【コラム】2017年の語るべきデッキたち
2018年1月2日 ポケモンカードゲーム タイトルの通りです。
1年が終わったのに振り返りがないのは非常に寂しいので、独断と偏見で2017年の名デッキについて語ります。いまは公式にレシピがいっぱい残ってるので良いですね。
いちおう時列系順で、国内メインです。あれが抜けてるこれが抜けてる等は各自でやってください。
▼ニンフィアLO(2月 CL大阪2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170224_000634.html#top16_g
このときの入賞は2タイプあるので悩みますが、いわゆる奈良型を。
デッキの内容については、ポケカメモさん
https://pokemoncardmemo.com/column/article2017-356/
が非常に詳しく解説して下さっているのでそちらに譲ります。
ちなみに、昨今だとLOが話題になったのは、2015の北米選手権のトップ8:
http://ukinins.diarynote.jp/201507051112278856/
のホエルオーが思い出されるところです。
ニンフィアGXの画期的なところは、強力な妨害サポを使っているとカードを引けないというホエルオーの抱えていたジレンマを、ワザで解決してしまったところです。
特殊エネ環境ではいっそう効果を発揮する戦術のため、1年近く経った今でも使用者の絶えない、非常に強力なデッキです。
▼ガマゲロゲジュナイパー(2月 CL大阪2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170224_000634.html#top16_f
16年12月にSMシリーズが出てジュナイパーが登場し、すぐに様々な形のゲロゲジュナイパーが生まれましたが、最終的にコンプ活力型に落ち着いていきました。
この大会はこのコンプ活力型レシピが公式に載った初の機会だったのではと思います。
巨大植物の森という異常なカードがあってこそですが、トラッシュからカードを拾って進化ラインを大量に立てるという動きは、後にも先にも出てこない気がします。
▼キュウコンカプコケコ(4月 CL宮城2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170407_000688.html#top1-2
SM2発売直後の大会、宮城会場の話題を総ざらいにした、チムアチャ謹製のデッキです。
当時はキュウコン強いなという言われ方をしていましたが、いま振り返って思うのはカプ・コケコ強いということ。
SMシリーズのGXポケモンたちは、絶妙に一撃では落とせない(一撃で落とすにはGXワザを絡める必要)というデザインをされており、このキュウコンGXも例外ではありません。
カプ・コケコのかいてんひこうは、相手HPを効率よく射程圏に落としつつ、サイドレースを奇数にする上でも最高クラスのカードです。
このレシピはカプ・コケコの強さを真っ先に見抜いたという意味でも、やはり2017年有数の傑作デッキだったと思います。
▼キュウコンジュナイパー(5月 CL愛知2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170511_000729.html#top2-4
間違いなく、2017年の国内ポケカを代表するデッキです。続くCL岡山あたりから一気に増えた印象ですが、公式でのレシピ初出は愛知大会でした。
みちしるべが非常に便利なアローラロコン、そして中打点デッキにとって悪魔的に強いアローラキュウコンGXは、ゲロゲジュナイパー系統のデッキに安定感と多様な攻め筋をもたらしました。
しかし何よりも語るべきはアズサ。このデッキが2017年を代表するデッキなら、2017年を代表するサポートは間違いなくアズサでしょう。
SMシリーズは超強力な進化GXが多く、進化GXを速く多く場に出すことが多くのデッキの目標です。であれば、たねをたくさん出せればそれだけ強いのは、いま思えば当然のことです。が、高速環境と評される中で、アズサに使う1ターン(と高確率でのたね1体損失)が、それに見合う以上に強力というのは、ひとつの発見というレベルでした。
環境のテンポに対する考え方をがらりと見直すきっかけにもなったという点でも、間違いなく、これは2017年を代表するデッキだと思います。
▼ボルケニオンバクガメス(5月 CL岡山2017)
https://pokemoncardmemo.com/deck/article2017-287/
このデッキについては、メタ読みから構築まで、ポケカメモさんの解説がほぼすべて語って下さっています。
