【翻訳】ダークダストとWCSトップ8レポート(1/2)
2013年9月7日コメント (4)
前回に引き続き、今回も60cards.netから。ずいぶん遅くなってしまいましたが、日本有数の強豪プレイヤーの一人、米田さんのWCSトップ8レポートの翻訳(英語原文は魔女さんが翻訳なさったもの)をアップしたいと思います。
デッキ構築の際の考え方や対戦中の細かい動きなど、ためになる内容が満載です。色々な意味で貴重な記事だと思いますし、僕も本当に勉強になりました。
いつもどおり、訳語の至らなさや誤訳の責任は、すべて僕うきにんに属します。
読みやすさを考慮して、改行を追加した部分があります。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
Top 8 Worlds Report with Darkrai-Garbodor
by Takuya Yoneda, tr. Majyo
Tuesday, August 27, 2013
ttp://60cards.net/blog/posts/detail/9
■イントロダクション
こんにちは。僕の名前は米田卓弥で、日本に住んでいます。簡単に自己紹介をすると、ポケカは16年やっていて、チームアチャモのメンバーです。チームには大和さんもいて、一緒にカードをやっています。
2013年の世界大会では、LCQから参加して権利を取り、本大会でトップ8になりました。ここでは、自分の対戦レポートとデッキリスト、そしてなぜダークダストを選んだのかと、デッキ内のカードの説明をしたいと思います。
■デッキ選択のときの考え
世界大会に向けて準備を始めたのは、日本でBW8が発売されたときでした。その日に僕はゴチルゼルデッキを作り、そこから研究をしていました。僕の出した結論はこうでした。「ゴチルゼルがメタ内最強デッキなのは明らかで、今でもそうなっている」。このデッキは、どのデッキに対しても5割以上勝てると思いました。ケルディオEXを2枚入れたダークライでも厳しいだろうと感じました。しかも、僕たちのチームが作ったゴチルゼルデッキは、ケルディオ3積み構築のダークライにも勝ってしまうぐらい強かったんです。この時点で、カメックスでも対ゴチルゼルはノーチャンスだろうと確信しました。
けれども、ゴチルゼルがNationalsで優勝したとき、ミラーマッチがさらに増えるだろうと思いました。ミラーマッチはどうにもならないんです。僕がゴチルゼルを使わなかったのはそれが理由でした。僕はゴチルゼルデッキのレシピを探し回り、これなら自分のダークライ/ケルディオでどうにかなると思いました。とはいえ、僕はゴチルゼルに勝つのはかなり大変だと思っていましたが、下のレポートを読んでもらえればわかるとおり、僕はゴチルゼルには1度も当たらなかったんです。
ゴチルゼル以外にも、プラズマやカメックスといったトップメタデッキをいくつか考えていました。キュレム(BW8)はものすごく強くて、ゲームの最初から攻撃できてしまえば、だいたいそのまま勝ててしまいます。しかもゴチルゼルと比べるとゲームスピードがびっくりするぐらい違いました。
それから、カメックスも使われるだろうと思いました。一般的にはゴチルゼルに5割の確率で勝てると思われているからです。けれど、僕たちはせいぜい1~2割ぐらいしか勝てないと思っていたので、使う気はまったく起きませんでした。それからダークライに関していえば、ゴチルゼルが流行ればダークライも流行るだろうと予想していました。僕らの予想は正しくて、ダークライはたくさん見かけました。それでも、ダークライを使うとカメックスには相性がひどくなってしまいます。
2013年の5月には日本で大きな大会があったので、BW9入りのデッキを練習しなければいけなくなり、世界大会用の研究から一時的に離れる必要がありました。結果的に僕はその大会で優勝できず、権利を取ることができませんでした。
こんなこと言いたくないのですが、僕は日本の大会形式が好きではありません。日本の大会は、その日に一番運が良かった人間を決めるようなものだからです。海外の大会のやり方は本当に羨ましいと思います。
それで大会が全部終わったあと、僕はまた世界大会の準備に戻りました。ゴチルゼルが流行り始めていたので、デッキ選択はダークライ以外にはありえませんでした。僕は研究とテストプレイを始め、その結果、ダストダスを入れればカメックスにも対処できるという結論にたどり着きました。
