今回はThe Top Cutから。トロピカルビーチについてです。海外の見解はあまり日本には流れてこないので、1ヶ月前の記事ですが、トピックがトピックだけに賞味期限は切れていないでしょう。
 さすがThe Top Cutというべきか、どちらかといえばビーチへの擁護論が続きます。さすがに海外でもこれが多数派の意見だとは思いませんが……。こういう考え方もあるのか、ということで。
 以下、誤訳の責任はすべて僕うきにんに属します。()は原文ママ、〔〕は訳注めいたものです。
 ちなみに、今回は完全に無許可翻訳なので、何かあった場合はすぐに削除します。

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Tropical Beach: The Realities of an Expensive Card in Pokemon
by Jimmy O’Brien
Tuesday, April 9, 2013
ttp://thetopcut.net/2013/04/09/tropical-beach-the-realities-of-an-expensive-card-in-pokemon/


 何種類かのデッキにとって(地雷デッキも含め)うまく回すのに欠かせない、非常な高額カードが存在する、そういう事態が、全面的に良いことだと私は言いたいわけではない。これは私たち全員が向き合わなければならない問題だと思うし、同時に、コミュニティとしての私たちは、この問題の背後にある肯定的な要素を見つけていくべきだとも思う。トロピカルビーチは理由あって高値を示しており、現時点でわかる限りは今後も、この高値は続くだろう。

 カードの価格を決めるのは単純な要因だ。カードがどれだけレアで、カードをどれほどの人がほしがり、そしてカードがどれほど強いか。それはこの記事を読んでいるあなたがたの多くには明らかなことだと思うが、それでもそこから議論を始めるのは必要なことだ。レアリティに関して言えば、トロピカルビーチの英語版はおよそ1500枚近くが存在していると思われる。セットに入っているカードで、ここまでレアリティの高いものは存在しない。全面イラストのEXのカードを考えてみても、あれなら通常のEXカードで代替できる。全面イラスト版にお金を使わない合理的なプレイヤーたちは、単純にもっと安い通常版の方を買うかトレードするかで手に入れるだろう。だが、トロピカルビーチにその選択肢はない。このカードを欲しがっている人の数は、実際にカードが存在している数よりも相対的に多い。トロピカルウィンドやトロピカルタイダルウェーブのときのように、本来的にコレクターの人がほしがっているわけではない。競技ベースのプレイヤーが手に入れたがっているのだ。トロピカルビーチは試合を左右するカードだ。非常に強力なカードだ。現実的な代替カードは存在しない。あなたのカメックス/ケルディオ/キュレムに、トロピカルビーチの代わりにバトルシティを入れてみれば、おそらく勝率が沈んでいくのがわかるだろう。

 ビーチは今後もこの価格を維持するだろうと思われる。なぜなら今後もレアリティは高いままだからだ。事実として会社側はよく再録スターター〔※訳注:原文では"Tins"〕を販売しているし、最近も競技レベルのカードが封入されてはいる。だがそれでも、ビーチがそうなるだろうと期待することはできない。なぜか。もしそれがありえるとすれば、もうすでにそうなっていたはずだからだ。インターネット上ではいくつもの場所で、会社側はトロピカルビーチの価値を下げ、入手しやすくすべきだという意見が出されていた。しかしながら、もしもそういった意見が、つまりビーチを再録スターターやWCS記念デッキに封入すべきだという意見が、会社側の販売計画と合致していたならば、会社側はすでにそのビジネスチャンスを利用していたはずであろう。そして、たとえ会社側がビーチをWCS2013や2014のときに再配布したところで、おそらくありえないほど高額なことに変わりはない。

 ポケカプレイヤーはトロピカルビーチを手に入れたがり続けるだろう。9月にローテーション落ちをするとはまず信じられない。現実的に見れば、カードがスタンダードからローテーション落ちするとして、プレイヤーたちはそのパターンをずっと観察し続けてきたのだ。たいていの場合、同じカードは3回のWCSにわたって使うことができる。たとえばミュウexとサーナイト(DP4)が良い例だ〔※訳注:原文ではMew EXですがこれどのミュウなのでしょう〕。レントラーLv.Xはそれに反する例だが、見落とさないでほしいのは、レントラーLv.Xはシーズン中の予期せぬローテーションのせいで3度目のWCS出場が叶わなくなった、という点だ。ビーチの需要が高すぎるからといって、それを防ぐために来週にも会社側がショップを閉めて競技プレイを中止しますなんてアナウンスすることは、絶対にありえないのだから。

 もしもトロピカルビーチが強力なカードであり続けるとすれば、大抵の人は、ポケカと競技プレイの存在こそが要因なのだと指摘するだろう。カメックスや他の2進化デッキにとって、トロピカルビーチは欠かせないカードであり続けるだろう。日本の情報によれば、今後もカメックスは世界レギュの有力デッキであるらしい。あるいはまた、1ターン目に場を立てるようなワザを持たない他の2進化デッキにとっても、トロピカルビーチは使いたいカードになるだろう。どくさいみん光線を使わない側のデッキにとってタチワキシティジムは悪夢だが、今後そういうデッキでは、タチワキシティジムをカウンターする上ではトロピカルビーチがぴったりのスタジアムになりえる。

 ポケカが存在し続け、トロピカルビーチが競技レベルのデッキで使われ続け、それでもなおポケカが今と同じくらい楽しいものであり続け、プレイヤーもプレイし続ける、それとて、わかりにくいが上記の要因のひとつなのだ。今から1年間のあいだ、私が競技レベルでポケカをプレイしないことだってありえる(他のビーチ所有者にとってもそうだ)。人生なにがあるかわかったものではない。そして、ここまでの情報を鑑みれば、今後もトロピカルビーチのバイヤーが存在し続けるのも、確かなことだろう〔※訳注:このパラグラフ全体は直訳だと意味が取りにくい箇所でした〕。

