシェイミ→ガブチル→イベダークで○○×○で3位でした。
 実はこの日の2敗は同じガブチルです。予選ではこっちが4ターンエネ引かない酷いゲームだったので、勝ち負け以前の単純な相性自体は悪くないと思っていたのですが、準決勝ではお互い動いている状態で押し負け。見ていたかえでさん曰く、ガブと切り合うよりチルタをロックしにいくべきではないか、とのことで、確かにそれだとどこかでハンマー当たれば盤面で勝てるので、結果的にリソース切らしにいくならそちらが正解だったと思います。まだまだですね。

 この先メタゲームがどう動くのか非常に楽しみです。これがレックウザメガバトルの、ひいてはWCSの環境になるのかと思うと、期待と不安でいっぱいですね。

 そしてこのたぐいの長い駄文も、結果がある程度出ていれば多少読んでもらえるので良いですね、惨敗の戯言にならず。

 余談ですが、レックシェイミ対ゲロゲは、きちんと調整を続けているとレックの側に相性が傾くと思います。いまさらですが。
 今週14日には新弾発売、そして15日には、久しぶりに関ジェネ杯さんに参加させていただきます。
 ただもちろん14日には権利戦もあったりで、一体いつ新弾のデッキを組めばいいのか、なかなか悩ましいところです。

 一昨日の月曜も権利戦だったのですが、トイコンプ茨木店に行ったら定員で受付終了。まあ定員を作る場合に抽選制と先着制のどちらが公平なのかは難しいところですが、当日0回戦敗退の悲しみを初めて体感しました。

 使う予定だったデッキだけ載せておきます。

3 ガマゲロゲEX
3 シュシュプ
2 フレフワン
2 カラマネロEX
1 ケルディオEX
2 ジラーチEX
1 ビクティニEX
1 イベルタルEX

4 アララギ博士
3 N
1 フラダリ
1 クセロシキ
1 フラダリの奥の手

4 バトルサーチャー
4 どくさいみん光線
4 かるいし
3 まんたんのくすり
3 ハイパーボール
1 レベルボール
2 ちからのハチマキ
2 タチワキシティジム
1 パソコン通信

4 プリズムエネルギー
4 ダブル無色エネルギー
3 フェアリーエネルギー

 もともと先月と今月の金ギャラのときも候補デッキだったのですが、それぞれゲロリームとよるのこうしんを使ったのでこっちはお蔵入りになった、という経緯があります(結果的にそれで正解だった)。
 本来は今のメタに合わせて(というよりは相手のゲロゲとケルディオに対応して)ビリジオンEXをどこかにねじ込むべきなのですが、まずはわからん殺し前提なので、とりあえず入れない版を用意していました。
 カラマネロはデッキの生命線なので2投。レシピからは見えにくいですが、初手に引くとかなり強いです。
 動きはあまり安定しないのですが、ハマったときの強さがシャレにならないので、調整段階では結構お気に入りでした。

 ついでにゲロリームもちょっとだけアップデートしていました。

4 ガマゲロゲEX
4 ペロッパフ
4 ペロリーム
2 ジラーチEX
1 ビクティニEX

4 アララギ博士
2 フラダリ
1 N
1 クセロシキ
1 ポケモンセンターのお姉さん
1 フラダリの奥の手

4 ダートじてんしゃ
4 どくさいみん光線
4 バトルサーチャー
3 まんたんのくすり
3 ちからのハチマキ
2 ハイパーボール
2 レベルボール
2 タチワキシティジム
2 かるいし
1 ポケモンいれかえ
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー
3 プリズムエネルギー

 最初からプリズムエネ入れとけよ、という話です。改ハン&クセロシキ回避とギルガルドに打点当たるという理由で水エネにしていたのですが、多色エネのほうがメリット面で上回るのは明らかです。
 特にジラーチで殴れるようになったのは、大きな変更点でした(それは上のゲロゲカラマネロでも言えます)。
 対フェアリーではエネ貼る猶予がもらえることが多いので、ヒプノストライク+ハチマキ毒タチワキで190まで見れるのは、デッキ相性の改善に微妙ながら貢献していました。
 あとは対ビール用にフラダリを増やした以外は変更点はありません。ゲロリームに関しては(少なくとも回復型は)これが自分の中での結論です。

 ただ、ここ最近の話題は完全にゲロゲムシャーナですね。
 ベースとなるデッキの動きは変わらず、かるいしケルディオとムンナの眠りで攻撃をバックアップという動きはかなり強いと思います。
 正直、というか当然、ゲロゲムシャーナの方が良いデッキだと思います。ゲロリームが出てゲロゲムシャーナになりそれが多様化し、というのは、デッキの改良過程を見ているようでもあり面白いです。

