【WCS2013参加記】~③:金曜日LCQ編+デッキ~
2013年8月17日コメント (3)
■ビュッフェで朝ごはん、LCQを待つ長い列
6時に起床。ビュッフェチケットを持って意気揚々とレストランに向かいます。
さすがの高級ホテルだけあって、朝のビュッフェでもドリンクはウェイター(ウェイトレス)が注いでくれます。ワイングラスにオレンジジュース。ナイフやフォークは綺麗に並べられ、ジャムやバターは各卓に使い切りの小瓶で供されます。雰囲気に気圧されて完全な場違い感を漂わせる日本人ポケヲタ2人。なんか生きててすいません。
ビュッフェメニューにはカナダらしくスモークサーモンが二種類並んでいたりしましたが、ポケヲタ的には栄養補給以上の意味はありません。朝これで夜カップ麺って一体……。
そんなこんなで会場へ。見ると、そこには会場を突き破ってはるか延びる長蛇の列が。今回はLCQ参加者が多そうと聞いていましたが、ぱっと見ても数百人は下りません(ちなみにLCQはマスター参加者は450人でした)。
どうにかエントリーを終え、あとは始まるのを待つだけです。
■LCQ使用デッキ
まずはデッキを貼ってみます。デッキはプラズマ。理由は簡単で、これしか使えないからです。準備期間も取れなかったしね。
他の方が練りに練ったデッキを持ち込んでいる中でのこれは恥ずかしくもあるのですが……。
4 デオキシスEX
3 キュレム
2 ボルトロスEX
2 アブソル
4 アララギ博士
4 N
3 フウロ
2 アクロマ
4 ポケモンキャッチャー
4 アクロママシーン
4 どくさいみん光線
4 ポケモンいれかえ
3 プラズマ団のモンスターボール
2 タチワキシティジム
1 かるいし
1 ダウジングマシン
4 プリズムエネルギー
4 ブレンドエネルギー水雷闘鋼
4 プラズマエネルギー
1 ブレンドエネルギー草炎超悪
メタゲームや環境の考察は、別のエントリで書きたいと思います。ここではデッキの特徴だけを。
けっこうな数の日本勢が採用していたアブソル2+超悪ブレンドは、ある意味で日本型プラズマと言えると思います。
軽石ケルディオギミックを搭載しない日本のプラズマが目指したのは、直線的な攻撃能力の最大化でした(そのコンセプトが良かったかどうかは後々の環境考察で書きます)。
この型のプラズマでは、攻撃のメインは2エネアタックです。息切れしにくい低コスト攻撃を、毒タチワキでバックアップしつつ相手に手数で勝つ。そのための超悪ブレンドであり、エーススペックがダウジングかスクランブルの二択なのも、テンポとリソースの維持を目指した結果です。
サポをかなり削っていますが、抜けないパーツが多すぎたことと、マッチ制だったので1ゲーム事故ってもまあいいかという妥協です。ボールを1削ってベルかアクロマあたりを戻しても良かったかもしれません。日本のイベントのクソ形式連勝形式ならば、もう少し丸いレシピにするとは思いますが。
デッキの完成度自体はそんなに悪くなかったと思います。直前調整ではたっぴーにかなりお世話になりました。たっぴーがいなければこのレシピにはたどり着いていなかったでしょう。どうもありがとう。
■LCQ1回戦即死
今回のLCQ1回戦では人数調整のため、100人超のプレイヤーがbyeになります。日本勢がbyeを取りまくる中、もちろん引けるわけもなく席に着く。
相手は韓国からのプレイヤー。簡単な日本語の単語を知っていたので、けっこう日本のことが好きらしい。
・1戦目:×
ダイスロールで相手先攻。知ってたさ。こちらキュレム、相手はブラックキュレムEX。ドロソ経由のケルゼニゼニのフル展開から、ビーチを置いてドローエンド。
こちらはできることをやるだけなので、前にエネとアクロママシン、タチワキ貼ってドロソ経由で毒とキャッチャーが打てるのだから初動は良かった。ベンチにボルトを置いておき、ゼニガメの片割れを倒してサイドドロー。