デッキリスト:
4 ダークライEX
2 ケルディオEX
2 ヤブクロン(BW2)
2 ダストダス(BW5)
1 アブソル
1 ヤミラミ
4 アララギ博士
4 N
2 アクロマ
2 フウロ
3 ハイパーボール
4 ポケモンキャッチャー
4 ダークパッチ
3 どくさいみん光線
3 かるいし
2 悪のツメ
1 学習装置
1 まんたんのくすり
1 パソコン通信
2 タチワキシティジム
1 トロピカルビーチ
11 悪エネルギー
・ポケモンについて
4 ダークライEX
このデッキのメインアタッカーです。このデッキでは対戦中にダークライを3枚使うようになっています。ダークライはサイド落ちするかもしれませんし、ベンチに置くぶんが引けないという場合もあるでしょう。そのためダークライは4枚入れています。
2 ケルディオEX
ゴチルゼルと、どくさいみん光線に対するキーカードです。ゴチルゼルがいるなら、デッキにはタブンネかケルディオのどちらかは入れるべきだと思います。2枚ではゴチルゼルに対処するのに十分ではないと思っていたので、3枚入れたかったのですが、スペースがありませんでした。それと、かるいしをケルディオに貼るのも良い動きだということを付け加えておきます。
2 ヤブクロン(BW2) 2 ダストダス(BW5)
ダークライとカメックスに勝つために入れています。ヤブクロンも3枚入れたかったのですがスペースがありませんでした。なぜBW2のヤブクロンかというと、ゴミあつめでケルディオを戻せるからです。これは対ゴチルゼルでは効果的です。それに、たいていのダークライデッキはかるいしを入れていないので、そう易々とダークライを場に出すことはできなくなり、それによって相手をコントロールしやすくなります。しかし対プラズマでは、バトルポケモンが眠ったときに困ったことになるので、進化させてもそのまま置いておくだけにしています。
1 アブソル
対プラズマと、対カメケルと、対ゴチアギのためです。プラズマに対しては、相手のベンチがあっという間に埋まるので、ものすごく強いです。それに、2エネで攻撃できるので、相手のバトル場がゴチルゼルでもワザを使いやすいです。実を言えば、アブソルにするか3枚目のケルディオにするか悩んでいたのですが、相手のサイド枚数をコントロールしたかったので、アブソルを入れることにしました。
1 ヤミラミ
ヤミラミが1枚なのは、スペースのせいだけではなくて、もしヤミラミを2枚場に出してしまうと、サイド枚数の関係でダークライを3体使えなくなってしまうからです。実際この枚数で困ったことはなかったので、これで十分だと思います。
・サポーター
4アララギ 4N 2アクロマ 2フウロ 1トロピカルビーチ 1パソコン通信
実のところこれは、このデッキに入れられる最低限の枚数だと思います。実際に僕は、サポーターが引けずに2つのゲームを落としています。もう1枚アクロマを入れたかったのですが、またしてもスペースがありませんでした。それでも、アクロマはもう1枚必要だとは感じましたが、アララギとNがこれだけあればひとまず事足りました。
フウロに関して言えば、以前は3枚入れていましたが、使いたいカードがいっぱいあるときにフウロはあんまりたくさん手札に来てほしくありません。手札にフウロが1枚あるときには、それでビーチを持ってくれば、アララギを使うよりも良い場合があります。1ターン目から殴るデッキではなく、なおかつフウロが入っているなら、ビーチは入れていいと思います。それに、ビーチを入れておくと、タチワキシティジムを割るのにも役立ちます。相手が余計なタチワキを引いた場合、その相手はタチワキを捨てることが多いです。この環境ではどくさいみんがかなりたくさん使われていますが、タチワキを割ればダークライが一撃で落ちなくなります。
・エーススペック
1 パソコン通信
パソコン通信以外には、ダウジングマシン、スクランブルスイッチ、ゴールドポーション、いのちのしずくを考えていました。サポーターを削ったので、エーススペックはパソコン通信にしました。パソ通を含め、初手でサポーターになるカードは12枚入れています。それから、ダストダスを場に出したいときは、パソ通で必要なカードを引いてくることができます。