評価の低くなっていたデッキを再発掘して現代版にアップデートし、結果を残す。まさにTCGのお手本のような内容です。このデッキが夏までずっと結果を残し続けていたことからも、記事のインパクトの大きさが伺えます。
ポケカメモさんをはじめ、2017年は、ネット上でいろいろな方が記事を書いてくださるようになりました。この傾向が、今年もぜひ続けば良いと思います。
▼グソクムシャジュナイパー(6月 日本チャンピオン決定戦2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170630_000786.html#3
新弾直後の模索期間の中で持ち込まれたこのデッキは、もちろん非常に優れた構築なのですが、しかしそれ以上に読んでいただきたいのが、下記klovさんの記事による、とーしんさんの思考過程。
http://pokeca.hatenablog.com/entry/2017/06/27/224751
これが世界チャンピオンたるゆえん。もう何度読んだかわからない素晴らしい内容です。
▼ジジーロンダストダス(7月 北米選手権大会)
https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/internationals/2017/north-america/tcg-masters/
2017年の国内メタを代表するデッキがキュウコンジュナイパーなら、2017年の海外メタを代表するデッキは、異論はあれど、このジジーロンダストがそのひとつになると思います。
あるいはむしろ、使用者のTord Reklevをこそ語るべきかもしれません。正確無比なプレイを武器に、結果的に彼はこの北米選手権と、秋のヨーロッパ選手権でも優勝しており、間違いなく現時点での世界最強プレイヤーです。
▼エーフィダストダス(8月 WCS2017)
http://ukinins.diarynote.jp/201709142357398752/
ダストダス+@というデッキは、2017年海外、特にアメリカではずっと使用者の多かった(今でも多い)デッキです。もちろん、フィールドブロアーの登場までどうぐを割る手段が海外スタンのカードプールに存在しなかったという事情はあるのですが、それを差し置いてもダストダスの評価は一貫して高く、そのためキュウコンジュナイパーのような日本のメタゲームで猛威を振るっていたデッキは海外では少なく、WCSでもあまり活躍できませんでした。
このデッキはWCS3位という、グソクムシャ以外のダスト派生では最高順位だったデッキです。
記事中にもありますが、特筆すべきは、対サーナイトの戦い方。日本勢の多くが、ジジーロンダストやエーフィダストでは対サーナイトに有利を取れないと考えていた中で、この記事では明確に、対サーナイトは有利と断言しています。
序盤から相手の場にプレッシャーを掛けることでサーナイトの頭数を削り、そのままテンポ勝ちするという、盤面の完成形ではなく対戦の流れやテンポを考えた構築・動きは、日本勢にはたどり着けなかった部分です。改めて、ポケカの奥深さを思い知らされたデッキ、レポートでした。
▼グソクムシャダストダス(8月 WCS2017)
https://pokemoncardmemo.com/column/article2017-319/
http://teamachamo.diarynote.jp/201710011655442894/
WCS2017に日本勢が持ち込み、その後の海外スタン新環境のメタにも影響を与えたデッキ。当時の多くのデッキに対して互角以上に戦え、特に対サーナイトでの相性の良さは、WCS環境にぴったりとハマっていました。
上記、準優勝のアリスさんインタビューも、トップ4の油さんによる記事も、どちらも必読の素晴らしい内容です。特にお互いが記事中で触れているマギアナEXは、流石としか言いようがありません。
▼ルガルガンゾロアーク(9月 CL横浜2018)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170908_000899.html#top1-2
2017年の最後の3ヶ月を文字通りに支配してしまったデッキ。同期間に開催されていたBATTLE X ROAD予選でも、ずっと最大の使用率を誇っていましたが、この9月の段階で提示されていた構築:アローラベトベトン、時のパズル4、アズサ2、基本闘エネ採用という構築が常に基準点になっていました。
これ以降に登場したルガゾロはすべて、このレシピの派生系もしくは対抗形、と言っても過言ではないほどです。
ちなみに、ルガゾロについては併せて、下記klovさんの記事
http://pokeca.hatenablog.com/entry/2017/09/26/233226