そして相手の先攻2ターン目。アメカメックス、ブラックキュレムに3エネ、Nを経由して4エネ目、先攻2ターン目ブラックバリスタ。エネつきキュレムが吹っ飛ぶ。これ完全に駄目なパターンや……。
次のターンはボルト経由でキュレムにエネ。もちろん返しで飛んでくるブラックバリスタ。
それでもそこからサイド2-1まで行ったのは頑張った。最終ターンは相手のバトル場エネなしケルディオ、ベンチに3エネBキュレム。こちらは2エネキュレムを前に置いたままNを叩き込んで、止まってくれれば逆転あるか、という場面で返しの相手の1枚+ドロー1枚がエネとかるいしという完璧すぎる引きで負け。
・2戦目:×
こちら負けたので先攻。ただしデオキスタートのドロソアクロマのみ。相手はブラックキュレムスタート。これは……。
ボールからキュレムをベンチに出してエネ貼って終了。相手は当然のようにビーチからBキュレムケルディオゼニゼニ。こちらはアクロマ打って何とか2体目のキュレムとエネを置き、ビーチのおこぼれを頂戴してドロー。
そして当たり前のように飛んでくるアメカメックスから2ターン目ブラックバリスタ。デオキが吹っ飛ぶ。
ただこちらにはエネつきキュレムが2体残っていたので、気合で必要パーツを引き込んで相手のカメックスを打ち落とす。これで止まってくれたらいいなと思ってたら、間髪いれず出てくる2体目カメックス。心が折れかける。
それでもここで折れるわけにはいかないので、無理やり2体目カメまで落としに行く。ゲームプランはカメ2体とEX2体。そして2体目のカメックスを落とすことに成功する。
……すぐに立ち上がる3体目のカメックス。心が折れる。
最後はサイド2-2の状況から、キャッチャーサイド落ちしてればアブソルで何とか……との思いもむなしく、アララギで山札をすべて引き切られてそれぞれ4枚目のキャッチャーとスーエネ回収でベンチのEXを倒されて負け。
■1回戦即死、その後
ブン回りカメ×2に虐殺されてふらふらと会場を出る。歩きながら、おれこんなに弱いプレイヤーだったっけな……とリアルに自問自答していた。たぶんあらゆる意味で正しい。
ちなみに僕を倒した韓国人プレイヤーは3回戦で負け、その後に会場内で出くわしたときは、同伴してきた彼女に慰められていた。僕はポケカがわからなくなった。
■1年ぶりのEsa登場
そうこうしているうちに会場でEsaと遭遇。Esaとは誰ぞや、という方は去年のWCSレポを見てもらいたいのですが、ポケカ強豪国フィンランドのプレイヤーにしてTheDeckOutというポケカブログの管理人、そして何かと日本に縁があるのでした。そんなEsaは今回、諸事情あって通訳スタッフとして参加しています。
Esaは友達のフィンランド代表(名前が覚えにくくて失念)と一緒にいたので、フリーで対戦することに。そして憂さ晴らしのようにフィンランド代表のカメケルをボコる。
そのまま3人でフードコートのマクドナルドに移動して食事。Esaはこの1月に東京へ旅行に来ていたので、「そういえば東京に来たときに日本のマクドナルド行った?」と訊いてみると行ったとのこと。感想はというと、「学生がみんな宿題しててびっくりしたよ」。これには僕がびっくりです。言われてみれば確かに。
ついでにEsaには当時のマックが宣伝してた60秒チャレンジがツボだったようで、「フィンランドでは30分経たないと出てこない」とは僕の隣に座ってたフィンランド代表の弁。おおらかな国だな……? そのあとはノキアがアホという話で盛り上がる。
■会場、そしてふたたびのカップラーメン
フードコートから戻ると、LCQ予選はまだ続いています。ダークダストに感心しつつも疲れたので早めに撤収することに。ボールルームで適度に粘りつつ、ある程度経った時点で部屋に戻ってカップラーメンで夕食です。
明日は明日で、リテールの列が待っているのでした。
次回に続く!?
