【抄訳】ラテンアメリカ選手権・メタゲーム予想
2018年11月15日 ポケモンカードゲーム
今週金曜から日曜まで、今シーズン初のInternationals、ラテンアメリカ選手権(Latin America International Championships)がブラジルで行われます。
Internationalsは、世界大会に次ぐ規模の大会で、各大陸1度ずつ、年に計4回しか行われません(南米、北米、欧州、オセアニア)。
それだけ注目度の非常に高い大会になっています。
また、今回の大会は、Lost Thunder(日本でいう迅雷スパーク+超爆インパクト)発売後初めての大会になっています。
メタゲームの変化にも注目したいところです。
中継は
https://www.twitch.tv/pokemontcg
のようです。時差のため開始は日本時間の深夜過ぎになると思われます。
(金曜~土曜が予選。日曜は決勝のみ)
今回はそのラテンアメリカ選手権のメタゲーム考察記事です。
元記事が長いことと時間の関係で、抄訳になっています。
いつもどおり、訳語の至らなさや誤訳の責任は、すべて僕うきにんに属します。
(今回も例によって無許可翻訳なので、何かあればすぐに削除します)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
http://www.60cards.net/en/expert-blog/user/4516/article/1358
by Gabriel Semedo
11/12/2018
ラテンアメリカ選手権は、Lost Thunderのカード236枚にとって初登場の大会で、かつ、今シーズン最初のInternationalsだ。枚数でいえば前弾より90枚も多いが、数が多いだけでなく面白いカードも多い。
大会まで数日に迫っている。メタゲームをおさらいし、シーズン最大の大会に備えよう。
▼主流のデッキたち
Tier 1
ゾロアークGX/ルガルガンGX
カラマネロ/ギラティナ
アローラナッシー
ばらまき系(カプ・コケコ+戒めの祠ほか)
ニンフィアGX
レックウザGX/クワガノン
Tier 2
グランブル
ズガドーンGX
ジュナイパーGX/アローラキュウコンGX
マッシブーン/ダストダス/戒めの祠
Tier 3
ロストマーチ
マグカルゴGX
ソルガレオGX
ゾロアークGX/ルガルガンGX
いわゆる「アズサ効果」のウツギ博士のレクチャーが加わったことで、今までネストボールやスーパーボールに裂いていたスペースが他に回せるようになった。また、メタモン◇も、スペースの活用に役立つ。
ゾロアークGX/ルガルガンGXはメタゲームでも依然として良い位置にいる。対カラマネロにも相性が良く、極端に不利なマッチアップはほぼない。大会に向けて有力なデッキ候補だろうし、多く見かけることになるだろう。
有利:カラマネロ/ギラティナ
互角:ナッシー、グランブル、ジュナイパーキュウコン、レックガノン
不利:マッシブーンルガルガン、マッシダスト祠、ロストマーチ
ギミック:ゴーリキー、マニューラ、ムキムキダンベル、プルメリ
[訳注:海外のルガゾロはここまで、ネストボールやスーパーボールを多投する形が主流だった。参考 http://limitlesstcg.com/decks/?list=1484]
カラマネロ/ギラティナ
ギラティナが出る前からカラマネロは強いデッキだが、さらに強力になったといえる。呪いのお札やイワークは有力なオプションだが必須ではない。
メタゲーム内では良い立ち位置で、安定したデッキといえる。唯一の苦手はゾロアークGX系統のデッキだ。
Lost Thunderの加入により、カラマネロ系のデッキは変化するだろう。これまでGasKanのデッキリストはほぼ固定だったが、今大会では2種類に分かれるはずだ。
ひとつは、GasKanのデオキシスをギラティナに置き換えた形。もうひとつは、非GXに寄せて、ひかるアルセウス、カプ・コケコや呪いのお札で戦う形だ。この形はもともと、チャンピオンズリーグ東京でヒラノマサタカが使って成功を収めた。
有利:グランブル、ズガドーンGX、レックガノン、マッシブーンルガルガン、マッシダスト祠、ロストマーチ
互角:ナッシー
不利:ルガルガンゾロアーク、ジュナイパーキュウコン、ばらまき系
ギミック:ギラティナ◇、ポケナビ
[訳注:GasKanとは、10月上旬の大会で登場したカラマネロデッキ。マーシャドーGX、デオキシス、チリーンを主力にした革新的なリストだった。参考 http://limitlesstcg.com/decks/?list=1460]
ナッシー
ツボツボ登場前から多くのプレイヤーがナッシーを試してきたが、ツボツボの登場で問題が解決した。