 僕の知るかぎり、DNでもお二人の方(CHANGさんとぶるーさん)がデッキをアップされていて、とても参考になります。
http://darkcharizard40.diarynote.jp/201503090946182243/(CHANGさん)
http://blue1215zako.diarynote.jp/201503102158219082/(ぶるーさん)

 現状の情報を見る限りは、XY6環境の初動は、レックを始めとしたグッズ+エネ加速系デッキ対エネ破壊型ゲロゲになりそうな予感がしているので、環境末期ではありますが、ゲロゲ系の情報は追っておいて損はないのかな、と思います。
 今月も金ギャラ杯さんに参加させていただきました。
 朝の電車を乗り過ごすという超絶プレミにより懺悔勢の一員としての出場でしたが、決勝トナメ1回戦で初手事故により終了。遅刻のバチがあたったのでしょう。ただ電車の話はウケてて良かったですw

 デッキはよるのこうしんタッチエンペルト。前々回エントリでちらっと触れたのですが、ブースターエンペルトとよるのこうしんエンペルトは先日のRegionalsで結果を残したことで、海外サイトで記事がいくつか上がっていて、向こうではちょっとした話題になっているようです。
 今回はそのあたりのレシピをほぼほぼパクって出場してみました。本来は来週の新弾初動のレック狩りに投入しようと思っていたのですが。

4 バチュル
4 バケッチャ
4 ランプラー
3 ミュウEX
1 バリヤード
1 ジラーチEX
1 ガマゲロゲEX
1 エンペルト

4 アララギ博士
2 N
2 フラダリ
1 アオギリの切り札

4 ダートじてんしゃ
4 バトルコンプレッサー
4 バトルサーチャー
3 ハイパーボール
3 次元の谷
2 しんかのきせき
1 ちからのハチマキ
1 シルバーバングル
1 あなぬけのヒモ
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー
3 水エネルギー
1 ブレンドエネルギー水雷闘鋼

 実戦はイベルダークナッシー→レックビールライボ→イベルダークアブソル→ドータクン→Wギギギと踏んで○○○×○で予選抜け。負けは毒タチワキ先攻1キル。
 そして決勝1回戦で、クロバナンスM2に初手ドロソなしからのボロ負け。ふつうにやっても相性キツすぎますが……。
 元々結果を残しているデッキ(のだいたいコピー)なので、動き自体は良かったです。ボール多投しなくて良いんだとか、しんかのきせき(かたいおまもり)が意外に強いとか、調整段階から色々と発見があったデッキでした。

 大阪での権利戦を蹴飛ばしての金ギャラでしたが、たくさんネタがあって楽しい大会でしたw運営チームの方々、ありがとうございました。機会があれば是非また遊びに来たいと思います。
3月3日イエサブ京都:3-1サイド差4位(ゲロリーム)何しに行ったのかわからない。
3月5日ジャックポット豊新:1回戦負け(プラズマ)シビビール3体並んだ相手に奥の手2回エネ縛り+NからのGブースターみたいな勝ち筋が30分で終わるわけなく悲しみの時間切れ負け。あと1ターンは来ない。

大阪ではまだゲロリーム使ってなかったのだから、素直にゲロリーム投入すべきだった。デッキ選択ミス。
プラズマ強いとは思うけど、現環境でフェアな殴り合いデッキを使うメリットが見出せないので難しいところ。

余談ですが、基本的に店舗大会に出たら出来る限りシングル買ったりしてお店にお金落とすようにしてるのですが、権利戦だと人数多くてお店側もバタバタしていて、シングル購入のタイミングも無かったりで何とももどかしいですね。
 先週末(2/28-3/1)、アメリカではXY5が使用可能になってから初のRegionalsがフロリダで開催されました。
 海外と日本では、スタンダードレギュで使えるエキスパンションの幅が違うものの(海外スタンはBW6-XY5)、環境的にはほぼ追いついたと言って良いでしょう。また2週間後にはXY6でズレてしまうわけですが……。

 さておき、そのRegionalsの結果は以下で見れます。
 このブログに何度か登場しているThe Charizard Loungeさんの大会結果集計ページより。

ttp://thecharizardlounge.com/tournament-results/2015-winter-regional-championship-results/

 一番下、Florida Regionals Championshipsというところを見ると、今回の初日スタン上位32人の集計が出ています。
 結構な有名どころも多数出ていますが、デッキ的に気になる点は2つ。
 ランドクロバの流行と、アオギリの切り札の使われ具合です。