【写真1枚目】朝食ビュッフェ。
【写真2枚目】入り口では巨大ピカチュウがお出迎え。
【写真3枚目】LCQ中の会場の様子。
6時に起床。ビュッフェチケットを持って意気揚々とレストランに向かいます。
さすがの高級ホテルだけあって、朝のビュッフェでもドリンクはウェイター(ウェイトレス)が注いでくれます。ワイングラスにオレンジジュース。ナイフやフォークは綺麗に並べられ、ジャムやバターは各卓に使い切りの小瓶で供されます。雰囲気に気圧されて完全な場違い感を漂わせる日本人ポケヲタ2人。なんか生きててすいません。
ビュッフェメニューにはカナダらしくスモークサーモンが二種類並んでいたりしましたが、ポケヲタ的には栄養補給以上の意味はありません。朝これで夜カップ麺って一体……。
そんなこんなで会場へ。見ると、そこには会場を突き破ってはるか延びる長蛇の列が。今回はLCQ参加者が多そうと聞いていましたが、ぱっと見ても数百人は下りません(ちなみにLCQはマスター参加者は450人でした)。
どうにかエントリーを終え、あとは始まるのを待つだけです。
■LCQ使用デッキ
まずはデッキを貼ってみます。デッキはプラズマ。理由は簡単で、これしか使えないからです。準備期間も取れなかったしね。
他の方が練りに練ったデッキを持ち込んでいる中でのこれは恥ずかしくもあるのですが……。
4 デオキシスEX
3 キュレム
2 ボルトロスEX
2 アブソル
4 アララギ博士
4 N
3 フウロ
2 アクロマ
4 ポケモンキャッチャー
4 アクロママシーン
4 どくさいみん光線
4 ポケモンいれかえ
3 プラズマ団のモンスターボール
2 タチワキシティジム
1 かるいし
1 ダウジングマシン
4 プリズムエネルギー
4 ブレンドエネルギー水雷闘鋼
4 プラズマエネルギー
1 ブレンドエネルギー草炎超悪
メタゲームや環境の考察は、別のエントリで書きたいと思います。ここではデッキの特徴だけを。
けっこうな数の日本勢が採用していたアブソル2+超悪ブレンドは、ある意味で日本型プラズマと言えると思います。
軽石ケルディオギミックを搭載しない日本のプラズマが目指したのは、直線的な攻撃能力の最大化でした(そのコンセプトが良かったかどうかは後々の環境考察で書きます)。
この型のプラズマでは、攻撃のメインは2エネアタックです。息切れしにくい低コスト攻撃を、毒タチワキでバックアップしつつ相手に手数で勝つ。そのための超悪ブレンドであり、エーススペックがダウジングかスクランブルの二択なのも、テンポとリソースの維持を目指した結果です。
サポをかなり削っていますが、抜けないパーツが多すぎたことと、マッチ制だったので1ゲーム事故ってもまあいいかという妥協です。ボールを1削ってベルかアクロマあたりを戻しても良かったかもしれません。日本のイベントの
デッキの完成度自体はそんなに悪くなかったと思います。直前調整ではたっぴーにかなりお世話になりました。たっぴーがいなければこのレシピにはたどり着いていなかったでしょう。どうもありがとう。
■LCQ1回戦即死
今回のLCQ1回戦では人数調整のため、100人超のプレイヤーがbyeになります。日本勢がbyeを取りまくる中、もちろん引けるわけもなく席に着く。
相手は韓国からのプレイヤー。簡単な日本語の単語を知っていたので、けっこう日本のことが好きらしい。
・1戦目:×
ダイスロールで相手先攻。知ってたさ。こちらキュレム、相手はブラックキュレムEX。ドロソ経由のケルゼニゼニのフル展開から、ビーチを置いてドローエンド。
こちらはできることをやるだけなので、前にエネとアクロママシン、タチワキ貼ってドロソ経由で毒とキャッチャーが打てるのだから初動は良かった。ベンチにボルトを置いておき、ゼニガメの片割れを倒してサイドドロー。
そして相手の先攻2ターン目。アメカメックス、ブラックキュレムに3エネ、Nを経由して4エネ目、先攻2ターン目ブラックバリスタ。エネつきキュレムが吹っ飛ぶ。これ完全に駄目なパターンや……。
次のターンはボルト経由でキュレムにエネ。もちろん返しで飛んでくるブラックバリスタ。
それでもそこからサイド2-1まで行ったのは頑張った。最終ターンは相手のバトル場エネなしケルディオ、ベンチに3エネBキュレム。こちらは2エネキュレムを前に置いたままNを叩き込んで、止まってくれれば逆転あるか、という場面で返しの相手の1枚+ドロー1枚がエネとかるいしという完璧すぎる引きで負け。