メタゲーム内では、グランブルを除くほぼすべての相手に対して互角の戦いができる。
有利:ズガドーンGX、レックガノン、マッシブーンルガルガン、マッシダスト祠
互角:カラマネロ、ロストマーチ、ホワイトキュレム、マグカルゴGX
不利:グランブル
ギミック:ムキムキダンベル、アセロラ
ばらまき系
ばらまき系のデッキには様々な形があるが、どのデッキも目的は、ダメージを蓄積し、カプ・テテフでサイドを取りきるというものだ。
もっとも新しいアイディアは、カール・ペータースがリール大会で優勝した、ラティオス、ハブネーク、どくバリを使った形だろう。
[訳注:参考 http://limitlesstcg.com/decks/?list=1581]
有利:カラマネロ、ズガドーンGX、レックガノン、マッシダスト祠
互角:ゾロアーク、ナッシー
不利:マッシブーンルガルガン
ギミック:カウンターキャッチャー、エレキパワー
マッシブーンGX/ルガルガンGX
このデッキはゾロアークGXに強いという点で目立つデッキだが、グランブルやナッシーといった非GXアタッカーの登場で、状況は複雑になっている。
だが新しいアローラキュウコンGXは、ビーストリングを持ってくることができたり、またワザも強力なため、新しい選択肢になっている。
いずれにせよマッシブーンルガルガンは、ただ頭で考えているよりも強力なデッキであり、実戦では、さまざまな状況でも強力に立ち回ることができる。
有利:ゾロアークGX、ばらまき系
互角:マッシダスト祠、レックガノン、ズガドーンGX
不利:カラマネロ、ナッシー、グランブル
ギミック:じゃくてんほけん、フィールドブロアー、ルザミーネ◇
ズガドーンGX/アーゴヨン
Lost Thunder最大のトピックスはこのデッキだろう。チャンピオンズリーグ東京では大きな話題になった。だが今のメタゲームはGXポケモンにはやや厳しい。
このデッキはレックガノンと似たデッキだ。このデッキは序盤の動きが強く、レックガノンは終盤が強い。レックガノンのほうが、どちらかといえば安定している印象がある。
メタゲーム内では、このデッキは少しリスキーな選択だ。ゾロアークGXという有力デッキには強いが、カラマネロには分が悪く、ペアリングに大きく左右されるだろう。
有利:ニンフィアGX、ゾロアークGX
互角:レックガノン、ジュナイパーキュウコン
不利:カラマネロ、ナッシー、グランブル、マッシダスト祠、ばらまき系
ギミック:ルザミーネ◇、ビーストボール、アーゴヨンGX、エネルギーつけかえ、ツンデツンデGX
グランブル
最初は誰もが冗談だと思ったが、実際はすばらしく強いデッキだった。有名なヤレユータンとマグカルゴが安定した動きを可能にし、カルネは時のパズルのような働きをしてくれる。
メタゲーム内では極端な不利がなく、面白い立ち位置にいる。常に130ダメージを出してくるギラティナだけは苦手だが、それ以上に嫌なのはアローラベトベトンの存在だろう。ヤレユータンが封じられると、場の展開もできずワザも思うように使えなくなってしまう。
有利:ナッシー、マッシブーンルガルガン、レックガノン、ズガドーンGX
互角:ゾロアークGX、ニンフィアGX、ロストマーチ
不利:カラマネロギラティナ、マッシダスト祠、ばらまき系
ギミック:ムキムキダンベル
マッシブーン/ダストダス/戒めの祠
マッシダスト祠デッキは今シーズン最初の衝撃であり、メタゲームを揺さぶり、フォーマットの見方を根本から変えたデッキだった。
ブラジルのサンタ・カタリーナ大会で優勝し、直後にアメリカのメンフィスでも優勝を果たした。
しかし現在では環境最良のデッキではなくなっている。メタゲームも戒めの祠に対応し、グランブルやナッシーといった強力な非GXも登場した。またカラマネロ/ギラティナは相性最悪のマッチアップだ。
だがこのデッキの派生形として、マッシブーン/マニューラ/祠はメタゲーム内において面白い立ち位置にいる。新旧マニューラは、対カラマネロのマッチアップを不利から有利に変える力を持っている。
有利:レックガノン、ズガドーンGX
互角:ゾロアークGX、ロストマーチ、ジュナイパーキュウコン、マッシブーンルガルガン
不利:ニンフィアGX、ナッシー、グランブル、ロストマーチ
ギミック:ビーストリング、どくバリ、テッカグヤ(非GX)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
以上になります。お読みいただきありがとうございました。
上記の通り、省略が多くありますので、細かいところまで気になる方は原文もぜひご覧ください。
冒頭にも書きましたが、今回の大会、メタゲーム的に非常に注目度が高い大会です。
新しいアイディアもたくさん登場することが予想されます。