・グッズ
3 ハイパーボール
ダストダスを引いたり、ダークパッチ用の悪エネルギーを捨てるのに使います。捨てられるカードがそんなになかったので、4枚目は入れませんでした。
4 ポケモンキャッチャー
相手の場をコントロールする上で、4枚以外の枚数はありえません。
4 ダークパッチ
ダークライや他のアタッカーを素早く起動させるためには4枚必要です。
3 かるいし
かるいしはこのデッキのキーカードです。ダストダスが入っているからかるいしを入れているわけではありません。かるいしが入っているから、ダストダスを入れているんです。一体何を言ってるんだ、と思われるかもしれませんね。それについて説明したいと思います。
たいていのダークライにはエネルギーつけかえが入っています。しかし、もしも1体目のダークライが落とされたとき、ベンチに1エネつきのダークライしかいなかったら、ワザを撃つためには、エネルギーつけかえ+ダークパッチ+エネルギーが必要です。つけかえとかるいしの部分の枚数は動かせません。しかし、早い段階でかるいしを貼っておけば、攻撃がやりやすくなります。つまり、ダークライデッキでは、かるいしはエネルギーとして扱えるんです。これは、デッキ枚数を早く掘り進められるという点でも強力でした。
対ゴチルゼルのときは、かるいしをケルディオに貼ればエネを無駄にする必要がないので効果的です。たいていケルディオには悪エネをつけがちですが、そうするとしっかりロックされている状態ではダークライを準備するのが難しくなります。かるいしケルディオを作れていれば、ダークライやアブソルにエネを貼るのに集中できるんです。そんなときに思いついたのが、ダストダスを入れればカメックスに有利に戦えるという結論でした。これが、僕がダークライ/ダストダスを組んでいったときのやり方でした。
2 悪のツメ
主に対プラズマのためです。これがないと、キュレムや他のEXを倒すのは難しいと感じました。3枚目はスペースがありませんでした。
1 学習装置
これを貼るのはダークライかアブソルだけです。これを入れたのは、エネルギーがときどき足りなくなるからでした。ダークパッチでは足りないと思ったので、当初はアブソルを入れていませんでした。エネルギーが足りなくなるので、ダークライ3枚とアブソル1枚を動かすのは不可能です。なので以前は学習装置を1枚挿しつつ、ダークライ3枚とヤミラミ1枚で戦っていました。学習装置を入れればヤミラミの必要性は減りますし、アブソルが攻撃に行けるチャンスも大きくなります。2枚入れていないのはスペースがなかったからで、そのため貼り先のポケモンもほかには入っていません。
1 まんたんのくすり
相手が大きいダメージで殴ってきたら使います。
3どくさいみん光線 2タチワキシティジム
もともとはどくさいみん3タチワキ1でしたが、タチワキがないとどくさいみんでは有効なダメージを与えられませんでした。加えて、スタジアムの貼り替えもしやすくなります(たとえば、タチワキからビーチ、そしてビーチからタチワキ)。いつもながら、4枚入れるスペースはありませんでした。
・エネルギー
11 悪エネルギー
悪エネ10枚とエネルギー転送にすべきだと思う人もいるかもしれません。ですが、対ゴチルゼルのときはトレーナーカードよりもエネルギーがあった方が良いです。それにヤミラミはそこまで使わないので、転送は必要ないと思いました。
・その他のカード
改造ハンマー
1枚入れようと思いましたが、1枚ではプラズマを倒すには足りません。それにヤミラミが1枚しか入ってないので、ハンマーは入れなくていいと思いました。
すごいつりざお
このデッキのダストダスはある種のおまけに過ぎないので、3体目のダストダスを出すのは難しいだろうと思いました。それにヤミラミも1枚だけなので、このデッキにつりざおはいらないと思いました。
ツールスクラッパー
これは真面目に入れようかどうか考えていましたが、必要なときに引けないだろうと思い、入れませんでした。
■LCQ
〔※訳注:エントリの文字数が膨大になってしまうため、この部分は省略しました。ご了承ください〕
〔※http://ukinins.diarynote.jp/201309071915137368/に続きます〕