 ランドクロバに関しては、難敵になりそうなイベルが海外スタンではダークパッチをレギュ落ちで失っているのが後押しになっていそうです。
 が、上記リンクの上のほうの過去結果を見ていくと、実はこれまでのエキスパンデッドレギュ(BW1以降)でもランドクロバはそこそこの結果を残していることが伺えます。
 日本ではあまり見ないので、この違いは少し不思議ですね。個人的に、海外のランドクロバは今けっこう気になっているデッキのひとつです。
(日本はイベル系デッキの研究が異常に進んでいるので、格闘絡みのデッキを潜在的に押さえ込んでいるというのはあるかもしれません)

 アオギリの切り札は、結果を追っていくと二通りの使われ方をしているのがわかります。
 ひとつはブースターとセット。もうひとつは、よるのこうしんとセット。
 どちらもバトルコンプレッサーが無理なく投入できるので自然なチョイスですが、恐らく別の理由として、対ランドロスでのアタッカーという意味も強いのでしょう。
 また、当然ドローの強さも見込んでの採用だとは思います。ペロリームにいち早く目をつけていたりと、海外の(特にアメリカの)プレイヤーはポケモンでのドローを高く評価しているのかもしれません。
 ポケモンでのドローを高く評価、という意味では、数年前のドーブル(L2)も思い起こされますね。

 非常にざっくばらんな内容になってしまいましたが、環境初動の割には、日本との違いが結構あって面白い結果です。もちろんレギュの違いは(特にスタンが)あるのですが、向こうのメタゲームを追うと、いつも何かしらの新しい視点や発見がでてきますね。

 おそらく近日中には、フロリダの2日目エキスパンデッドの結果のほうもアップされると思います。そちらも要チェックですし、ここから環境がどう変わっていくのかも楽しみです。
 タイトルの日本語能力が段々と低下していますが、とりあえず1枚目の権利を取れました。
 午前トイコンプ寝屋川、午後ジャスティスというルート。同じルートを辿っていたプレイヤーさんも10名くらいいたような。

 午前は改良版ゲロリーム。も、サーナイトに勝ったあとのトナメ2回戦でルカリオクロバルチャブルに時間切れ負け。ただ、際どいですが続けていても1手間に合わなさそうな予感。序盤でもう少し工夫できなかったか要反省。
 ゲロリーム対ルカリオ(ランド)クロバルチャブルってこないだ中継のあったRegionals決勝と同じマッチアップ(結果は闘の勝ち)ですが、闘の側のほうがちょっと相性が良いのか、個人的にはまだ結論が出てない感じ。ゲロリームからするとそこまで不利な印象はないのですが……。

 午後は迷った末にプラズマ。結果として、トナメ2回戦で不戦勝を引く幸運もあって優勝できました(イベルダーク→不戦勝→ドンファン→イベルダーク→ゲロゲディアルガ)。

4 デオキシスEX
2 ボルトロスEX
2 ゲノセクトEX
1 キュレム

4 アララギ博士
3 N
1 フウロ
1 フラダリ
1 フラダリの奥の手

4 ダートじてんしゃ
4 バトルサーチャー
3 ちからのハチマキ
3 アクロママシーン
3 どくさいみん光線
2 タチワキシティジム
2 プラズマ団のモンスターボール
2 ポケモンいれかえ
1 ハイパーボール
1 あなぬけのヒモ
1 じてんしゃ
1 まんたんのくすり
1 Gブースター

4 プリズムエネルギー
4 レインボーエネルギー
4 プラズマエネルギー
1 雷エネルギー

 結局、ダートじてんしゃが強いんです。

 来週末は金ギャラ杯さんに参戦予定なのですが、国際マラソンか何かで名古屋の宿が全滅しているという悲惨な状況です。どうなるうきにんさん。
 3つ前の日記でちょこっと触れていましたが、今週末に行われている(というかもうすぐ始まる)St. Louis Regionalsがストリーミング中継されるようです。
 Regionalsは翻訳記事にもたびたび登場しますが、3ヶ月に1回くらいのペースでアメリカ国内でやっている大きめのイベントで、結果への注目度もかなり高めです。

 スケジュールは2日構成で、初日は海外レギュスタンダード(BW6~XY4)のスイスラウンド、2日目は海外レギュエキスパンデッド(BW1~XY4)のスイスラウンド+決勝トーナメントになっています。
 ちなみに、XY5に該当するパックが海外では2月上旬に発売になっているのですが、発売後3週間経たないと使えないという規定のため、今回はXY4までのレギュレーションになっています。

 肝心の中継URLは、
ttp://www.pokemon.com/us/play-pokemon/winter-regionals/2015/
 または、
ttp://www.twitch.tv/pokemon