中継も結果も、ぜひどこかのタイミングで見てみてください。新しい発見があること間違いなしです。
Internationalsは、世界大会に次ぐ規模の大会で、各大陸1度ずつ、年に計4回しか行われません(南米、北米、欧州、オセアニア)。
それだけ注目度の非常に高い大会になっています。
また、今回の大会は、Lost Thunder(日本でいう迅雷スパーク+超爆インパクト)発売後初めての大会になっています。
メタゲームの変化にも注目したいところです。
中継は
https://www.twitch.tv/pokemontcg
のようです。時差のため開始は日本時間の深夜過ぎになると思われます。
(金曜~土曜が予選。日曜は決勝のみ)
今回はそのラテンアメリカ選手権のメタゲーム考察記事です。
元記事が長いことと時間の関係で、抄訳になっています。
いつもどおり、訳語の至らなさや誤訳の責任は、すべて僕うきにんに属します。
(今回も例によって無許可翻訳なので、何かあればすぐに削除します)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
http://www.60cards.net/en/expert-blog/user/4516/article/1358
by Gabriel Semedo
11/12/2018
ラテンアメリカ選手権は、Lost Thunderのカード236枚にとって初登場の大会で、かつ、今シーズン最初のInternationalsだ。枚数でいえば前弾より90枚も多いが、数が多いだけでなく面白いカードも多い。
大会まで数日に迫っている。メタゲームをおさらいし、シーズン最大の大会に備えよう。
▼主流のデッキたち
Tier 1
ゾロアークGX/ルガルガンGX
カラマネロ/ギラティナ
アローラナッシー
ばらまき系(カプ・コケコ+戒めの祠ほか)
ニンフィアGX
レックウザGX/クワガノン
Tier 2
グランブル
ズガドーンGX
ジュナイパーGX/アローラキュウコンGX
マッシブーン/ダストダス/戒めの祠
Tier 3
ロストマーチ
マグカルゴGX
ソルガレオGX
ゾロアークGX/ルガルガンGX
いわゆる「アズサ効果」のウツギ博士のレクチャーが加わったことで、今までネストボールやスーパーボールに裂いていたスペースが他に回せるようになった。また、メタモン◇も、スペースの活用に役立つ。
ゾロアークGX/ルガルガンGXはメタゲームでも依然として良い位置にいる。対カラマネロにも相性が良く、極端に不利なマッチアップはほぼない。大会に向けて有力なデッキ候補だろうし、多く見かけることになるだろう。
有利:カラマネロ/ギラティナ
互角:ナッシー、グランブル、ジュナイパーキュウコン、レックガノン
不利:マッシブーンルガルガン、マッシダスト祠、ロストマーチ
ギミック:ゴーリキー、マニューラ、ムキムキダンベル、プルメリ
[訳注:海外のルガゾロはここまで、ネストボールやスーパーボールを多投する形が主流だった。参考 http://limitlesstcg.com/decks/?list=1484]
カラマネロ/ギラティナ
ギラティナが出る前からカラマネロは強いデッキだが、さらに強力になったといえる。呪いのお札やイワークは有力なオプションだが必須ではない。
メタゲーム内では良い立ち位置で、安定したデッキといえる。唯一の苦手はゾロアークGX系統のデッキだ。
Lost Thunderの加入により、カラマネロ系のデッキは変化するだろう。これまでGasKanのデッキリストはほぼ固定だったが、今大会では2種類に分かれるはずだ。
ひとつは、GasKanのデオキシスをギラティナに置き換えた形。もうひとつは、非GXに寄せて、ひかるアルセウス、カプ・コケコや呪いのお札で戦う形だ。この形はもともと、チャンピオンズリーグ東京でヒラノマサタカが使って成功を収めた。
有利:グランブル、ズガドーンGX、レックガノン、マッシブーンルガルガン、マッシダスト祠、ロストマーチ
互角:ナッシー
不利:ルガルガンゾロアーク、ジュナイパーキュウコン、ばらまき系
ギミック:ギラティナ◇、ポケナビ
[訳注:GasKanとは、10月上旬の大会で登場したカラマネロデッキ。マーシャドーGX、デオキシス、チリーンを主力にした革新的なリストだった。参考 http://limitlesstcg.com/decks/?list=1460]
ナッシー
ツボツボ登場前から多くのプレイヤーがナッシーを試してきたが、ツボツボの登場で問題が解決した。
メタゲーム内では、グランブルを除くほぼすべての相手に対して互角の戦いができる。
有利:ズガドーンGX、レックガノン、マッシブーンルガルガン、マッシダスト祠
互角:カラマネロ、ロストマーチ、ホワイトキュレム、マグカルゴGX