デッキ構築の際の考え方や対戦中の細かい動きなど、ためになる内容が満載です。色々な意味で貴重な記事だと思いますし、僕も本当に勉強になりました。
いつもどおり、訳語の至らなさや誤訳の責任は、すべて僕うきにんに属します。
読みやすさを考慮して、改行を追加した部分があります。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
Top 8 Worlds Report with Darkrai-Garbodor
by Takuya Yoneda, tr. Majyo
Tuesday, August 27, 2013
ttp://60cards.net/blog/posts/detail/9
■イントロダクション
こんにちは。僕の名前は米田卓弥で、日本に住んでいます。簡単に自己紹介をすると、ポケカは16年やっていて、チームアチャモのメンバーです。チームには大和さんもいて、一緒にカードをやっています。
2013年の世界大会では、LCQから参加して権利を取り、本大会でトップ8になりました。ここでは、自分の対戦レポートとデッキリスト、そしてなぜダークダストを選んだのかと、デッキ内のカードの説明をしたいと思います。
■デッキ選択のときの考え
世界大会に向けて準備を始めたのは、日本でBW8が発売されたときでした。その日に僕はゴチルゼルデッキを作り、そこから研究をしていました。僕の出した結論はこうでした。「ゴチルゼルがメタ内最強デッキなのは明らかで、今でもそうなっている」。このデッキは、どのデッキに対しても5割以上勝てると思いました。ケルディオEXを2枚入れたダークライでも厳しいだろうと感じました。しかも、僕たちのチームが作ったゴチルゼルデッキは、ケルディオ3積み構築のダークライにも勝ってしまうぐらい強かったんです。この時点で、カメックスでも対ゴチルゼルはノーチャンスだろうと確信しました。
けれども、ゴチルゼルがNationalsで優勝したとき、ミラーマッチがさらに増えるだろうと思いました。ミラーマッチはどうにもならないんです。僕がゴチルゼルを使わなかったのはそれが理由でした。僕はゴチルゼルデッキのレシピを探し回り、これなら自分のダークライ/ケルディオでどうにかなると思いました。とはいえ、僕はゴチルゼルに勝つのはかなり大変だと思っていましたが、下のレポートを読んでもらえればわかるとおり、僕はゴチルゼルには1度も当たらなかったんです。
ゴチルゼル以外にも、プラズマやカメックスといったトップメタデッキをいくつか考えていました。キュレム(BW8)はものすごく強くて、ゲームの最初から攻撃できてしまえば、だいたいそのまま勝ててしまいます。しかもゴチルゼルと比べるとゲームスピードがびっくりするぐらい違いました。
それから、カメックスも使われるだろうと思いました。一般的にはゴチルゼルに5割の確率で勝てると思われているからです。けれど、僕たちはせいぜい1~2割ぐらいしか勝てないと思っていたので、使う気はまったく起きませんでした。それからダークライに関していえば、ゴチルゼルが流行ればダークライも流行るだろうと予想していました。僕らの予想は正しくて、ダークライはたくさん見かけました。それでも、ダークライを使うとカメックスには相性がひどくなってしまいます。
2013年の5月には日本で大きな大会があったので、BW9入りのデッキを練習しなければいけなくなり、世界大会用の研究から一時的に離れる必要がありました。結果的に僕はその大会で優勝できず、権利を取ることができませんでした。
こんなこと言いたくないのですが、僕は日本の大会形式が好きではありません。日本の大会は、その日に一番運が良かった人間を決めるようなものだからです。海外の大会のやり方は本当に羨ましいと思います。
それで大会が全部終わったあと、僕はまた世界大会の準備に戻りました。ゴチルゼルが流行り始めていたので、デッキ選択はダークライ以外にはありえませんでした。僕は研究とテストプレイを始め、その結果、ダストダスを入れればカメックスにも対処できるという結論にたどり着きました。
デッキリスト:
4 ダークライEX
2 ケルディオEX
2 ヤブクロン(BW2)
2 ダストダス(BW5)
1 アブソル
1 ヤミラミ
4 アララギ博士
4 N
2 アクロマ
2 フウロ
3 ハイパーボール