 中継スケジュールは以下、コピペですが貼っておきます。
 いちおう横に日本時間を付してあります。
 見てのとおりですが、カードとゲームの両方の中継が交互に行われますね。

Saturday, February 14(2月14日、土曜)

10:30 a.m. to 2:30 p.m. : Pokemon TCG(日本時間25:30~翌05:30)
2:30 p.m. to 6 p.m. : Pokemon video game(日本時間05:30~09:00(日曜))
6 p.m. to 10:30 p.m. : Pokemon TCG(日本時間09:00~13:30(日曜))

Sunday, February 15(2月15日、日曜)

10 a.m. to 1 p.m. : Pokemon video game(日本時間25:00~翌04:00)
1 p.m. to 7 p.m. : Pokemon TCG(日本時間04:00~10:00(月曜))

 今日このあとも少し見てみようかと思いますが、日曜午前中は比較的見やすそうではありますね。順当に中継が行われれば、ですがw
4 ボクレー
4 オーロット(XY1)
4 シェイミEX(XY6)

4 アララギ博士
1 N
1 フラダリ
1 フレア団のしたっぱ
1 クセロシキ
1 フラダリの奥の手

4 バトルサーチャー
4 どくさいみん光線
4 ダートじてんしゃ
4 ハイパーボール
4 クラッシュハンマー
4 かるいし
3 ちからのハチマキ
3 タチワキシティジム
2 ヘッドノイザー
1 改造ハンマー
1 あなぬけのヒモ
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー

 できることはハンマー型のゲロリームと何が違うっていうんだ(たぶん完全な劣化)。

 そしてひっそりとマグマ団ザングースの時代が来てた。
金ギャラ杯に優勝する
 久々に惨敗ブログを脱しました。
 ドラゴラーさんと4年越しの対戦(前回と全く同じスイス5回戦目)ができたりして、個人的にかなり楽しい大会でした(結果は前回と同じく負け)。
 準決勝のかえでさん戦は盛大な勘違いをしていて実質負け試合だったのですが、独裁民眠りで拾ってしまうポケカクソゲーでした。

 デッキはペロリームゲロゲ(むしろゲロリーム?)。一発ネタなので、長く通用するデッキではないと思います。

4 ガマゲロゲEX
4 ペロッパフ
4 ペロリーム(XY4)
2 ジラーチEX
1 レシラム

4 アララギ博士
1 N
1 フラダリ
1 フレア団のしたっぱ
1 クセロシキ
1 ポケモンセンターのお姉さん
1 フラダリの奥の手

4 ダートじてんしゃ
4 どくさいみん光線
4 バトルサーチャー
3 まんたんのくすり
3 ちからのハチマキ
2 ハイパーボール
2 レベルボール
2 タチワキシティジム
2 かるいし
1 ポケモンいれかえ
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー
3 水エネルギー

 5つ前の海外記事紹介エントリでも触れているデッキですが、グッズ偏重の現環境なら刺さるのでは、と組んでみたら、思いのほか強かったのでそのままチョイス。

 元ネタでは、クラハン/改ハン/ノイザーを使いまわすデッキです。
 が、効果のムラが大きく相手にも依存するカードを多投するよりは、毒+パンチの強さを信頼してまんたん回す動きに絞った方が強くね?という結論に。

 なので、キーカードはまんたんのくすり(とポケセンのお姉さん)です。中盤以降はペロリームとダートじてんしゃで山札を掘り続け、奥の手を挟みながらまんたんとダブル無色をぐるぐるさせるのが基本の動きになります。
 ダートじてんしゃはペロリームがあると不要に見えるのですが、中盤以降はコンボデッキっぽい動きをするので、見れるカードが2枚増えるのは本当に強かったです。すごい勢いで山が掘れます。また、後1パンチの確率向上にもなります。感覚的な部分ではありますが、枠を割く価値は充分にあったかなと思います。

 レシラムは気持ち程度に草と鋼を見ています。サポを減らしてダートに寄せた関係上、ジラーチEXは必須カードです。ジラーチ2投に救われたゲームがいくつかあります。

 ブルパン撃ち合いも一応想定していたのですが、有効なサポ3種(したっぱクセロシキお姉さん)とジラーチペロリームあるから微有利くらいはつくだろう、というイメージでした。ノイザー投入は最後まで悩みましたが、枠をひねり出せれば入れたいカードです。

 当日踏んだのは、イベダーク→ホウオウハンテール→ホウオウハンテール→ライボレックビール→ライボレックビール//ドンファン→ゼクビール→ゲロゲM2キュウコン→ライボビールゲロゲでした。
 サーナイトやビリゲノ等々を踏んだらごめんなさいするしかないので、踏まなくて良かったです。まあビリゲノ少ないとは思っていたのですが。