もぜひお読み下さい。
ポケカ記事を書く人の中で、デッキや環境を時間軸に基づいて語れる人って、非常に少ないのです。
ちなみに、スカイフィールドのない現海外スタンでも結果を残してしまうあたり(http://www.60cards.net/en/expert-blog/user/55/article/1122)、ルガルガンGXとゾロアークGXという2枚のカードの異常なポテンシャルが伺えます。
▼サーナイト(11月 ヨーロッパ選手権大会)
https://twitter.com/cschemanske/status/932192303359381504
http://thecharizardlounge.com/2017/11/19/2017-european-international-championship-recap-and-decklists/#christopher-gardevoir
ロンドンで開催されたこのヨーロッパ選手権大会は、語るべき要素が複数あるのですが、その中では何より、この3位入賞のサーナイトを取り上げるべきでしょう。
この尖った構築のサーナイトは"Broken Deck"と呼ばれ、この構築に至るまでの思考も、
https://sixprizes.com/2017/11/19/a-weekend-across-the-pond/
使用者本人のレポートの形で詳細に公開されています。
最大の特徴は、2枚のエルレイドと4枚のまんたんのくすり。エルレイドは、数を増やしつつあったゾロアークGXやシルヴァディGXに対して最強のアタッカーです。また、まんたんのくすりは、ミラーで有効なだけでなく、その他中打点デッキをシャットアウトします。まんたんのくすり増量に併せてすごいつりざおも増やされており、エネルギーの数を重要視していたことが伺えます。
考えてみれば強い要素の詰め合わせなのですが、それを極端かつ合理的に具現化させたこのレシピは、情報の公開のされ方や広まり方も含めて、現代の海外ポケカを象徴するかのようです。
以上になります。デッキ5、6個で済ませるつもりが11個も紹介してしまいました。でも実はその倍ぐらいは語りたいデッキがあるので、今年は環境的にも情報量の上でも、恵まれた年だったなと思います。
何より、ポケカ公式の頑張りは特筆すべきだと思います。このペース、この内容でデッキレシピ公開が続いてほしいですね。
1年が終わったのに振り返りがないのは非常に寂しいので、独断と偏見で2017年の名デッキについて語ります。いまは公式にレシピがいっぱい残ってるので良いですね。
いちおう時列系順で、国内メインです。あれが抜けてるこれが抜けてる等は各自でやってください。
▼ニンフィアLO(2月 CL大阪2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170224_000634.html#top16_g
このときの入賞は2タイプあるので悩みますが、いわゆる奈良型を。
デッキの内容については、ポケカメモさん
https://pokemoncardmemo.com/column/article2017-356/
が非常に詳しく解説して下さっているのでそちらに譲ります。
ちなみに、昨今だとLOが話題になったのは、2015の北米選手権のトップ8:
http://ukinins.diarynote.jp/201507051112278856/
のホエルオーが思い出されるところです。
ニンフィアGXの画期的なところは、強力な妨害サポを使っているとカードを引けないというホエルオーの抱えていたジレンマを、ワザで解決してしまったところです。
特殊エネ環境ではいっそう効果を発揮する戦術のため、1年近く経った今でも使用者の絶えない、非常に強力なデッキです。
▼ガマゲロゲジュナイパー(2月 CL大阪2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170224_000634.html#top16_f
16年12月にSMシリーズが出てジュナイパーが登場し、すぐに様々な形のゲロゲジュナイパーが生まれましたが、最終的にコンプ活力型に落ち着いていきました。
この大会はこのコンプ活力型レシピが公式に載った初の機会だったのではと思います。
巨大植物の森という異常なカードがあってこそですが、トラッシュからカードを拾って進化ラインを大量に立てるという動きは、後にも先にも出てこない気がします。
▼キュウコンカプコケコ(4月 CL宮城2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170407_000688.html#top1-2
SM2発売直後の大会、宮城会場の話題を総ざらいにした、チムアチャ謹製のデッキです。