4 ポケモンキャッチャー
4 ダークパッチ
3 どくさいみん光線
3 かるいし
2 悪のツメ
1 学習装置
1 まんたんのくすり
1 パソコン通信
2 タチワキシティジム
1 トロピカルビーチ
11 悪エネルギー
・ポケモンについて
4 ダークライEX
このデッキのメインアタッカーです。このデッキでは対戦中にダークライを3枚使うようになっています。ダークライはサイド落ちするかもしれませんし、ベンチに置くぶんが引けないという場合もあるでしょう。そのためダークライは4枚入れています。
2 ケルディオEX
ゴチルゼルと、どくさいみん光線に対するキーカードです。ゴチルゼルがいるなら、デッキにはタブンネかケルディオのどちらかは入れるべきだと思います。2枚ではゴチルゼルに対処するのに十分ではないと思っていたので、3枚入れたかったのですが、スペースがありませんでした。それと、かるいしをケルディオに貼るのも良い動きだということを付け加えておきます。
2 ヤブクロン(BW2) 2 ダストダス(BW5)
ダークライとカメックスに勝つために入れています。ヤブクロンも3枚入れたかったのですがスペースがありませんでした。なぜBW2のヤブクロンかというと、ゴミあつめでケルディオを戻せるからです。これは対ゴチルゼルでは効果的です。それに、たいていのダークライデッキはかるいしを入れていないので、そう易々とダークライを場に出すことはできなくなり、それによって相手をコントロールしやすくなります。しかし対プラズマでは、バトルポケモンが眠ったときに困ったことになるので、進化させてもそのまま置いておくだけにしています。
1 アブソル
対プラズマと、対カメケルと、対ゴチアギのためです。プラズマに対しては、相手のベンチがあっという間に埋まるので、ものすごく強いです。それに、2エネで攻撃できるので、相手のバトル場がゴチルゼルでもワザを使いやすいです。実を言えば、アブソルにするか3枚目のケルディオにするか悩んでいたのですが、相手のサイド枚数をコントロールしたかったので、アブソルを入れることにしました。
1 ヤミラミ
ヤミラミが1枚なのは、スペースのせいだけではなくて、もしヤミラミを2枚場に出してしまうと、サイド枚数の関係でダークライを3体使えなくなってしまうからです。実際この枚数で困ったことはなかったので、これで十分だと思います。
・サポーター
4アララギ 4N 2アクロマ 2フウロ 1トロピカルビーチ 1パソコン通信
実のところこれは、このデッキに入れられる最低限の枚数だと思います。実際に僕は、サポーターが引けずに2つのゲームを落としています。もう1枚アクロマを入れたかったのですが、またしてもスペースがありませんでした。それでも、アクロマはもう1枚必要だとは感じましたが、アララギとNがこれだけあればひとまず事足りました。
フウロに関して言えば、以前は3枚入れていましたが、使いたいカードがいっぱいあるときにフウロはあんまりたくさん手札に来てほしくありません。手札にフウロが1枚あるときには、それでビーチを持ってくれば、アララギを使うよりも良い場合があります。1ターン目から殴るデッキではなく、なおかつフウロが入っているなら、ビーチは入れていいと思います。それに、ビーチを入れておくと、タチワキシティジムを割るのにも役立ちます。相手が余計なタチワキを引いた場合、その相手はタチワキを捨てることが多いです。この環境ではどくさいみんがかなりたくさん使われていますが、タチワキを割ればダークライが一撃で落ちなくなります。
・エーススペック
1 パソコン通信
パソコン通信以外には、ダウジングマシン、スクランブルスイッチ、ゴールドポーション、いのちのしずくを考えていました。サポーターを削ったので、エーススペックはパソコン通信にしました。パソ通を含め、初手でサポーターになるカードは12枚入れています。それから、ダストダスを場に出したいときは、パソ通で必要なカードを引いてくることができます。
・グッズ
3 ハイパーボール
ダストダスを引いたり、ダークパッチ用の悪エネルギーを捨てるのに使います。捨てられるカードがそんなになかったので、4枚目は入れませんでした。
4 ポケモンキャッチャー
相手の場をコントロールする上で、4枚以外の枚数はありえません。
4 ダークパッチ