 改めて、運営の方々、当日お会いした方々、ありがとうございました。
 日曜日は金ギャラ杯さんにお邪魔できることになりました。
 前回参加してから本当に久しぶりなので、かなり楽しみです。当日お会いできそうな方々、よろしくお願いいたします。

 そういえば、気づけば150000アクセスを超えていました。週1ペースより遅い更新頻度でもこれだけのアクセスがあるのは、ありがたい限りですね。
 最近翻訳記事が無いのは、時間の制約というよりは単純にめぼしいものが無いからなのですが、海外ではXY5が発売されたことですし、そろそろ面白そうな記事が出てくれたらと思います。

 それ関連で、PokeBeachによると、来週末に行われるSt. Louis RegionalsがTwitchで中継されるようです。
 時差の関係で中継は深夜とか早朝になりそうではありますが、面白そうなので、土曜日のほうとかは覗いてみようと思っています。
 またこの人惨敗してる(感想)

 実際は2勝1敗2分なのであんまり負けてる感がないのですが(1敗はおトンさんのドサイドンに時間切れ負け、2分けは中部勢のビールなので相性的には上出来)、去年からの勝てない状態がずっと続いていて嫌な感じです。

 デッキはイベル。

3 イベルタルEX
3 イベルタル
1 ダークライEX
1 ガマゲロゲEX
1 ヤブクロン
1 ダストダス
1 ジラーチEX

4 アララギ博士
2 フラダリ
1 N
1 フラダリの奥の手

4 ダークパッチ
4 バトルサーチャー
4 ダートじてんしゃ
3 じてんしゃ
3 ハイパーボール
3 ちからのハチマキ
2 バトルコンプレッサー
2 かるいし
1 あなぬけのヒモ
1 どくさいみん光線
1 まんたんのくすり
1 パソコン通信

8 悪エネルギー
4 ダブル無色エネルギー

 アーケオス型も調整でかなり試していたのですが、有効性が見えにくい上に、対サーナイトでも感触としてダスト型の方が勝ちやすかったので、2枚スロットをほぼそのままダストに。
 一応たねが増えるので、初手ジラーチ率は多少減ってます。
 中盤立っても役立つダストは1:1でも無駄カードにはなりにくいですし、使わないマッチアップでは適当な暇を見てコンプレッサーで捨てています。
(アーケオス型ほどシナジーを持っていないのでコンプレッサーの枚数は削っています。不要かは微妙なところ)
 個人的に、ダストは一時的に過小評価されているのでは、という印象は少しあります。これだけイベルが流行るとやむを得ない部分はありますが。アーケオスが適正評価か過大評価かは別問題だと思います。

 上のレシピはあまりミラーを意識できてないので、もう少しミラーを意識したイベルも組んでみたいですね。
【コラム】11年前のマグマ団をめぐるメタゲーム
【コラム】11年前のマグマ団をめぐるメタゲーム
【コラム】11年前のマグマ団をめぐるメタゲーム
 来週末にはコンセプトパックが発売になるので、その前に、と思いました。
 おそらくこの時代に関しては、大和さんが60cardsで詳細に書くと思うのですが、マグマ団的には今がタイムリーな気もするので、僕個人の考えるところを書いてみます。
 古いカードが多く登場しますが、各リンク先のテキストを眺めながら読んでいただければ。
 コンセプトパックのアクア団マグマ団や、メタゲームを考える上で、ちょっとでも参考になればと思います(絶対ならないと思うのですが)。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 2004年夏、マグマ団は文字通り世界の頂点に立ちました。僕の記憶が間違っていなければ、この年のWCS3部門(ジュニア・シニア・マスター)はすべて日本人のマグマ団が優勝しています。
 なぜそんなことができたのか。もちろんデッキが(そしてプレイヤーが)強かったからなのですが、マグマ団が活躍できた背景は、見た目よりもほんの少しだけ複雑です

 当時のマグマ団はどんなデッキだったか。たとえば参考になるのは以下のリンクです。
ttp://www5.pf-x.net/~flatzone/pokedex/index.php?%A5%DE%A5%B0%A5%DE%C3%C4
(旧グラードンに関しては、比較画像が散々出回っていたので、すでに効果の知られたカードだと思います)
 リンク先の一番下のリストが大和さんのWCS2004優勝デッキ。そのひとつ上のリストが、バトルロードサマー2004の地区優勝の(確か)ももっちのデッキ