 トロピカルビーチが投資の対象として見なされることもありえる(それが合理的な対象かどうか議論はできないが)。より価値が高くなる可能性だってあるのだ(繰り返すが、可能性であって、保証ではない)。見返りを期待せずに、1枚のカードに30ドルも使う、それはそれで、TCGをプレイする上でのコストだ。一方で他のホビーには、100ドルもするアイテムがあるものも少なくない。だがしかし、それは本来ポケカをプレイする上でかかるようなコストではないのだ。とはいえ投資対象としてのトロピカルビーチは、バイヤー予備軍たちがこの感情的なハードルを乗り越えるきっかけになってしまう。

 トロピカルビーチは高額を示し、今後もそうであると思う。だが私は、これはトロピカルビーチ限定の事態だろうと考えている。これは、セカンダリーマーケット〔※訳注:プレイヤー同士のトレードや取引〕において会社側が望んでいた状態だとは思えない。とはいえ、たとえトロピカルビーチの価格から会社側がどのような教訓を得たとしても、解決策として、WCSの参加賞につまらないカードを配るようなことはしてほしくない。それが私の願いである。私は優秀なカードを見たいのだ。
 ビーチについて何か書き落としがあるか、または何か反論があれば、ぜひコメントに書いてほしい。

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 以上になります。拙い訳文ですが、読んでいただきありがとうございました。
 誤訳の指摘や感想等あれば、コメントをいただければ。
 わりと直前まで検討していたのですが、前後のスケジュールの関係で、今回のバトカニ名古屋の参加は見送ることにしました。ちょっとどころじゃなく残念です。
 参加される方は頑張ってください。
 その代わり、大阪の方に参加できないか少し考え中です。
 公式のカスタマーサポートに電話したら、アドバンテージパスは記入した会場関係なく使えるとの回答をもらいました。電話担当の方からすぐ答えが返ってきたので、他にも問い合わせた人はけっこういたのでしょう。

 ただうきにん杯はたぶん出られると思います。
 今回は参加者。3位でした。スイス4-1の階段崩れ1位抜けから、準決勝でしらさぎくんのレックビールに展開差で圧倒され完全敗北。
 デッキはプラズマで、いちおう上位デッキリストに載ってます。参考にはならない代物ですが。
 ともあれ、最近は参加者が30人前後で安定していて本当にありがたいです。新規の方も来てくださっていて、うれしい限りですね。

 バトカニの結果は聞いてびっくりしました。この環境は面白いですね。僕はゴチアギかカメケルが来るかなと勝手に予想していたのですが、予想の遥か上空を見事に制覇してくれました。
 とーしんさんの日記にときどき出てきた水野君と牛って何だろうとずっと思ってたんですが、素晴らしい形で答えを垣間見ることができました(それが実際にそれなのかはわかりませんが)。本当におめでとうございます。
【デッキリスト】第28回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第28回うきにん杯トップ3デッキ
【デッキリスト】第28回うきにん杯トップ3デッキ
(大会の簡易報告はhttp://sipcup.diarynote.jp/201305140212046771/にあります)
 順位、プレイヤー名(敬称略)、デッキは上から画像の順番に対応しています。

1st Place:しらさぎ(シビビール/ミュウツーEX/レックウザEX)

2nd Place:アルテア(ヤミラミ/ダークライEX/アブソル)

3rd Place:うきにん(デオキシスEX/キュレム/ボルトロスEX)

 デッキリスト公開を快く承諾して下さった方々に感謝申し上げます。
 読めないメタゲームだったバトルカーニバルもすべて終わり、何種類ものデッキが入賞を果たしました。
 数ヶ月間環境トップに君臨したデオキボルトキュレムは、往時ほど支配的ではないとはいえ、それでも、未だに使用者数では一、二を争うデッキかもしれません。
 今のデオキボルトキュレムはどうなっているのか、3ヶ月前と同様、例によって勝手にデッキ紹介しようというのが、今回のエントリです。
(ちなみに、3ヶ月前の同エントリはこちらhttp://ukinins.diarynote.jp/201302252233014481/

 以下にリンクを紹介する八名の方のデッキは、どれもデオキボルトキュレム(アブソル)です。
 無断リンク&無断紹介という、怒られたら土下座ものの方法ですが、すべてバトルカーニバルのために練り込まれた非常にすばらしいレシピだと思います。
 ちなみに、いくつかには僕もコメントしてたりします。
 3ヶ月前のエントリやデッキたちと見比べてみるのも、面白いかもしれません。

▼TAMA.URさん
http://hellfire.diarynote.jp/201305132220118896/

▼てぃあさん
http://verdantdance.diarynote.jp/201305201909253330/

▼あいうえおさん
http://a02100210.diarynote.jp/201305211632291388/
http://a02100210.diarynote.jp/201305221325295983/

▼葱さん
http://analyze.diarynote.jp/201305221125436997/

▼ぶるーさん
http://blue1215zako.diarynote.jp/201305222109379995/

▼六輝さん
http://rokkiptcg.diarynote.jp/201305230049551487/
http://rokkiptcg.diarynote.jp/201305310212005030/

▼あむさん
http://amuamu.diarynote.jp/201305241310064569/

▼獅子さん
http://shishipokeka.diarynote.jp/201305252048064695/

 やっぱりデッキを眺めているのは、それだけで楽しいですね。

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