ダークライや他のアタッカーを素早く起動させるためには4枚必要です。
3 かるいし
かるいしはこのデッキのキーカードです。ダストダスが入っているからかるいしを入れているわけではありません。かるいしが入っているから、ダストダスを入れているんです。一体何を言ってるんだ、と思われるかもしれませんね。それについて説明したいと思います。
たいていのダークライにはエネルギーつけかえが入っています。しかし、もしも1体目のダークライが落とされたとき、ベンチに1エネつきのダークライしかいなかったら、ワザを撃つためには、エネルギーつけかえ+ダークパッチ+エネルギーが必要です。つけかえとかるいしの部分の枚数は動かせません。しかし、早い段階でかるいしを貼っておけば、攻撃がやりやすくなります。つまり、ダークライデッキでは、かるいしはエネルギーとして扱えるんです。これは、デッキ枚数を早く掘り進められるという点でも強力でした。
対ゴチルゼルのときは、かるいしをケルディオに貼ればエネを無駄にする必要がないので効果的です。たいていケルディオには悪エネをつけがちですが、そうするとしっかりロックされている状態ではダークライを準備するのが難しくなります。かるいしケルディオを作れていれば、ダークライやアブソルにエネを貼るのに集中できるんです。そんなときに思いついたのが、ダストダスを入れればカメックスに有利に戦えるという結論でした。これが、僕がダークライ/ダストダスを組んでいったときのやり方でした。
2 悪のツメ
主に対プラズマのためです。これがないと、キュレムや他のEXを倒すのは難しいと感じました。3枚目はスペースがありませんでした。
1 学習装置
これを貼るのはダークライかアブソルだけです。これを入れたのは、エネルギーがときどき足りなくなるからでした。ダークパッチでは足りないと思ったので、当初はアブソルを入れていませんでした。エネルギーが足りなくなるので、ダークライ3枚とアブソル1枚を動かすのは不可能です。なので以前は学習装置を1枚挿しつつ、ダークライ3枚とヤミラミ1枚で戦っていました。学習装置を入れればヤミラミの必要性は減りますし、アブソルが攻撃に行けるチャンスも大きくなります。2枚入れていないのはスペースがなかったからで、そのため貼り先のポケモンもほかには入っていません。
1 まんたんのくすり
相手が大きいダメージで殴ってきたら使います。
3どくさいみん光線 2タチワキシティジム
もともとはどくさいみん3タチワキ1でしたが、タチワキがないとどくさいみんでは有効なダメージを与えられませんでした。加えて、スタジアムの貼り替えもしやすくなります(たとえば、タチワキからビーチ、そしてビーチからタチワキ)。いつもながら、4枚入れるスペースはありませんでした。
・エネルギー
11 悪エネルギー
悪エネ10枚とエネルギー転送にすべきだと思う人もいるかもしれません。ですが、対ゴチルゼルのときはトレーナーカードよりもエネルギーがあった方が良いです。それにヤミラミはそこまで使わないので、転送は必要ないと思いました。
・その他のカード
改造ハンマー
1枚入れようと思いましたが、1枚ではプラズマを倒すには足りません。それにヤミラミが1枚しか入ってないので、ハンマーは入れなくていいと思いました。
すごいつりざお
このデッキのダストダスはある種のおまけに過ぎないので、3体目のダストダスを出すのは難しいだろうと思いました。それにヤミラミも1枚だけなので、このデッキにつりざおはいらないと思いました。
ツールスクラッパー
これは真面目に入れようかどうか考えていましたが、必要なときに引けないだろうと思い、入れませんでした。
■LCQ
〔※訳注:エントリの文字数が膨大になってしまうため、この部分は省略しました。ご了承ください〕
〔※http://ukinins.diarynote.jp/201309071915137368/に続きます〕
コメント
翻訳ありがとうございました!
お読みいただきありがとうございました。
僕も訳しながら参考になる部分がたくさんある記事でした。こういう記事が国内外でもっとたくさん書かれてほしいですね。
翻訳ありがとうございます。
LCQも時間ある時に是非翻訳お願い致します。
お読みいただきありがとうございました。
LCQは原文だと個々の対戦が一行程度なのですが、時間のあるときに何とか……。