 ぱっと見、よく似たリストです。同じマグマなので当然なのですが、実はこのふたつ、背景にしていたカードプールが少し違います。
 当時の2004年夏の国内大会の環境は、PCG2まで。
 一方でWCS2004は、ADV4まで。
 日本のほうが2セットぶん多かったのです。たとえば上のデッキリストでも、バトルサーチャー(PCG2に収録)の有無にその違いが現れています。

 とはいいながらも、メタゲームの動きはマグマ団にとって、おおよそ似たようなもの、と言えたかもしれません。

 少し遠回りして、前年の2003年秋に目を向けてみます。そこはほぼバシャレック一強の環境。加速源のバシャーモとドローエンジンのエネコロロにバックアップされたレックウザEXが高出力で殴るこのデッキは、完成度も強さも図抜けていました。
(参考:ttp://www5.pf-x.net/~flatzone/pokedex/index.php?%A5%D0%A5%B7%A5%E3%A5%B3%A5%ED%A5%ED%A5%EC%A5%C3%A5%AF)

 そして2004年春、PCG1で登場したカメックスEXによって、カメレアコロロというポケカ史上有数の美しいコンボデッキが作られます。HP100前後が通常の進化ポケの基準だった当時にあって、非EXが100ダメージ以上を平然と飛ばしてきてはゲームにならず、メタゲームは例によってカメレアコロロの一強環境になります。
(参考:ttp://www5.pf-x.net/~flatzone/pokedex/index.php?%A5%AB%A5%E1%A5%EC%A5%A2%A5%B3%A5%ED%A5%ED)

 このあたりの年度では、インターネットで情報が出回り始めた頃ということもあって、ミラーマッチの研究が非常に進むのですが、それはさておき。

 実はマグマ団のカードは、2003年の秋の大会直後には発売されています。

 しかし最初は、その強さはあまり認識されませんでした。なぜなら上述のとおり、当時は進化ポケモンの全盛期。バシャーモやサーナイトといった強力なシステムを有した進化ポケモンが数多くいて、それを立てられるだけのドロー系カードも揃っていました。
 それゆえ、たねで殴るマグマ団は、最初は注目を浴びなかったのです。

 それが最初に陽の目を浴びたのは、当時まだ存在していたハーフレギュからでした。当時はADVに強い1進化がいたことや、Wレインボーエネの存在によって、ハーフでは打点の高い1進化ポケモンを立てて戦うデッキが一定数存在していました。

 そこにマグマ団が参戦します。
 そしていざ使ってみると(あるいは使われてみると)気づくのですが、マグマ団のグラードンは、当時の平均的な1進化と同等のスペックを、あるいはそれ以上のスペックを単体で有していました。前述のとおり、当時の進化ポケモンのHPは、非EXならば100が基準です。そしてマグマ団のグラードンは、悪エネルギーやマグマエネルギーのバックアップもあり、ちょくげきだん→すりつぶすの組み合わせで安定して100ダメージ前後を当てることができました。こうなると、勝負は見えています。
 ハーフで「マグマウィニー」と呼ばれたそのデッキがスタンダードに登場するのは、もはや時間の問題でした。

 そして迎える2004年の夏の国内大会。こう書くと、当時の国内はマグマ一強だったのか、と見えるかもしれません。が、実際はそうではありませんでした。カメレアコロロはまだ強く、またPCG1で登場したピジョットの規格外なドロー能力はほとんどの2進化デッキを支えていました。徐々に注目され始めていたルンパカルゴも、隙がなく極めて強力なデッキでした。
 それでも、マグマはそのスペックの高さもあって、この夏まで第一線の強さを保っていたのでした。上の地区大会優勝が、その証拠になっています。

 そして、この夏の優勝者たちがWCS2004に臨みます。
 WCS2004のレギュレーションは、海外に合わせてADV4まで。日本で言えば、2003年秋大会の後ぐらいの環境でした。
 ここでピンときた方もいるかもしれません。2003年の秋大会の直後、アクアマグマのセットが発売していたにもかかわらず、その時はまだバシャレックが主流の環境でした。が、しかし、当時は強さに気づかれなかったのですが、そこにはマグマ団というデッキが存在し得ていたのです。まるでタイムマシンのような振り返りの視点。マグマ団ならばバシャレックに勝てる。海外より2セットぶん先行した時間によって、日本勢はこの結論の下でWCSに乗り込みました。

 そして案の定、海外プレイヤーたちは、バシャレックやサーナイトを携えてWCSに来ていたのです。
 当時はインターネットで情報交流が始まったばかり。国内ならともかく、海外勢が他国の情報に目を向けるなんて無かった時代です。
 圧倒的な情報格差と時間の猶予の差。それこそが、あれほどの結果を収めた最強デッキを作り出したのでした。