・2戦目:×
こちら負けたので先攻。ただしデオキスタートのドロソアクロマのみ。相手はブラックキュレムスタート。これは……。
ボールからキュレムをベンチに出してエネ貼って終了。相手は当然のようにビーチからBキュレムケルディオゼニゼニ。こちらはアクロマ打って何とか2体目のキュレムとエネを置き、ビーチのおこぼれを頂戴してドロー。
そして当たり前のように飛んでくるアメカメックスから2ターン目ブラックバリスタ。デオキが吹っ飛ぶ。
ただこちらにはエネつきキュレムが2体残っていたので、気合で必要パーツを引き込んで相手のカメックスを打ち落とす。これで止まってくれたらいいなと思ってたら、間髪いれず出てくる2体目カメックス。心が折れかける。
それでもここで折れるわけにはいかないので、無理やり2体目カメまで落としに行く。ゲームプランはカメ2体とEX2体。そして2体目のカメックスを落とすことに成功する。
……すぐに立ち上がる3体目のカメックス。心が折れる。
最後はサイド2-2の状況から、キャッチャーサイド落ちしてればアブソルで何とか……との思いもむなしく、アララギで山札をすべて引き切られてそれぞれ4枚目のキャッチャーとスーエネ回収でベンチのEXを倒されて負け。
■1回戦即死、その後
ブン回りカメ×2に虐殺されてふらふらと会場を出る。歩きながら、おれこんなに弱いプレイヤーだったっけな……とリアルに自問自答していた。たぶんあらゆる意味で正しい。
ちなみに僕を倒した韓国人プレイヤーは3回戦で負け、その後に会場内で出くわしたときは、同伴してきた彼女に慰められていた。僕はポケカがわからなくなった。
■1年ぶりのEsa登場
そうこうしているうちに会場でEsaと遭遇。Esaとは誰ぞや、という方は去年のWCSレポを見てもらいたいのですが、ポケカ強豪国フィンランドのプレイヤーにしてTheDeckOutというポケカブログの管理人、そして何かと日本に縁があるのでした。そんなEsaは今回、諸事情あって通訳スタッフとして参加しています。
Esaは友達のフィンランド代表(名前が覚えにくくて失念)と一緒にいたので、フリーで対戦することに。そして憂さ晴らしのようにフィンランド代表のカメケルをボコる。
そのまま3人でフードコートのマクドナルドに移動して食事。Esaはこの1月に東京へ旅行に来ていたので、「そういえば東京に来たときに日本のマクドナルド行った?」と訊いてみると行ったとのこと。感想はというと、「学生がみんな宿題しててびっくりしたよ」。これには僕がびっくりです。言われてみれば確かに。
ついでにEsaには当時のマックが宣伝してた60秒チャレンジがツボだったようで、「フィンランドでは30分経たないと出てこない」とは僕の隣に座ってたフィンランド代表の弁。おおらかな国だな……? そのあとはノキアがアホという話で盛り上がる。
■会場、そしてふたたびのカップラーメン
フードコートから戻ると、LCQ予選はまだ続いています。ダークダストに感心しつつも疲れたので早めに撤収することに。ボールルームで適度に粘りつつ、ある程度経った時点で部屋に戻ってカップラーメンで夕食です。
明日は明日で、リテールの列が待っているのでした。
次回に続く!?
【写真1枚目】朝食ビュッフェ。
【写真2枚目】入り口では巨大ピカチュウがお出迎え。
【写真3枚目】LCQ中の会場の様子。
コメント
追加時間は、ジャッジから何も言及がなかったのでこちらからは何も言わなかったのですが、それがそもそもの間違いでしたね。きちんと主張すべきでした。
まだまだ経験が足りないなぁ。
なるほど…いつか海外遠征をするかわかりませんが、凄く為になります。
国際試合の難しさたるや、僕は絶対にプレッシャーに潰されますw
〉僕を倒した韓国人プレイヤーは3回戦で負け、その後に会場内で出くわしたときは、同伴してきた彼女に慰められていた。僕はポケカがわからなくなった。
これは…orz
時間の件はジャッジ間で対応を統一してほしいと思います。ジャッジが原因でプレイヤーが不利益をこうむるのはナンセンスですから。
>>楓さん
緊張感がなさすぎるのも大問題だというのを重々思い知らされました。重要な場では相手にプレッシャーをかけられるくらいにならないとですね。普段の大会は完全にいつもどおりになってしまいますがw