当時はキュウコン強いなという言われ方をしていましたが、いま振り返って思うのはカプ・コケコ強いということ。
SMシリーズのGXポケモンたちは、絶妙に一撃では落とせない(一撃で落とすにはGXワザを絡める必要)というデザインをされており、このキュウコンGXも例外ではありません。
カプ・コケコのかいてんひこうは、相手HPを効率よく射程圏に落としつつ、サイドレースを奇数にする上でも最高クラスのカードです。
このレシピはカプ・コケコの強さを真っ先に見抜いたという意味でも、やはり2017年有数の傑作デッキだったと思います。
▼キュウコンジュナイパー(5月 CL愛知2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170511_000729.html#top2-4
間違いなく、2017年の国内ポケカを代表するデッキです。続くCL岡山あたりから一気に増えた印象ですが、公式でのレシピ初出は愛知大会でした。
みちしるべが非常に便利なアローラロコン、そして中打点デッキにとって悪魔的に強いアローラキュウコンGXは、ゲロゲジュナイパー系統のデッキに安定感と多様な攻め筋をもたらしました。
しかし何よりも語るべきはアズサ。このデッキが2017年を代表するデッキなら、2017年を代表するサポートは間違いなくアズサでしょう。
SMシリーズは超強力な進化GXが多く、進化GXを速く多く場に出すことが多くのデッキの目標です。であれば、たねをたくさん出せればそれだけ強いのは、いま思えば当然のことです。が、高速環境と評される中で、アズサに使う1ターン(と高確率でのたね1体損失)が、それに見合う以上に強力というのは、ひとつの発見というレベルでした。
環境のテンポに対する考え方をがらりと見直すきっかけにもなったという点でも、間違いなく、これは2017年を代表するデッキだと思います。
▼ボルケニオンバクガメス(5月 CL岡山2017)
https://pokemoncardmemo.com/deck/article2017-287/
このデッキについては、メタ読みから構築まで、ポケカメモさんの解説がほぼすべて語って下さっています。
評価の低くなっていたデッキを再発掘して現代版にアップデートし、結果を残す。まさにTCGのお手本のような内容です。このデッキが夏までずっと結果を残し続けていたことからも、記事のインパクトの大きさが伺えます。
ポケカメモさんをはじめ、2017年は、ネット上でいろいろな方が記事を書いてくださるようになりました。この傾向が、今年もぜひ続けば良いと思います。
▼グソクムシャジュナイパー(6月 日本チャンピオン決定戦2017)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170630_000786.html#3
新弾直後の模索期間の中で持ち込まれたこのデッキは、もちろん非常に優れた構築なのですが、しかしそれ以上に読んでいただきたいのが、下記klovさんの記事による、とーしんさんの思考過程。
http://pokeca.hatenablog.com/entry/2017/06/27/224751
これが世界チャンピオンたるゆえん。もう何度読んだかわからない素晴らしい内容です。
▼ジジーロンダストダス(7月 北米選手権大会)
https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/internationals/2017/north-america/tcg-masters/
2017年の国内メタを代表するデッキがキュウコンジュナイパーなら、2017年の海外メタを代表するデッキは、異論はあれど、このジジーロンダストがそのひとつになると思います。
あるいはむしろ、使用者のTord Reklevをこそ語るべきかもしれません。正確無比なプレイを武器に、結果的に彼はこの北米選手権と、秋のヨーロッパ選手権でも優勝しており、間違いなく現時点での世界最強プレイヤーです。
▼エーフィダストダス(8月 WCS2017)
http://ukinins.diarynote.jp/201709142357398752/
ダストダス+@というデッキは、2017年海外、特にアメリカではずっと使用者の多かった(今でも多い)デッキです。もちろん、フィールドブロアーの登場までどうぐを割る手段が海外スタンのカードプールに存在しなかったという事情はあるのですが、それを差し置いてもダストダスの評価は一貫して高く、そのためキュウコンジュナイパーのような日本のメタゲームで猛威を振るっていたデッキは海外では少なく、WCSでもあまり活躍できませんでした。