 では、日本勢の駆るマグマは無敵だったのか。ある意味ではそうなのですが、海外勢とて、一筋縄ではいきませんでした。
 WCS2004のマスターのベスト4を上から並べると、
 マグマ
 バシャレック
 マグマ
 マグマ
 となっています。こう見るとマグマは強すぎます。が、その波をかきわけて、バシャレックが準優勝をしているのです。
 使用者は、今もSixPrizesや60cardsでライターとして活動しているChris Fulop。
 デッキは以下、
 ttp://bulbapedia.bulbagarden.net/wiki/Blaziken_Tech_%28TCG%29
 で見ることができます。
 
 このデッキが素晴らしかったのは、まず、レックウザEXメインの高出力デッキだと思われていたバシャレックを、レックではなくバシャーモEXメインのデッキにしたことです。
 バシャーモEXは、4エネながらどこでも100ダメージを与えるワザを持っていました。これによって、2進化を並べあう中でも、相手の加速用のバシャーモやサーナイト(どちらもHP100)を先に焼き払い、その差で勝つことができたのです。また、どこでも100というダメージは、マグマ団のグラードン(同じくHP100)にとっても、非常にきびしいものでした。

 それに加えてこのデッキには、とあるカードが101ラインで入っていました。
 そのカードとは、キレイハナ(画像も参照)。
キレイハナ 草 HP100

【ポケパワー】ヒーリングダンス
このパワーは、自分の番に1回使うことができる。自分のポケモン1匹のダメージカウンターを、2個とりのぞく。このポケモンが特殊状態なら、または、この番に、すでに自分の別のポケモンの「ヒーリングダンス」を使っていたなら、このパワーを使うことはできない。

草 ミラクルパウダー 10
コインを1回投げオモテなら、特殊状態の中から1つを選び、相手をその状態にする。

草無無 ソーラービーム 50
 何よりも、そのポケパワーです。グラードンのワザすりつぶすの「ダメージを与えるとき、すでに相手にダメージカウンターが2個以上のっているなら」というテキスト部分を完全に否定してくるその効果は、マグマ団にとって悪夢以外の何物でもありません。
 しかもマルチエネルギーが入っていたため、このキレイハナは攻撃にも出られたのです。マグマ団のグラードンの弱点は、言うまでもなく草でした。

 Chris Fulopが対マグマを意識していたかは定かではありません。ただ、どうであれ、このバシャレックは対マグマへの回答をほとんど備えていました。それこそが、日本勢のマグマをなぎ倒して準優勝という結果を残せた理由であり、そこに疑問の余地はありません。

 そして、それを乗り越えて優勝した大和さんのマグマの素晴らしいところ。それはポケモンリバースを多投していたことでした。
 ポケモンリバースは、当時ハーフでは使われていたものの、スタンダードではそこまで評価の高くないカードでした。2進化主流の環境では入れるスペースのないことが多かったという理由もありますし、当時は先殴りのテンポゲーよりも、場の展開が重要視されていた時代でもありました。しかしポケモンリバースは、マグマがテンポゲーを仕掛ける上でも強く、また対2進化でシステムを潰す上でも抜群に効果を発揮しました。……たとえば、決勝戦で相手のベンチに出てきたナゾノクサなんかを。
 その強さをきちんと見抜いていたのは、流石としか言いようがありません。

 このあたりのメタゲームの動きや構築の際のカード選択は、今見ても本当に素晴らしいなと思います。
 この文章を書いたのも、Chris Fulopのバシャレックと大和さんのマグマを紹介したかったという部分が大きいです。
 言うまでもなく、ここまでの文章には書き落としや僕の誤解がかなりあるはずです。そして、現環境の分析にもたぶん役立たないでしょう。
 それでも、昔のデッキであれ、洗練されたデッキの意図や構築を眺めるのはとても楽しいですし、その知識や考え方はきっと無駄にはならないだろうと思います。

今後の予定?+@

2015年1月18日
 1月の下旬に発売になるコンセプトパックが10年越しのアクア団マグマ団のリバイバル内容ということで、個人的にはかなり嬉しいです。
 2004年にマグマ団を使ってWCSをうろついていた人間としては、今回のが強いか弱いかはともかく、一度はデッキを組みたくなってしまいますね。

