ニコ生で放送されていた電王戦、非常に面白く見ていました。対局そのものもとても面白かったですが、それ以上に、あのコメント上の応援の雰囲気というか、この特殊なマッチアップへの高揚感というか、そういったものが、パソコンを前にしていても普段味わえないような、なかなか不思議な体験でした。

 人類対機械という、一昔前の(あるいはいつもの)SF映画のような比喩も持ち出されるイベントですが、海の向こうにはディープブルーという前例があるにせよ、大盤解説の阿久津七段が「人間ではなかなか指さない手ですね」とときどき口にしていたのが、結構印象的でした。
 最終的にソフト側はそれが仇となって負けてしまったわけですが、たとえプログラムとはいえ、全く違う考え方をする存在が向こう側にいるというのは、ポジティブに見れば物凄くわくわくする状況です。

 かつてのポケモンカードGBは、対戦モノとしてはまあ、あれでしたが、ゲームとしては本当に楽しかった記憶があります。もしもう少しだけ妄想が許されるなら、たとえば現行のレギュ内カードから自動的にデッキを組んでくれる高度なプログラムがあったとしたら……そしてもしもそこで出力されたデッキが、現行のそれとは全く違ったものだったら。
 こんなしょうもない妄想も浮かぶほど、いわゆる頭脳スポーツ(?)に親しむ人間の夢の形のひとつがこれなんだなあ、と思えてしまう対局でした。

 どうでもいいですが、それこそBW9入りデッキを作ってくれる都合のいいソフトか何かはないのでしょうかね。
 ツールスクラッパーのようなカードを入れるのは好きではないというか嫌いだし、シルバーバングルも強いカードではありますがデッキパワーそのものの底上げにはあんまりなっていないと感じるし、そもそも特定の相手にしか効果がないカードをメインに据えたデッキは、いろんな意味で美しくありません(それを言い出すとパックのコンセプト自体の否定になってますが……)。
 そんなわけで発売後から、アイディアの出なさとパックへのモチベーションの低さでカードネタを更新していなかったのですが、DNを回ってたら面白そうなアイディアがいくつかあったので、そろそろデッキを作ってみようかなと思っています。

コメント

ぽよ
2013年3月23日23:49

自分も電王戦見ていたのですが、人間対機械で機械があそこまでのレベルになっているのが驚きました。今後の電王戦で東大のPC約800台をフル稼働したGPS将棋や前回亡くなられた米長永世棋聖を倒したマシン「ボンクラーズ」こと「Puella α」等が出てきます。将棋だけでなく今後コンピューターが人間に変わる時も遠い未来ではないんだなと実感しました。
今後うきにん先生のデッキアイディア期待してます!

うきにん
2013年3月24日0:15

>>ろすぽよくん
にわかSFファンとしては、代わる代わらないよりも、もうちょっとこう、なんかおれもう未来にいるな的な、素朴で楽観ちっくな感想を抱きました。おれ未来にいるなというのはここ数年毎年1回ずつぐらい感じてる気持ちなので、本当の未来がいつ来るのかは知りません。
デッキアイディアは巷で強すぎると噂のバングルキュレムとか使うのが一番いいんじゃないでしょうか。DN見ててもデザイナーズコンボっぽいのも多いし、実際は困ったらデッキパワーの高いのを使うのが安定です。

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