不利:グランブル
ギミック:ムキムキダンベル、アセロラ
ばらまき系
ばらまき系のデッキには様々な形があるが、どのデッキも目的は、ダメージを蓄積し、カプ・テテフでサイドを取りきるというものだ。
もっとも新しいアイディアは、カール・ペータースがリール大会で優勝した、ラティオス、ハブネーク、どくバリを使った形だろう。
[訳注:参考 http://limitlesstcg.com/decks/?list=1581]
有利:カラマネロ、ズガドーンGX、レックガノン、マッシダスト祠
互角:ゾロアーク、ナッシー
不利:マッシブーンルガルガン
ギミック:カウンターキャッチャー、エレキパワー
マッシブーンGX/ルガルガンGX
このデッキはゾロアークGXに強いという点で目立つデッキだが、グランブルやナッシーといった非GXアタッカーの登場で、状況は複雑になっている。
だが新しいアローラキュウコンGXは、ビーストリングを持ってくることができたり、またワザも強力なため、新しい選択肢になっている。
いずれにせよマッシブーンルガルガンは、ただ頭で考えているよりも強力なデッキであり、実戦では、さまざまな状況でも強力に立ち回ることができる。
有利:ゾロアークGX、ばらまき系
互角:マッシダスト祠、レックガノン、ズガドーンGX
不利:カラマネロ、ナッシー、グランブル
ギミック:じゃくてんほけん、フィールドブロアー、ルザミーネ◇
ズガドーンGX/アーゴヨン
Lost Thunder最大のトピックスはこのデッキだろう。チャンピオンズリーグ東京では大きな話題になった。だが今のメタゲームはGXポケモンにはやや厳しい。
このデッキはレックガノンと似たデッキだ。このデッキは序盤の動きが強く、レックガノンは終盤が強い。レックガノンのほうが、どちらかといえば安定している印象がある。
メタゲーム内では、このデッキは少しリスキーな選択だ。ゾロアークGXという有力デッキには強いが、カラマネロには分が悪く、ペアリングに大きく左右されるだろう。
有利:ニンフィアGX、ゾロアークGX
互角:レックガノン、ジュナイパーキュウコン
不利:カラマネロ、ナッシー、グランブル、マッシダスト祠、ばらまき系
ギミック:ルザミーネ◇、ビーストボール、アーゴヨンGX、エネルギーつけかえ、ツンデツンデGX
グランブル
最初は誰もが冗談だと思ったが、実際はすばらしく強いデッキだった。有名なヤレユータンとマグカルゴが安定した動きを可能にし、カルネは時のパズルのような働きをしてくれる。
メタゲーム内では極端な不利がなく、面白い立ち位置にいる。常に130ダメージを出してくるギラティナだけは苦手だが、それ以上に嫌なのはアローラベトベトンの存在だろう。ヤレユータンが封じられると、場の展開もできずワザも思うように使えなくなってしまう。
有利:ナッシー、マッシブーンルガルガン、レックガノン、ズガドーンGX
互角:ゾロアークGX、ニンフィアGX、ロストマーチ
不利:カラマネロギラティナ、マッシダスト祠、ばらまき系
ギミック:ムキムキダンベル
マッシブーン/ダストダス/戒めの祠
マッシダスト祠デッキは今シーズン最初の衝撃であり、メタゲームを揺さぶり、フォーマットの見方を根本から変えたデッキだった。
ブラジルのサンタ・カタリーナ大会で優勝し、直後にアメリカのメンフィスでも優勝を果たした。
しかし現在では環境最良のデッキではなくなっている。メタゲームも戒めの祠に対応し、グランブルやナッシーといった強力な非GXも登場した。またカラマネロ/ギラティナは相性最悪のマッチアップだ。
だがこのデッキの派生形として、マッシブーン/マニューラ/祠はメタゲーム内において面白い立ち位置にいる。新旧マニューラは、対カラマネロのマッチアップを不利から有利に変える力を持っている。
有利:レックガノン、ズガドーンGX
互角:ゾロアークGX、ロストマーチ、ジュナイパーキュウコン、マッシブーンルガルガン
不利:ニンフィアGX、ナッシー、グランブル、ロストマーチ
ギミック:ビーストリング、どくバリ、テッカグヤ(非GX)
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
以上になります。お読みいただきありがとうございました。
上記の通り、省略が多くありますので、細かいところまで気になる方は原文もぜひご覧ください。
冒頭にも書きましたが、今回の大会、メタゲーム的に非常に注目度が高い大会です。
新しいアイディアもたくさん登場することが予想されます。
中継も結果も、ぜひどこかのタイミングで見てみてください。新しい発見があること間違いなしです。
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