 というわけで、発売後の予定は、
2月1日:ブラックサンダー杯
2月8日:金ギャラ杯(まだ未登録)
 に出れたら良いなと思っています。
 金ギャラに前回出たのが2010年の12月なので、もし参加できれば、およそ4年ぶりの参加になりそうです。
 ちゃんとスケジュールを調整して、名古屋観光も込みで参加できたらなと考えています。
 長すぎるので訳しませんが。
 A Roll of the Diceというあんまりメジャーじゃない戦略サイト。そこに載ってたCities marathon(世界大会出場のために、地区大会(Cities)を回って=マラソンしてポイント稼ぎをしてる)のレポートです。

ttp://www.arollofthedice.net/snake-the-stories-of-the-georgia-marathon-4-top-8s-5250-tickets-smashketball-and-dreamcarbestcar/
(※現状の海外環境スタンはBW6~XY4。シビビールとダークパッチがない、と考えると分かりやすいです。それでもイベルは強いのですが)

 文章の内容は比較的どうでもいい(むしろ僕も全部は読んでない)のですが、登場するデッキ名を見ていくだけでもけっこう楽しめます。
 なんというか、アメリカ南東部だとRyanとKyleのSabelhaus兄弟強すぎ。この兄弟はここ数年の実績が凄まじいので絶対に要チェックなのですが、彼らの使っているデッキを追いかけていくだけでも、発見があって面白いです。
 たとえばSeismitoad/Aromatisse/Malamar/Lasers=ガマゲロゲEX/フレフワン/カラマネロEX/どくさいみん光線、日本ではついぞ結果を残しているのを見なかったデッキですが、レポートによるとフロリダの一部のプレイヤーが開発したデッキのようで、例によって複数回入賞しています。文中によれば、ビリジオンの出てくるデッキ以外にはかなり強いとのこと。
 そしてもうひとつ気になるのが、Flareon/Slurpuff=ブースター/ペロリーム。このペロリームはもちろんXY4です。最後に参考レシピが載ってますが、この記事全体がペロリームに比較的フォーカスしていて、ガマゲロゲ/ぺロリームなんかも出てきます。

 まあ、XY4環境とXY5環境のあいだには相当な違いがあるのは事実ですが、こうやって普段はあまり目にしない環境の目にしないデッキの情報を拾っていくのも、悪くないんじゃないでしょうか。
 今年初ポケカになる予定が、急用が入ってしまい無念の0回戦キャンセル。
 メール済みではありますが、運営の方々には大変ご迷惑をお掛けいたします。

 使う予定だったデッキ候補を晒しておきます。

4 ボクレー
3 オーロット
4 チョボマキ
4 アギルダー
1 ミュウEX
2 ジラーチEX

4 アララギ博士
2 N
1 フウロ
1 アクロマ
1 フラダリ

4 レベルボール
2 ハイパーボール
2 ヘビーボール
4 バトルサーチャー
4 かるいし
4 サイレントラボ
2 バトルコンプレッサー
2 ちからのハチマキ
2 すごいつりざお
1 シンカソーダ
1 シルバーバングル
1 パソコン通信

4 ダブル無色エネルギー


4 ガマゲロゲEX
3 ロコン
2 キュウコン(BW5)
2 ジラーチEX
2 デデンネ

4 アララギ博士
2 N
1 フウロ
1 フラダリ
1 クセロシキ
1 フレア団のしたっぱ
1 ダークトリニティ
1 フラダリの奥の手

4 ちからのハチマキ
4 どくさいみん光線
4 バトルサーチャー
3 ハイパーボール
1 レベルボール
3 バトルコンプレッサー
3 タチワキシティジム
2 サイレントラボ
2 かるいし
1 ポケモン回収サイクロン

4 炎エネルギー
4 ダブル無色エネルギー


 2月は関ジェネさんが無いそうで、上がりつつあったポケカモチベのやり場に困るので、適当に遠征フラグを立てておきます。でもどこへ。

 そういえば、年末に構ってくれた方々、改めてありがとうございました。次は北海道大会でお会いしましょう(たぶん)。
 そして今年も関西生活が続きますが、イベント等でお会いする方々、今年もよろしくお願いいたします。
札幌から遠く離れて
 雪ミクに再会する、的な。ファミマ限定らしいです(ステマ)。

 これで年内の日記は最後になると思いますが、今年も1年間ありがとうございました&お世話になりました。
 今年は公私ともに環境が大きく変わり(何より住んでる場所が札幌→大阪に)、ポケカ絡みの人間関係でも出会いや別れがたくさんありました。
 それでも、顔と名前を覚えていただけているのはありがたい限りですし、ブログや翻訳記事読んでますと言っていただけるのはいつも励みになります。

 年末年始は帰省しますが、28日はご好意もありポケカができる予感です。

 来年も出来る限りのことはやっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 目標を立てるのはまだ早い気もしますが、少なくとも春の公式大会は全会場回りたいですね。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 >

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索