このデッキはWCS3位という、グソクムシャ以外のダスト派生では最高順位だったデッキです。
記事中にもありますが、特筆すべきは、対サーナイトの戦い方。日本勢の多くが、ジジーロンダストやエーフィダストでは対サーナイトに有利を取れないと考えていた中で、この記事では明確に、対サーナイトは有利と断言しています。
序盤から相手の場にプレッシャーを掛けることでサーナイトの頭数を削り、そのままテンポ勝ちするという、盤面の完成形ではなく対戦の流れやテンポを考えた構築・動きは、日本勢にはたどり着けなかった部分です。改めて、ポケカの奥深さを思い知らされたデッキ、レポートでした。
▼グソクムシャダストダス(8月 WCS2017)
https://pokemoncardmemo.com/column/article2017-319/
http://teamachamo.diarynote.jp/201710011655442894/
WCS2017に日本勢が持ち込み、その後の海外スタン新環境のメタにも影響を与えたデッキ。当時の多くのデッキに対して互角以上に戦え、特に対サーナイトでの相性の良さは、WCS環境にぴったりとハマっていました。
上記、準優勝のアリスさんインタビューも、トップ4の油さんによる記事も、どちらも必読の素晴らしい内容です。特にお互いが記事中で触れているマギアナEXは、流石としか言いようがありません。
▼ルガルガンゾロアーク(9月 CL横浜2018)
http://www.pokemon-card.com/info/2017/20170908_000899.html#top1-2
2017年の最後の3ヶ月を文字通りに支配してしまったデッキ。同期間に開催されていたBATTLE X ROAD予選でも、ずっと最大の使用率を誇っていましたが、この9月の段階で提示されていた構築:アローラベトベトン、時のパズル4、アズサ2、基本闘エネ採用という構築が常に基準点になっていました。
これ以降に登場したルガゾロはすべて、このレシピの派生系もしくは対抗形、と言っても過言ではないほどです。
ちなみに、ルガゾロについては併せて、下記klovさんの記事
http://pokeca.hatenablog.com/entry/2017/09/26/233226
もぜひお読み下さい。
ポケカ記事を書く人の中で、デッキや環境を時間軸に基づいて語れる人って、非常に少ないのです。
ちなみに、スカイフィールドのない現海外スタンでも結果を残してしまうあたり(http://www.60cards.net/en/expert-blog/user/55/article/1122)、ルガルガンGXとゾロアークGXという2枚のカードの異常なポテンシャルが伺えます。
▼サーナイト(11月 ヨーロッパ選手権大会)
https://twitter.com/cschemanske/status/932192303359381504
http://thecharizardlounge.com/2017/11/19/2017-european-international-championship-recap-and-decklists/#christopher-gardevoir
ロンドンで開催されたこのヨーロッパ選手権大会は、語るべき要素が複数あるのですが、その中では何より、この3位入賞のサーナイトを取り上げるべきでしょう。
この尖った構築のサーナイトは"Broken Deck"と呼ばれ、この構築に至るまでの思考も、
https://sixprizes.com/2017/11/19/a-weekend-across-the-pond/
使用者本人のレポートの形で詳細に公開されています。
最大の特徴は、2枚のエルレイドと4枚のまんたんのくすり。エルレイドは、数を増やしつつあったゾロアークGXやシルヴァディGXに対して最強のアタッカーです。また、まんたんのくすりは、ミラーで有効なだけでなく、その他中打点デッキをシャットアウトします。まんたんのくすり増量に併せてすごいつりざおも増やされており、エネルギーの数を重要視していたことが伺えます。
考えてみれば強い要素の詰め合わせなのですが、それを極端かつ合理的に具現化させたこのレシピは、情報の公開のされ方や広まり方も含めて、現代の海外ポケカを象徴するかのようです。
以上になります。デッキ5、6個で済ませるつもりが11個も紹介してしまいました。でも実はその倍ぐらいは語りたいデッキがあるので、今年は環境的にも情報量の上でも、恵まれた年だったなと思います。
何より、ポケカ公式の頑張りは特筆すべきだと思います。このペース、この内容でデッキレシピ公開が続いてほしいですね。
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